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大塚家具の内紛~流通業界の負の側面~ [業界話]

大塚家具の内紛がメディアをにぎわせています。
大塚家具からすればマスコミが勝手に騒ぎを大きくしているだけ、
なんでしょう、きっと。それについてどうこう言うつもりはありません。
だって、結局株主総会で経営陣が決まり、
その経営陣の運営する店舗をお客さんが支持するかどうかが全て。
外野がどうこういっても・・・
まぁ一番何とかして欲しいのは従業員でしょうけどね。
お客は店を選べるし、当事者は権力闘争でエキサイトしているし、
現場だけがどうしようもない状況でしょう。

引退できない創業者と、意見がバラバラな第2世代。
オーナー企業で創業者は絶対です。跡を継ぐのはもちろん親族。
しかしその親族が一つにならなかったから起こった今回の騒動です。
少なくとも兄弟姉妹が一致してればもうちょっと話は穏便に進んだんでしょうけど、
そこが割れてしまった以上揉めるのは必至。
経営方針の内部統一、相続の周到な準備がなされなかったと言う点で、
創業者は失敗したといわざるを得ないでしょう。
流通業界の負の側面が噴出している感じです。

経営者は信頼できストッパーにもなれる番頭役のNo.2を得るか、
後事を託せる後継を育て、任せたら身をひく勇気が必要じゃないかと思います。

セブン&アイがこれだけ大きくなったのも、
創業者が不祥事で急遽退陣しても、
その跡を継げた大番頭の存在が大きかった。
イオンは創業者が元気なうちに代替わりを行い、
あれこれ口出しをしない勇気を持っていた。

しかしダイエーは番頭たり得た人材がいたものの、
オーナーが次々と遠ざけてしまい暴走を止める人材がいなかった。
マイカルは後継者が育たぬうちに経営のバトンタッチが次々行われた。
西友は優秀な経営者は多かったが全体をに目を配りオーナーを止める番頭がいなかった。

全国の中小流津企業オーナーは、今回の騒動を見て、
今後どう会社を次世代に渡すか考え始めたに違いありません。
これが今回の一番の好影響でしょうね。
早めに代替わりをしたり後継者を定めたりする動きが出るでしょう。
そのうち、どれだけの企業でオーナーが引退できるか注目です。
オーナーが復帰する例って多いですもんね。
社長じゃなくても、人のやることにあれこれ口を出したくなるのが人間。
それが自分が作った会社だと入れ込んでいる創業者が、
じっと我慢して口を出さないというのは大変な努力が必要でしょう。
でも、創業の苦労に比べれば、それってたいしたことないと思うんですよね。

今回は社外取締役の票も役員会を左右したようですし、
単なるお家騒動とも若干趣が違います。
社外取締役とか資産管理会社とか株主提案とか、
テクニカルな攻防戦がしばらく続くのではないかと思います。
その辺はきっとどこかの経営学者が論文にするでしょう。
評価は専門家に任せたいと思います。

ただ私が注目したいのは営業力についてです。
肝心のお話しが最後にきて力尽きそうですが・・・・ここからが一番いいたいこと。
現場で事の成り行きをじっと見守る従業員は大変です。
でも、こういうときに営業力があるかどうかがはっきりすると思います。
今回の騒動では両者とも営業力には自信がある様子。
ならば、ネガティブな状況でどう接客していったか、
騒動が終わった後でその記録をまとめたら、
大塚家具にとって大きな財産になると思います。
これほどの逆風はないですからね。
逆境こそ営業力を磨くチャンスです!
逆境を糧に反転攻勢に打って出る機会が従業員に与えられるよう、
生き残って欲しいなぁと思います。

西武福井店~王道の(?)2館店舗~ [百貨店・GMS]

最近百貨店が続いていますが、今度は西武福井店。
臨店は時間が空きましたが2015年2月17日(火)10:30頃です。
なかなか行く機会のない北陸で西武があったので飛び込んでみました。
ちなみに立地は北ノ庄城跡直近です。マニアックですが・・・

さて、福井県ってイオンとイトーヨーカドーのGMS2強がない県なんです。
GMSはユニーのアピタと平和堂のアル・プラザがしのぎを削っているところ。
昨今の流通業界を考えると貴重な存在です。
そんな中に西武がある訳でして、興味深い存在です。

そんな福井県に何故西武があるのか?
wiki産によると地場資本の百貨店を西武がグループ化したようです。
前回の記事にハニー協同組合の件を書きましたが、
諸々の状況を見ると地元資本を守ろうとする空気があるんでしょうか。
静岡も昔は県外資本に厳しいところといわれていましたが、
福井も同様のようです。いずれ変わるんでしょうけど。

いつもの脱線はおいといて本題に戻ります。
西武福井店は本館と新館の2館体制。
新館は元々ジャスコだったようですね。
撤退後いろいろあって西武が建物を買収し新館としました。
ですので新館ですが建物自体は本館の方が新しいようです。
新館は建物ではなくて、西武にとっての新館だったわけですな。

で、店舗の方ですが地下1階から地上8階までの本館と
地下1階から地上6階までの新館からなります。
本館はワンフロア500坪くらいでしょうかねぇ。
地方百貨店としても小振りな方でしょうか。
エスカレーターを中央に配置したオーソドックスな作りです。
売り場自体はほぼ箱形で全く奇をてらわない作りでした。

面白いのは紳士服が2階にある点。かなり珍しいです。
1,3,4階が婦人服ですからなぜこうなったのか謎です。
考えましたが謎が全く解けません。
県庁・市役所も比較的近く、各社の支店・営業所も集まるビジネス地区も近いですが、
それだけで紳士服マーケットが大きいから、とは言えないでしょう。
ただ、新館1,2階にヤングレディースのショップを集積しているので、
多くの百貨店で2階にあるのを新館でカバーしていると考えられます。
その結果紳士服が下におりてきたと言ったところでしょうか。

でも、この配置は見習ってもいいかもしれません。
地方ではレディースのショップは百貨店に限らず駅ビルや郊外のSCに入ってますが、
紳士服はスーツ系量販店があるくらいですし、
SCにメンズストアが充実しているとは言えません。
百貨店がちょっと上質な品揃えをするのはそこそこ行けるのかも。
まぁ平日の昼前でしたので実際買い物している男性はほぼ見られませんでしたが・・・
新館との関係を同定義するかで売り場のバリエーションは広がるということですね。
是非この挑戦は続けて欲しいものです。

あとはギフトや催事場も最上階にある例が多いですが、こちらは6階。
7階にキッズ・ホビー・スポーツなどの売り場ですから、
ここも多くの百貨店と逆転していると思います。
新館との連絡通路は5階なので、回遊性を意識した訳ではなさそう。
それほどキッズ系の需要はないんでしょうかねぇ。
それに催事場を上に作ってシャワー効果を狙うことは無いんでしょうか・・・
またしても謎が深まった次第。
でも、美術や寝具、時計・宝飾・メガネサロンなどフルラインの品揃えで好感を持てます。

一方の新館。こちらは元々ジャスコだからと言う訳ではないでしょうが形がちょっと変。
多少の凸凹のある売り場で文章では上手く説明できません。
サイズは本館より小さくワンフロア400坪程度かな、という感じ。
あと、本館と新館が地下で結ばれています。
ホントの地下道みたいで後付けのようです。
新館を買収した後に掘ったというならば結構な投資だったと思います。
幅も結構広かったですが単なる通路でしかなかったので
もうちょっと使いようがあるんじゃないかと思いましたが。
投資してる訳ですから・・・

で、新館地下ですがABCクッキングスタジオが入っていました。
こちらは売り場の端と言うこともあってか他の売り場とガラスで仕切られていない!
ABCってガラス越しにおいしそうな料理を見せるのがスタイルですが、
間口も狭いところなのでこうなったんでしょう。小さいけどちょっと驚きでした。

後のフロアは1,2階にヤングレディースファッション、3,4階にLOFT、
5階に紀伊國屋書店、6階に無印良品と全体的にファッションビル的な構成。
無理に西武の新館としなくても良かったんじゃないかと思いますが、
地下から2階までを考えると西武新館である必要があったんでしょう。
地方で2館体制を取るところは多いです。
サブネームを付けるか、新館とか西館とか別館とするか、いろいろですね。

本館と新館は5階のスカイアーチで連絡しています。
本館はプレステージブティックとしてプレタポルテ、時計・宝飾、美術画廊、クラブオンデスクなど、
新館は紀伊國屋書店、となっており、回遊性はあまりない感じ。
そういう点でもあくまで2つのSCと考えた方がいいのかなと個人的に思います。

書いていて、褒めているのかけなしているのか、ちょっと微妙な感じになりました。
が、建物が古いですが売り場は頑張って作っていると思います。
品揃えもフルライン、テナントも補完関係があって世代を問わず買い物が楽しめると思いますし。
あっ、唯一欠けるもので家電関係がありました。それはどうにもならないでしょうねぇ。
周辺には大きな競合店舗もありませんので、中心部のマーケットは独占状態でしょう。
周辺で再開発でもない限り問題なさそうな店舗かと思います。
個人的には、いくつかの謎を解きにまた行きたいと思う店舗でした。

ハニー食彩館西福井 [SuC・SM]

福井大学直近にあるえちぜん鉄道福大前西福井駅と一体のビルに出店する
変わったスーパーがあったので立ち寄ってみました。
ハニー食彩館西福井、臨店は2015年2月16日(月)13:00頃です。

建物は駅と一体、しかも3階建てながら営業は1階のスーパーだけという建物。
臨店時はダイエーか、福井ということもあって平和堂の退店したあとかと思い、
あとで調べてみたらやはり平和堂の店舗だったようです。
築40年近く経っており、やはり当時の作りは今となっては
フロア食品だけて埋まってしまう矮小サイズ。
当然の結末かも知れません。
2012年12月にハニーを迎え越前クルサと生まれ変わったようですね。

しかしハニーなるSMは全く知らず。
こちらもネットで調べてみましたら協同組合とでました。
福井県内13者がハニーの看板を掲げ、共同購買とか共同配送とかやっているようです。
あくまで推測ですが、人事・総務と店舗開発部門が各社で独自に行い、
販売に関することを協同組合でカバーし規模のメリットを出そうとしているのかと思われます。
なかなか面白い組織ですね。地場資本の中小SMが結束し、
44店舗350億円規模の集団としてハニーの看板を掲げつつ
各社が独立している稀有な存在です。
よほどリーダーがしっかりしているのか、お互いの相性がいいのか、
その辺は判りませんが70年代から活動しているようですから長いですね。
それだけ続けば合併してもおかしくないですが、
むしろ持株会社的な存在になっているのかも知れませんね。
ハニー○○と、ハニーのあとに各社のブランドをつなげているので
店名は少々長くなってしまうのが欠点ですが、
地元の人にとってはそんなもんかという感じでしょう。慣れって素晴らしい(笑)

さて、臨店した食彩館西福井に話を戻しましょう。
サイズは4~500坪くらいでしょうか、過不足のない品揃えでした。
臨店して感じたことは在庫が薄いこと。
缶詰なんかが一番判りやすかったですが、最下段でも在庫が奥行き3列分しかないんですね。
奥が丸見えです。上段に至っては3フェース×3段×1列でしたから。
もう必要最小限です。冷蔵ケース多段も同様。
肉や魚のトレーに載ったアイテムも3個くらい並んでれば御の字です。
冷蔵平ケースも上げ底して2段積みくらいで押さえてましたから。
見事な割り切りぶりに感心しました。

大学直近で住宅街の真ん中でしたから、
来店客は一人暮らしや夫婦2人といった客層がメインなんでしょう。
そうであれば在庫を抱えすぎず少ない商品を回転させていった方が鮮度が保てます。
実際大容量パックも見当たりませんでしたし。
日付も古いものがいつまでも残っている訳でもなく回転してそうです。

平台もほとんどありませんでしたが1つは弁当でした。
やはり大学直近という立地故でしょう。一番の見せ場だったのかも。
あと、通路を重視した売り場でした。
壁面に肉の多段冷ケースがあり、その通路沿いに平台冷ケースがありました。
ふつう、こういう場合冷ケースも肉が展開されるものですが、
肉が於かれたのは通路沿いの半分だけ。
反対側はチーズが置かれていました。正直変わってるなと思いましたね。
まぁ判りやすいといえば判りやすいですけど。

そんな同店ですが、あとは売上がついて行っているかどうか、だけですね。
商圏は大学もあるので単価は低くてもそこそこのマーケットが見込めます。
回転している商品でどれだけの売上があるのか正直読めませんでした。
もう大学も春休みシーズンでしたし、ピークとそれ以外のギャップも大きそう。
1度の臨店では評価が難しい店舗でした。それ故逆に気になりますけど。
取りあえず商品回転を見に行くには面白い店舗だと思います。

大丸 神戸店~被災地の老舗百貨店その2~ [百貨店・GMS]

そごう神戸店に続き神戸の百貨店第2弾、大丸神戸店について取り上げます。
(こちらも臨店からは時間が空いてしまいましたが・・・)
臨店は2015年1月10日(土)12:00頃です。

そごう神戸店(こうべみせ)と読むんですよね。
関西の大丸は「みせ」と読むそうで異文化感たっぷりです。
で、こちらの店舗も阪神・淡路大震災で大規模半壊しました。
増築店舗でしたから繋ぎ目に負荷がかかるのは仕方ないんでしょうねぇ。
最近の商業施設は全面建て替えが主ですので大丈夫でしょうけど、
歴史ある店舗ほど増築を重ねて構造が複雑になっているので、
地震に対する備えはどの程度必要なのか悩ましいところだと思います。
そういった意味では大阪の百貨店戦争は皆建て替えにつながったので
地震に対する備えは安心できるレベルだと思います。
これは好影響と言えるでしょうね。結果論ですけど。

話を大丸に戻しますと、この店舗は被災したあと
かなりの部分を取り壊して建て直しています。
また、残った部分で営業を継続していたのはそごうと同じですね。
営業再開を優先した当時の地域一番店のそごうは壊れた部分を減築したのに対し、
こちらはきちんとした売り場を整えることを優先し再建。
売り場は凸凹のない綺麗な形のフロアとなっています。
一部別館もありますが基本的にワンフロアを広く取っているのが、
本館・別館2館体制のそごうと違うところ。
いまになってみると、売り場を削ったままで古い建物を
活用しているそごうの決断が悔やまれますね。
どう見ても大丸の方が綺麗な店舗ですもの。
外観もクラシックで神戸のハマのイメージにピッタリ。
当時の経営陣の決断が20年経って生かされています。
やはり投資って先を見て行うのが大事なんだなと実感しました。

さてさて、いよいよ臨店のお話しへ。
中華街が近いからかわかりませんが、
随分と外国の観光客とおぼしき来店客が多かったと思います。
各フロア人混みがあって1階は賑やかというか喧噪に包まれていました。
ちょっと落ち着いて買い物をする雰囲気はなかったですね。
まぁ3連休の初日ですからこれくらい人が入ってくれれば
文句はないでしょう、という感じの人出でした。
久しぶりに活気のある百貨店に行きましたよ。

そしてエスカレーターに乗って思ったのは、
各フロアに「海側」「山側」の表示があること。
神戸は六甲山と瀬戸内海に囲まれていますから、
山と海で表現するのは判りやすいですね。
ただ、観光客には判りやすいかは別ですけど。
たしかそごうも同じように表示がありました。
あっちは「浜」「山」だったかな?逆だったかな?まぁ神戸オリジナルです。
神戸って三ノ宮駅もあれば三宮駅もあるし、阪神・阪急・JRと駅は別だし、
大雑把ですが山と海の表示は的確と言えば的確。
ローカライズって大事ですね。

売り場は大雑把にいうと凸型。そごうの凹型と逆ですね。
なんかこうも逆を行く店舗が競合しているというのは面白いです。
しかし、売り場は平場が多いイメージですね。
1Fは大抵化粧品ショップが並んでいるもんですが、
中心いあるのは婦人の服飾雑貨の平場です。
それを取り囲むようにブランドショップが配置されています。
他のフロアにも必ずフロアの中心あたりに大きさの大小はありますが、
平場が置かれています。なんか強いこだわりを感じますね。
ブランドも決してそごうに引けを取っている訳ではありません。
2Fにティファニー、カルティエ、ブルガリといったブランドショップが並んでいますし。
多くの百貨店と1階と2階が他と逆になっているようです。
大丸は2階にペデストリアンデッキが接続している訳でもありません。
これはやはり観光客対策なんでしょうかねぇ。
平場で日本土産をたっぷり買ってもらおうと。うがちすぎかな・・・

3Fにうふふガールズがありました。
ちょっと打ち出しが中途半端かと。
出来るなら1フロア全部をうふふガールズで埋めた方がよかったでしょう。
埋めたかったけど出来なかったのかも知れませんけど。
固めてはありますが、なんか中途半端感を個人的に感じた次第。

あと変わったのは7階別館アネックスに展開してあった手芸でしょか。
百貨店で手芸って珍しいかと。
最近ですと東急ハンズやロフトを入れてる大型店はありますけど、
手芸コーナーってありなんだと思いました。
よく考えれば年齢の高い世代は手芸とか好きな人多いですし。
単価は高くないでしょうけど顧客満足面で存在価値は大きそうです。

他のフロアもそつなく揃えられています。
店舗も明るい照明で統一されていまして雰囲気がいいですね。
最近はフロアごとの特徴を出そうとするSCが多いですので、
こういう店舗があっても良いかも、と思いました。

いまはそごうを抜いて地域一番店。ハード的にも品揃え的にも納得でした。
震災を乗り越えて20年、地域一番店を盤石なものにしているようです。
今後を考えると、敵はそごうだけでなく大阪にもいます。
大阪の巨大百貨店とどう戦っていくか、
これからの課題といえばそのくらいでしょうか。

そごう神戸店~被災地の老舗百貨店その1~ [百貨店・GMS]

臨店からは時間が経ってしまったのですが神戸市のそごう神戸店を取り上げます。
臨店は2015年1月10日(土)13:00頃です。

今年は阪神淡路大震災から20年。
この店舗も半壊したのち修復されました。
その後運営会社のそごうが破綻しても生き残ってる主力店舗です。
被災時の写真を見ると、増築部分の強度の違いで半壊したようで、
昔ながらの店舗故、売上の伸びとともに増築を繰り返してきたんでしょうね。
それがアダとなったとも言えますし、そのお陰で全壊を逃れとも言えるでしょうし、
複雑なものですね。

さて、そのそごうですが、三宮駅前ということもありさすがの集客力です。
土曜の昼過ぎと言うこともあってお客さんは各フロアに満遍なくいました。
建物は本館と新館の2館体制です。
地下と地上5,6,7階が連絡通路で結ばれています。

新館の1~4階にはLOFTがテナントして入っているほか、
5階には紀伊國屋書店とひょうごふるさと館なる物産コーナーがあります。
これは本館の2階にでも置いた方がいいと思うんですけど。
2階だとJRやポートライナーの三宮駅とペデストリアンデッキ直結ですし、
観光客向けにはそっちのほうがね。まぁそこはそごうとしても顔の売り場なので、
そんなテナントなんか置きたくないでしょうけど。
それにしても新館5階って微妙な位置です。
そして新館6,7,8階はそごうの直営売り場になります。
あっ、B1はいわゆるデパ地下ですね。

で、本館は震災のあと改修したお陰かこれまで増築してきた
継ぎ接ぎ感はなく、伝統ある百貨店という趣です。
吹き抜けといった特徴も無く、典型的な駅前多層階の店舗ですので、
ごくオーソドックスな作り。
ただ、建物の形が正方形という訳でなく、
また震災で一部崩落したところがへこみとなっていますので、
売り場の形がフロアごとに違いアクセントになっています。
買いまわりする上でこの変化はイオンやヨーカドーでは感じられないかと思います。

肝心の品揃えも本館1階にルイ・ヴィトン、ティファニー、ロレックス、
サルヴァトーレ・フェラガモのショップがあり、
また化粧品もシャネルやSK-Ⅱ、ランコムやらエスティーローダー、
アルビオンや資生堂など各種取りそろえています。
2階からは結構整然とした売り場が並んでいますが、
大きいサイズ、小さいサイズのショップコーナーやオーダーのコーナーといった
カテゴリーを打ち出すよう努めているのがフロアガイドから読めます。
が、売り場ではそれらの表示はないのでそれほど感じませんが、
売り場に統一感は感じられますのでそれはそれで好印象でした。
あとから見直すとなるほど!って感じですね。
個人的には好印象の売り場でした。
まぁその辺の細かいところは臨店してもらった方が早いかと思いますけど。

古さを感じたのはトイレ。
本館トイレは階段の各階の中間にあるタイプ。
70~80年代くらいの商業施設ってこうですよね。
ただ、感心したのはトイレが狭いけれどもドアを折りたたみタイプにして、
苦心して狭いながらも洋式トイレにしていました。
トイレのドアって狭くても一枚板が多いですよね。
なんとなく「百貨店の矜持」てきなものを感じました。

立地は最高、ブランドイメージも浸透、品揃えもそつがない、いい店だと思います。
もう少し売り場を増やせればもっと売上も伸びると思いますけどね。
大丸に比べると売り場サイズ的に苦しいかと思います。
ワンフロアでの面積がもう少し欲しいところでしょう。
ただ、「いい店」でしか無いとも言えます。
大阪の百貨店が増床競争をした結果、品揃えやハードウエアで見劣りするのは当然です。
そういった意味では競合条件が変化しつつあると思います。
今後巨大化せずに対抗するとすれば、品揃えの見直しは避けて通れないでしょう。
神戸に来た観光客に目を向けるとか、買い回り品に力を入れるとか。
あるいはテナントミックスを変えるか、難しいところです。
思い切って建て替えも視野に入るかも知れませんが、
その場合はなおさら先を見据えた戦略が必要でしょう。

震災も乗り越え、会社の破綻も踏ん張ってきた店です、
今後も神戸で頑張って欲しいものです。

DCMの店舗ブランド変更~ステップは必要か?~ [企業戦略]

DCMホールディングスが子会社のCI変更を発表しました。(リリースはこちら)
DCMはカーマ、ダイキ、ホーマックのHC三社が
経営統合して誕生したのが平成18年9月だそうで、
足かけ9年で店舗ブランドにDCMをつけて一体感を出すようです。

リリースによりますと、
「経営統合より、管理部門を始め、情報システム、物流等の
改革を進めてまいりました。また、本年度の下期からは
販売促進機能の一本化を進め、新年度からは商品組織についても
最大限の効果を発揮できる組織体制となり」
だそうです。しかし悠長な統合作業でしたね。
最後のステップで企業名と店舗名にに「DCM」を付けることになったそうで。
しかしなぜDCMカーマなんでしょうねぇ。
いっそのことDCMだけでもいいんじゃないですか?

しかし、DCMって「Demand Chain Management」の略だったんですね。
全く知りませんでした。むしろこの語源を知ってもらう取り組みを、
統合当時からすべきではなかったかと思います。
それがあって初めて経営統合の意義をステークホルダーや従業員に
説明できるわけで、それがお客様へ繋がると思うんですよね。

そういう意味では、内部調整がやっと終わって、
経営陣が自信を持って一つのグループであると言えるようになったのが、
このタイミングだった(=9年掛けた)ということでしょう。
内輪の話に9年ですか・・・と正直思った次第。
イオンダイエーの屋号をなくすまでの時間を考えるとかなり長いですし。
だって、この流れからみると、いずれDCMに統一する方向かと思われます。
クルマで言えば、コロナ→コロナ プレミオ→プレミオみたいな。
消費者の混乱を避けるといえば聞こえはいいですが、
正直一気に変えてしまって”生まれ変わりました!”という販促の方が
消費者にはアピールになると思います。
何度も名前を変えるのはコストもかかることですし。
またはDCMが店舗ブランドとして弱いなら
違う名前にすればよかったろうにとも思いますけど。
正直「DCM」って店舗は厳しいと思いますね。
せめて「DCMストア」とか新しく「DCM○○」になる○○の部分を統合する必要があるでしょう。

まぁいずれ内向きのエネルギーが外に放出されると、
この業界大手がどのような次の一手を打ってくるのか注目しましょう。
今のところ経営統合後大きな成長も見えない企業ですし、
これからの戦略が大事だと思いますよ。

まいばすけっと神田駅北口店 [SuC・SM]

イオンの「戦略的新業態」である小型SM、まいばすけっとに初めて行きました。
臨店は2015年1月10日(土)20:00頃です。
なかなか行くチャンスがなかったですがようやくですね。

まいばすけっとは現在およそ600店舗程度とみられます。
2014年度2月期で黒字化を発表していますので、
とりあえず軌道には乗ってきているのかと思われます。
コンビニ同様、首都圏でのドミナント展開と規模の経済が働き始めた、
そういう段階になってきたのはイオンにとってうれしいところでしょう。

さて、肝心の店舗ですが、以前臨店したことのあるマルエツプチと
同じ世に縦長の小型店舗です。
店舗入り口外にはカゴ台車のままトイレットペーパーとティッシュボックスを配置、
入って右側にはイオン銀行ATM、レジが2台あり、そのまま冷凍ケース1本で冷食、
同2本でアイスを展開、さらに米と続きます。
左側はカゴに入れたまま陳列してある根菜がおよそゴンドラ1本半、
冷蔵多段ケースに葉物やカット野菜(白菜など)などをほぼ同じ程度、
そのまま冷蔵多段ケースで和日配、洋日配、パン・弁当・惣菜・寿司などが並びます。
その先はゴンドラ4本×3列でしたか、加工食品菓子、一部ノンフーズを、
壁面にはリーチインケースで飲料、冷蔵多段ケースで食肉、鮮魚を配置していました。
品揃え的には野菜類は必要最小限ではありますがまんべんなく展開していると思います。
水・畜産はあまり期待されていない店舗なのかいまいちな感じ。
ドリンクも爽健美茶やポカリスエットがないなど、ちょっと疑問符のつく品揃えでした。
売れ筋よりも価格重視で安さを打ち出せる商材を展開している感じでしたね、生鮮以外では。

まいばすけっとで注目したのは税込表示だったこと。
そしてポップが大きく金額表示もそれに従って大きかったです。
税込表示は個人的にいいことだと思います。
イオンはイオンとマックスバリュとまいばすけっとで
こういった表示の実験をしているのか、気になるところです。
もしかしたらまいばすけっと同士で実験しているのかもしれませんが、そこまではわからず。
ただ、税込表示ですというPOPが店内にやたらありましたから、
まだ消費者に浸透しているわけではないのかもしれませんね。

あとは家事玄人(家事クラウド)という家事サービスのパッケージ販売していました。
DVDケースのようなパッケージで販売するアレです。
まいばすけっとでこれが売れるのかわわかりませんが、
エンドの上段2段で展開していました。単価は高いですが正直どうなんでしょう。
売れ行きを知りたいものです。家事に時間を割けない単身者か、
年取ってそういった作業を苦にする高齢者向けなんでしょうけど・・・
まぁ我々が予想もしなかった商品がヒットするのは世の常なので、
前向きな取り組みと評価しましょう。廃棄ロスは出ないですしね。
こういった小型店でロスは大敵ですから。

また、私の臨店時は従業員は2名体制。
1名がレジを担当し、もう1名は見切りをしてしました。
やはり見切りはやりにくそうでしたね。
レジかごに見切りシールを張った商品をまとめていたのは、
廃棄品なのか見切り品コーナーを作るためだったのか・・・
来店客は10名以上いたのでレジを見つつの作業は経験が必要そうですね。
コンビニで様々な収納業務を覚えるよりは簡単でしょう。
そういったことを募集で打ち出してもいいのかなと思ったりもしました。
ただそれ以前に、レジかごでああいった作業をするのはどうかと思いますけど。

しかし、基本的にマルエツプチとの大きな違いはなく、
品揃え・商品力が違うのかなと感じました。
売り場のサイズの兼ね合いもありますが、
小さくなるほどその違いは大きくなりますね。
流通業界は品揃えを広げるだけの経験は豊富ですが、
絞ってそいでいく経験は皆無と言ってもいいでしょう。
コンビニも新商品を増やしてきた歴史ですし。
1つの商品が運命を分ける時代が首都圏に到来したのかもしれません。

さくらの百貨店北上店~瀬戸際で踏みとどまる?地方店~ [百貨店・GMS]

またまた久しぶりの更新となりました。
今回はさくらの百貨店北上店を訪れました。
臨店は2014年12月13日(土)13:45頃です。

もともとはダックビブレの経営する北上ビブレとして開業した店舗です。
マイカルの破たんに伴いさくらの百貨店として独立、
したものの経営は順調とは言えずいろいろ変転があるようです。
その辺のいきさつは書きませんが、
ダックビブレの店舗は流浪しているイメージが(私の中で)ついています。
ダックビブレ自体がローカル百貨店連合的な成り立ちですが、
この北上店は再開発ビルに出店したテナント店舗。
(ビブレが百貨店かという疑問はさておき東北は百貨店扱いです)
地方百貨店は店舗が自社物件なので多少売り上げが落ち込んでも、
メンテナンス費用を削れば何とかやっていける例がおおいですが、
ここはテナントですからそうもいきません。
御多分に漏れず売り場を削り縮小均衡でやっているようです。
とはいえ、百貨店を名乗っていますから品揃えは頑張っていました。

1階はコスメ、靴・鞄、アウトドアウエア、ヤングカジュアル、
食料品、フードコートといった面々。
2階は婦人・紳士衣料品、3階は寝具、家庭用品、ギフトとなっています。
また、3階は100均のセリア、シュープラザ、ライトオンの大型テナントと
こども向け簡易遊園地があります。
4階はアミューズメントのソユー、ビレッジバンガード、雑貨店と書店テナント、
そして飲食店街がラインナップ。5階にイオンシネマという構成です。
1~3階の一部がさくらの直営売り場であとはテナントですから、
おそらく年々テナント面積が増えているのでしょう。
当初は4階までさくら野だったはずですから
4割程度は売り場を削っているかと思われます。

2階は百貨店(の名残?)を感じられる売り場です。
23区とかありますから。コスメは資生堂、マックスファクタ-、コーセー、
ドクターシーラボ、マリブウィッグ、アスカとちょっと微妙ではありますが。
アスカってテレビで派手にCM飛ばしてますが、リアル店舗あるんですね。
アウトドアもノースフェースを置いていたり、GMSとは毛並みが違います。
ギフトもそれなりにありますから地元の贈答需要はまかなえていると思います。

売り場を見ていて思ったのは、とても小さな単位で陳列を徹底していること。
食品を除く売り場がほぼ2本単位なんですね。
ゴンドラ2本、ハンガー2本、平台2本。
GMSや専門店だと主通路、中通路というのがはっきり出ますが、
主通路はあるものの中通路がなくてある意味碁盤目状なんです。
とても小さな括りで商品が陳列されているのに驚きました。
品揃えが限られるので2本で1ブランド、1ジャンルをまとめる感じでしょうかね。
限られた売り場にメリハリを付ける上手い手だと思いました。
これだとお客の回遊性は高いです。棚で行く手を遮られませんから。

食品売り場では地場産品の打ち出しが強かったです。
三陸の海産物、前沢牛、などなど岩手って地元を打ち出す商材は確かにあります。
対面の肉売り場も冷ケースの赤身の肉が綺麗でした。
が、単価が高い(5000円とか1万とか)前沢牛も品揃えされていましたが、
ケースに陳列されていたのはダミーの写真
流石にロスを考えると現物を置く勇気はなかったようです。
まっ、北上では仕方ないことだと思いますけど。
むしろラインナップしていることが拍手だと思います。
だって、そうそう売れるとは思えませんものね。
ちなみに食品売り場はプライスラインとしてはローカルSM並、
といった感じでした。悪くないですね。

来店客を見るとやはり比較的年齢が高め。
4階のアミューズメントのメダルコーナーに高齢者が多いのが目につきました。
最近の地方都市でよく見られる光景であります。
地方都市の中心部にあるので地元の高齢者が買い物がてら
遊びに来ている雰囲気がありました。
4階は高齢者と若者がいて一番賑わってましたね。
シャワー効果をどう売上につなげていくか、
それがこの店舗の課題であると思います。

ちょうど臨店時はハウスカード会員向けに優待セールをやっていました。
10%オフから30%オフまでありましたかね。
その割には人ではイマイチ。天気もあまりよくはありませんでしたが、
それを差し引いても心配になる来店客数でした。
優待セールなかったらどうだったんだろうと・・・

駐車場は1時間120円と激安です。
また店内で買い物すれば2時間無料になるようですから、
ほぼ無料と考えていいでしょう。
実はこの店舗のあるSCは「ツインモールシティ」を名乗っていて、
道路を挟んでもう1棟あります。
が、そちらは2階にダイソーがありますが、
1階の売り場は地元の衣料品店と思われる売り場と、
旅行代理店、テナント退店跡地と思われる大きめな休憩スペースでした。
旅行代理店が意外と賑わってましたが「ツインモール」かといわれれば?です。
上階は立駐とスポーツクラブ、市の公共スペースですが、
賑わいは感じられませんでした。こちらのスペース活用が大いなる課題でしょう。
まぁテナントゾーンはさくら野がどうこうする問題ではないんでしょうけど。

ちょっとネガティブなレポートになってしまいました。
しかし、ダックビブレが運営する店舗ではすでに閉店したものが多いです。
現に生き残っているわけですからまだ競争力は残されているのでしょう。
北上だとイオンが江釣子PAL(こちらも地元商工業者によるSC)にあり、
イオンタウン北上がともに車で15分程度の範囲にありますが、
これといった競合は他にありません。
これ以上の縮小は競争力をなくすことになると思うので、
いかに売り場に魅力ある商品を揃えるか、今後の戦略は重要だと思います。

あべのキューズモール [SC]

あべのハルカスのお隣、あべのキューズモールにも行ってきました。
臨店は2014年10月30日(木)20:00頃です。
あべのハルカスを巡った後にいったのでさすがに歩き疲れました。

私の中で大阪で行ってみたかったのはなんばパークスと大阪駅のルクア、
そしてここあべのキューズモールの3つ。
規模も話題も大阪のトップクラス、そして皆ターミナル駅直近の大型SCです。
地方在住者としては駅前にこのクラスのSCがあるってないですからねぇ。
田んぼの中にイオンがあるか、山の中にアウトレットがあるか、ですから。

さて、そのキューズモール、さすが田舎のイオンとは違います。
東急不動産物件ですが、2核1モールといった定型ではなく、
何とも形容しがたい箱ですね。3本の主通路が通るB1F、
大きな外部通路が建物内部に食い込んだ2F、巨大な吹き抜けを通路が挟む3F、
路面に専門店街が食い込んでる1F、などなど。
初めて行きましたが、初心者にはぱっと見覚えにくい作りのSCです。
が、イオンのように単純な両側に核を置こうとするSCと違い、
こういうオリジナリティのある作りでないと、
都会での「おしゃれ感」といいますか、「ハイセンス」といいますか、
まぁどっちも古い表現ですけど、そういった差別化がなければ
なかなか集客が難しいのが都市部の苦労するところでしょう。
そして、何より通路が広い!おそらく2間通路でしょうか、
田舎の農道より広いですよ。
おかげで臨店時間では賑わい感があまりなかったですけど。
ピーク時を考えるとこのくらい必要なのか、と前向きに考えました。

さて、テナントラインアップですがなかなか興味深いですね。
イトーヨーカドーが核テナント、なんでしょうがそれほど存在感がないんですね。
他にも東急ハンズ、エディオン、ユニクロ、ABCクラフト、セガと大型店が入ってます。
あとシブヤ109としていわいる109系ショップのゾーンもあります。
それらが上手く外周に配置されていてヨーカドー色を上手く消しています。
まぁメインの阿倍野駅からの地下通路から一番遠くにヨーカドーがあるのも
その一因だとは思いますけど。nanacoやセブンカードの宣伝もないからなおさら。
田舎でイオンかヨーカドーに行くことがほとんどの私にとっては新鮮でした。

そしてABCクラフト、手芸店ですがデカイ!
ハンズやユニクロと同サイズの売り場が手芸用品で埋まっているのは圧巻でした。
これはかなりの差別化ポイントですね。売上にどのくらい貢献するかは未知数ですが、
場所柄意外と売れてるんでしょうね。時間にも関わらずそれなりにお客さんいましたし。
あと飛んでたのが3階にあった「忍屋」。
SCではまずあり得ない戦国・忍者・和小物専門店。
売り場はごくごく小さいですが、こういうショップも成り立つんですねぇ。
ちょっと感動してしまいました。
他はヤングレディース向けのショップが安定のラインアップです。
ZARAやクリスピークリームドーナツなど人気のショップも取りそろえており、
感度の高いSCを意識しているんでしょうね。
まぁ売れてるSCだからそういった最新人気ショップも入ってくれるんでしょうけど。

ただ、残念なのがイトーヨーカドー。
2階の衣料品ゾーンはとくにまんまヨーカドーです。
天井も高い(おそらく4mかな?)売り場が相変わらず雑然としています。
どうしてヨーカドーはこんなに衣料の売り場がダサダサなままなんでしょうか?
売り場がのペッとしてメリハリがなく、通路も狭い。
天井までの空間もただ見晴らしがいいだけ。
空間ディスプレーとか、売り場の色使いとか、陳列とか、工夫が欲しいです。
衣料品売り場はイオンスタイルストアのほうが格段にいいですね。
1階の食料品は活気があってよかったです。
レジもレジ待ちが出来るほど並んでしましたし、
商品の回転もよく見切りもうまく行って売り切りも順調な感じ。
ただ、場所柄か価格は若干高めでしたが仕方ないでしょう。

近隣に大型SCが多数立地する中でコアなファンを持つキラー店舗を出店させ、
なおかつ大型テナントと小型テナントを両方揃えられる売り場を持ったSCでした。
都市部ではどうしてもワンフロアが小さく多層階になって売り場を稼ぎますが、
ここはワンフロアに十分な面積があるので、大型テナントを揃えられたわけで、
開発したデベロッパーに先見の明があったと思います。
ただ、これ以上フロアが増えていたらテナントが集まったか微妙なところ。
競合もありますし、結果的に適正なサイズのSCだったことが売上で証明されています。
いいですね、こういうSC。これからも頑張って欲しいです。

あべのハルカス近鉄本店~日本最大級の百貨店とは?~ [百貨店・GMS]

あべのハルカスにやって参りました。
普通の観光客は展望台に行くんでしょうが、
私は目もくれず近鉄百貨店を探訪してきました。
臨店は2014年10月30日(木)19:00頃です。

何かと話題の百貨店ですね。
大阪百貨店戦争に全面参戦、梅田の再開発に負けじと
それまででも日本最大級だった売り場をさらに拡大、
店舗も建て直して売り場面積日本最大級10万平米クラスの巨艦店となりました。
建物外観を見ると、渋谷ヒカリエと似てるなーと思うんですけど。
二つの写真を並べてアンケートとったら結構おもしろい結論になりそうで。

さてさて、その辺はおいといて、売り場でここに匹敵するのは
百貨店では池袋の西武百貨店になるでしょう。
そこと比べればやはり店舗の新しさとそれによってもたらされた
売り場のレイアウトディスプレーはさすがの一言です。

個人的に気に入ったのはエスカレーターですね。
スポットライトで足下は明るく、しかしそれ以外はあえて照度をおとした
ムーディーな感じ。安全性を確保しつつメリハリのある移動空間だと思います。
このところ商業施設はフロアごとのイメージ、雰囲気作りに力を入れています。
1階からレストランまで同じ照明、同じ床面という時代は終わりました。
エスカレーターで移動する間に、お客の気持ちをリセットすること、
それって結構大事だと思います。それに対するうまい答えだと思いました。

ただ、タワー館とウイング館のハードウエアの違いは歴然です。
タワー館は全館LED照明でしょうか、基本スポットライト、ダウンライトです。
一方、ウイング館の方は売り場を蛍光管で照らしています。
通路部分はスポットライトですけどね。
あと、天井高の違いから同じ回数で高さが違っています。
その苦肉の策としてウイング館に3.5階という苦しい設定を強いられています。
ウイング館は旧新館なんですね。
最新のタワー館と比べて天井が低いのは致し方なし。
そんな中で5階と6階のフロアをそろえたのは見事でしょう。
ほかの階は短いエスカレーターやスロープでつないで何とか一体感を出しています。

でも、この3.5階のステップフロアはなかなかいい味出していると思います。
3.5階を中心に2~4階のウイング館は「ソラハ」としてヤングレディースフロアになっています。
ソラハゾーンはエスカレーターもレインボーの蛍光管照明(まぁコルトンでですけど)とし
明るく柔らかい感じを出しています。
タワー館とウイング館をつなげて一体感を出そうとしている中で、
ソラハだけはあえて異空間を出しているんですね。
私からは3.5階がその入り口に見えました。
タワー館の3階から見るとウイング館の3,3.5階はとてもポップです。
まぁタワー館3階の客に来るなというオーラを出してるようにも見えますが・・・

しかし19時頃の臨店でしたがお客の入りはいいですね。
ターミナル駅に出店する百貨店の威力はさすがです。
しかし、ちまたの報道を見ると売り上げ未達の話ばかり。
たしかしに、近鉄のショッピングバックを見ないんですよねぇ・・・
来店客は多いもののそれが買い上げにつながっていないのは問題です。

ショップもそれほど劣っているわけではないです。
まぁ超高級ラグジュアリーブランドでとんがったものはありませんが、
ルイ・ヴィトン、プラダ、グッチはあります。
HBCもそれなりにそろってます(が、こちらもとんがったここだけ!というブランドはなし)。
アパレルの方にもそれはいえるわけで、あべのハルカスだけ、
という希少性で負けているのが一つの理由かもしれません。

いくら売り場が美しくても、ほしいものがなければお客さんは来ないわけですから。
ただ、見ていて思ったのは時間帯もあるかもしれませんが、
20代女性が少ないような気がしましたね。
ソラハも週末集客型か学校帰りでピークがもうちょっと早いのかもしれませんが、
お客の入りはイマイチでしたしね。
売り場が日本最大級なので全世代対応型の品揃えですが、
インパクトあるアイテムを打ち出せないのが何でもあるだけ、
というどこかで聞いたような話に落ち着くのかもしれませんね。
周りにはキューズモールもありますし、HOOPもあります。
隣の難波にもライバルはいますし、梅田に行けばさらに商業集積はたくさん。
こうなると、果たして本当の理由はなんなのか・・・悩みは深いですね。

ただ、あべのハルカスには明らかに2つの大きなメリットがあります。
ターミナル駅立地という強力な集客力、
そして日本最大級の巨大な売り場です。
これをともに実現するのはかなり困難です。
西のあべのハルカス、東の池袋西武しかないわけです。
まぁ大阪駅の三越伊勢丹とルクアが一体となっても売り場でかないませんからね。
大丸も一体となって大阪駅が一つの百貨店になったら別ですけどね。
後は名古屋駅前で松坂屋名古屋駅前店あとの再開発で売り場が大きくなって
高島屋が増床すればにた存在に離れるでしょうけど。

とまれ、その力も生かすも殺すも近鉄次第です。
店舗のポテンシャルは高いと私は思います。
下方修正しても1000億円の売り上げがあるわけですから、
どっしりと構えた商売を近鉄百貨店にはしてもらいたいですね。
何せでかいです、一度見て歩いていただきたい百貨店でした。
やはり「百貨店」はこのくらいの規模が必要なんじゃないかなぁ・・・
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