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ダイエー仙台店~地方駅前巨艦店の今~ [百貨店・GMS]

かつてダイエーでトップクラスの売上を誇った仙台店、
といっても来年3月にイオンリテールに移管される予定の店舗ですが、
そちらに行ってきましたのでレポートします。
臨店は2015年8月7日(金)18:00頃です。

店舗は仙台駅から徒歩数分、地下2階から地上8階の
10フロアを売場にする典型的な駅前型多層階GMSです。
エスカレーターは1ヶ所のみ、1フロア400坪程度でしょうか、
こぢんまりとした店舗ですね。
1975年開業のようですから店齢も40年、当時の最先端がよく分かります。
しかしながらその店舗ですが店舗の高齢化はいかんともしがたく、
低い天井、古いエスカレーター(いろんな音を発していました)、
狭いワンフロアと多層階、とハンデは様々です。

ダイエーとしてみますと、食品から家電までフルラインの扱い。
ダイエー自体としてだけでなく、GMSとしてもラインナップは広いかと。
それでも7,8階はすべてテナントですからダイエーは実質8フロア。
その中にもテナントがいろいろ入っていますから、
実質的なダイエー直営売り場は2/3程度になるでしょうか。
その売り場にアイテムをそろえているのでどうしても売り場はキツキツです。
ただ、天井が低いのでゴンドラも高さが基本1500ですので、
通路を削ってスペースを確保している感じでした。
天井は低いですが陳列棚も低いので売場にさほど圧迫感はありませんでしたね。
また、食品以外はカートを押して歩くことを想定されていない狭さ。
おそらく5,60cmくらいでしょうか。歩いてすれ違うのもやっとです。
まぁ多層階ですからカートを押して上下移動することはないという
割り切りもあるんでしょうけど。それはそれで潔いと思います。

ワンフロアが狭いので1階に服飾、化粧品、HBCと百貨店のような配置。
2,3階がレディースフロアになっています。
これはこれで目的外の人は直行できていいと思いますが、
初めての人にはわかりにくいですね。

一方地下2階の食品はきちんと主通路があって、
中通路もカートがすれ違える幅(1.8m位はありましたね)がしっかりとられていました。
ゴンドラも1800でさらに最上段にも在庫を置いてと圧巻の売り場でした。
近隣にSMもないですし、レジも10台近くフル稼働と
時間帯もよかったのかかなり活気がありました。
ただ、絶対的な売り場が狭いので冷蔵・冷凍平台は無し。
生鮮3品は補充の回転で補い、総菜を平台で大きく展開していました。
まぁ仕事帰りの買い物客が多いでしょうから当然の対応ですね。
価格も郊外店と同レベルでしたから立地の割にはがんばっていると思いました。

ちょっと驚いたのは地下1階。
日雑、家庭用品といった売り場とフードコートが配置されています。
地下1階にフードコートという配置が驚きです。
普通最上階がレストラン街ですがココは書店でした。
紆余曲折の結果でしょうが、お客さんも多かったですし、
これはこれでありかもしれません。フードコートで回転優先、
立地からお昼需要も見込めますしなかなかいい立地を見つけたと思います。
フードコートに出店しているのも、
餃子の王将、幸楽苑、十割そば、ドムドムバーガー、ディッパーダンと
手軽に食べられるものばかりですから。
地方のファッションビルでも地下フードコートっていいんじゃないかと思います。

くつ売り場はグリーンボックスが入ってすでにイオン化が完了といった感じ。
7階の手芸店布素材館 マブチ結構お客が入っていました。強いですね~~。
もしダイエーでなくなっても生き残っていけるのではないでしょうか。
8階の書店は書店なのに省エネと称して一部蛍光灯が落とされていました。
これは立ち読みするなと言うことでしょうか?
他の売り場も一部照明を落としていましたので統一した行動でしょうけど、
LED化して全点灯が今の流れ。
ダイエーだったゆえ投資が抑えられてきたのかもしれませんが、
イオンリテールに移管されたらどうなるのやら・・・
3月以降も変わらないのであれば閉店という流れになるのかも・・・
なんて予想が出かねません。

実は一番お客が居たのはエスカレーター脇の休憩スペース。
エスカとガラス窓の間に向かい合わせに座れる椅子と机が5セットほどでしょうか、
置かれていましたがどのフロアも誰かしら休んでいました。
休憩スペースが一番競争率高いというのも考え物ですが、
その客をどう売場に呼び込むか、それを考えるべきとしておきましょう。

イオン移管が控えていると言えば気になるのがもう一つ。
ハートポイントカードの募集、OMCカードの募集、イオンカードの募集が
平行で行われている状態でした。正直どうなんでしょう。
イオンリテールに移管される以上、OMCカードは切るべきでしょうし、
ハートポイントカードもフェードアウトしなければならいはず。
個人的にはGMSのイオンに転換するよりはフォーラスやOPAに転換した方が
売り上げは望めると思っていますのでそう感じたわけですが。
一度イオンリテールに移管した後、閉店業務を行ってからフォーラス事業部へ移管、
そんな手の込んだ作業もあり得るのかなと思ったりもします。
残念ながらあの店舗ではGMSとして営業を継続するのは無理があると思いますので。

今回、臨店して感じたのは従業員の挨拶がきちんとされていたこと。
店舗のハンデはありますが、立地はいいし東北唯一の店舗として頑張ってきたわけで、
まだ従業員の士気はあるのかなと思いました。
今でもGMSとしての品揃えをできるそこそこの売り場があったというのも大きいでしょうね。
売り場があれていることもありませんでしたし、
店舗がてこ入れされれば再浮上する可能性も十分あると思える店でした。
今度はイオンにかわってどうなるかリポートできればと思います。

イオンモールつがる柏 [SC]

お盆に行ってまいりましたのはイオンモールつがる柏。
言わずと知れたイオンモール1号店です。
イオンモールの歴史はここから始まった訳ですね。
イオンがモール展開を積極化した当時のかけ声通り、
「カエルの鳴く」田んぼのど真ん中の立地です。
臨店は2015年8月13日(木)13:30頃です。

実は臨店も久しぶりのこのSC。
以前は津軽地方一円から集客するモールでして、
その後映画館を増床していますが、建物的な変化はそれだけですね。
売場は5万平米ほどとまぁまぁの規模を持っています。
まぁまぁといっても津軽地方としては大きすぎるかも知れませんが・・・
青森県人には、テレビコマーシャルでやってたかけ声、
「イオン柏ショッピングセンター、WADONA!(「私とあなた」の津軽弁)」
あれが耳に残っていると思います。
(ちなみにイオンショッピングセンター(直営)でニックネームが付いていたのは少ないですよね。
ふと思いつくのは鈴鹿のベルシティくらいでしょうか)

テナントは変化があって、結論から言うと五所川原のエルム(核はヨーカドーです)に
かなりやられていると言うのが正直なところ。
以前は無印良品やホーマックが入っていましたら今はなし。
それでもエルムにはないシネコンがあるのが差別ポイントでしょうか。

さて、このモールはイオンにとっての記念碑的モール。
今となっては絶滅してしまった感のある(?)直線のモール、
レストラン街とフードコートが1階に並ぶレイアウト、
吹き抜けの少ない2階の主通路、などなど。
今となっては垢抜けない感じがしますが、
当時としては大いに革新的だった訳で、歴史を感じます。

また、今となっては低い天井ですが、2階を歩くと天井に空いた天窓から
燦々と光が差し込む(というか今年の夏は暑すぎましたが)作りは、
高い天井越しの光と違って空を感じられる空間でした。
一様に高い天井をつくるよりも、こういう空を感じられる吹き抜けを作るのも
趣があっていいんじゃないかなと思いますね。
空を感じられたのは柏のららぽーと以来でした。
あそこもガラス天井越しに空がみえて美しかったですから。

さてさて、歴史ばかり振り返らずSCを見ましょう。
キーテナントはもちろんイオンつがる柏店。
私も十数年ぶりに訪れたので忘れてしまいましたが、
昔は2階に衣料品があったはずですがいまは1階におりてきています。
テナントの入れ替わりによって1階のイオン部分が拡大、
2階がテナント化しているようです。(まだ2階にホビーや寝具が残ってますが。)
何となくSuCのようなレイアウトなりつつあるような・・・そんな感じですね。
品揃えはもちろんイオン。レイアウトが変なだけで品揃えに問題はないです。

ただ1階の食品売り場はモール部分と数十センチの段差があります。
そこは2本のスロープでつないでいまして、
スロープの間にHBCを展開しアクセントになっています。
買い物はしづらいですが売り場はわかりやすいですね。
2階はフラットなモールですのでそこだけがちょっと変わったところ。

そうそう、ここの食品売り場は結構大きいです。
ざっと見て700坪クラスかと。
その割には店が古いので主通路にワゴンや平台冷ケースもなく、
すっきりとした売場です。今となっては潔いと言いますか・・・
売場はデカイので品揃えは十分ですし、
平日と休日の集客の差を考えると、
迂闊に平台を増やすのは考え物ですから、
週末は補充回数で勝負、と言うところでしょうか。
お盆と言うこともありそれなりの人出がありました。
エルムが混んでいるので食品はこちらで、というお客も一定数いそうですしね。

衣料品はモール部分にせり出したお陰か?
なんかテナントのような売場になってましてイオン臭(?)がしなかったです。
これもケガの功名ですかね。イオンスタイルストアとも違い、
私的には好きな雰囲気でした。売れているのかどうかは不明ですが。
いろんな意味でイオン部分は一見の価値はあると思います。

一方のモール部分のテナントですが、コムサイズムがあります。
おっ、踏みとどまっているのか!と正直思いました。
あとはハッシュアッシュ、anyfam、スコットクラブ、アクシーズファム、
ビレッジバンガード、ダイソー、文教堂、
アメリカ屋、ライトオン、西松屋、HMVなどなど。
こうやって見るとそんなに悪いラインナップではないと思います。
あとトーカイが入っていましたが最近手芸店がSCに出るのが増えましたね。

ちょっと変わったのはリサイクルショップのリサイクルキングが1階にありました。
リサイクルショップというか買い取り店というか、
こういうショップも地方ではテナントになるんですね。
また2階に家具ディスカウントの活彩倉庫が出店したのも目に付きました。
こちらは結構スペースも取っていましたし。
ディスカウントというかカテゴリーキラー的な扱いでしょう。
2階には2区画の空きスペースもありましたし、
こういうテナントも入れざるを得ないというのが正直なところなんでしょうね。
まぁSCの雰囲気をさほど壊すテナントではありませんでしたので、
テナント開発を試行錯誤している感じはしました。

あと別棟のペトラス。
イオンモール的に扱いが悩ましいところかと。
最初の勢いでは全てのイオンのSCに置くのかと思えばそうでもなく、
ちょっと立ち位置が不明確な感じですね。
東北には結構ありますけど全国的に見ると微妙な感じが・・・
価格も高くはないけど特段安くもなくですので、
先行きが気になります。

ということで、全体的なトーンは暗めでしたがまだまだ頑張っているモールです。
イオンの歴史を紐解きに一度訪れてみてはいかがでしょうか。
ついでに五所川原のエルムとセットで見てもらえばいい感じですよ。

JRE POINTの破壊力~可能性は大きすぎる~ [企業戦略]

JR東日本が2016年2月より「JRE POINT」を開始すると発表しました。
(リリースはこちら)
ポイントサービスに非流通系企業の大物が参戦することになりました。

リリースによるとまずは首都圏駅ビルの商業施設において
ポイントサービスを順次統合、将来的にはクレジットカードのビューサンクスポイントや
スイカのSuicaポイントも統合する方向とか。
ここで駅での切符購入やびゅうプラザでの旅行商品の購入にもポイントが付けば完璧です。
また、メトロポリタンといったホテル、東北の駅ビルにおける買い物にも付くようになれば、
ポイントとしてはかなり巨大なサービスになりますね。
まぁ切符購入でのポイントは諸々の規制で無理だと思いますけど・・・

JR東日本と言えば流通部門の売上が既に1兆円規模。
ここに1%のポイントが付けば単純計算で100億円。
これだけ巨大なポイントがどこに流れるのか気になるところ。
また、外部への開放がされるとすればポイントサービスの地殻変動は間違いありません。
駅ビルテナントのショップが、それ以外のSCに出店している店舗でも導入すれば、
首都圏での存在感はかなり大きくなるでしょう。
まずは駅ビルに来る若者を囲い込み、その成長に合わせて上の世代へ
サービスを拡充していけばいい訳ですから。

既にSuicaというカードを持っている消費者は多い訳で、
それをそのままポイントカード化してしまえば手っ取り早い。
そういう点ではむしろSuicaポイントを拡大した方がよかったと思いますけどね。
だってJREポイントって会社のメンツが丸出しで、
消費者に訴えるネーミングではないですし。
Suicaにはペンギンのマスコットもいてプロモーションもいろいろ出来ますし、
なによりJREよりはJR東日本の色を消せると思います。
いまからでもいいので統合時にJREからSuicaに乗り換えて欲しいと個人的に思います。

既にドコモがローソンと組んでdポイントを大々的に打ち出しています。
pontaとdポイントの差別化をどうするか問題がありますが、
それ故に両者の統合といった先走った願望報道もあったり。
そこに乱入したJR東日本のポイントサービスは、
やりようによっては大きすぎる可能性を秘めていると思います。

あとはポイント原資をどれだけケチらずに出せるか、でしょうか。
子会社の駅ビルからと言うのも、結局のところテナントや子会社が負担する訳ですし、
現時点でのJR東日本の持ち出しは限られます。
いずれ他のポイントサービスとの生き残り競争になったときに、
その本気度が明らかになるでしょう。

イオンモール三川~地方巨艦店の地力~ [SC]

イオンモール三川に8年ぶりに行ってきました。
臨店は2015年6月29日(月)12:30頃です。
平日のお昼でしたが駐車場も半分弱は埋まってる感じで、
店内にも人が結構多く正直驚きました。

こちらは以前はイオン三川ショッピングセンター、
つまりイオン直営のSCでしたが先般のモール名称統一により、
イオンモールに運営が移管されイオンモール三川になりました。
売り場は4万平米チョイですから今となっては小型イオンモールです。
立地も酒田市と鶴岡市に挟まれた三川町にあり、
明らかに両市からの集客を前提としたSCとなっています。
と言っても再訪でして前回のブログはこちらになります。

前回も書いてますが今回も入店一番の印象は山形南だ!ってこと。
前回もおそらくイオンリテールの入口から入店したんでしょうね、私は。
高い天井、広い通路、イオンスタイルストア的な雰囲気、フルラインの品揃え、
2000年頃開店したイオンの匂いがプンプンします。
そういう意味では経年劣化を余り感じないSCでしたね。
未だにデジタルメディアのコーナーがあったりしますから。
家電コーナーですが、イオンリテールで家電売り場はかなり減ってます。
こういったルーラル立地でないともはやテレビを並べることは許されないのかも。

前回の訪問時は駐車場についてケチ付けていましたが今回は気にならず。
また、店内の床やトイレの表示なんかも、
なんやかんやと手を入れてメンテしてるのかな~と感じました。
いい年の取り方をしているようです。

今回一番感動(?)したのがイオンの売り場。
あくまで個人的な感想ですが、
久しぶりに完璧な売り場づくりを全店で行っている店舗に巡り会った気がしました。
2階の衣料・キッズ・ホビー売り場全てが主通路沿いにイオンバーゲンのハンガーPOP、
マネキンにはイオンバーゲンのたすき(メンズ・レディース・キッズ全て!)、
エンドにも統一POPを用いバーゲン一色です。
1階の住余ゾーンも同様。そんな中でもアウトドア用品をディスプレーしているなど、
季節感も押し出していまして非常に感動しました。
食品も等間隔でPOPがついているので数は多いのですがうるさくなかったですね。
きっと店長のマネジメントが行き届いているのでしょう。
このレベルで統一している店舗は見たことがありませんね。
このあとクリアランスもあるでしょうから、東北の皆さんには是非見て頂きたいと思います。

ただ、イオンの売り場で気に入らないのが1点ありました。
これも全店食品から衣料までですが、主通路にワゴン置いているんですね。
食品ならいざ知らず、住余の方はワゴンを置かれるとカートの邪魔。
特に食品以外はワゴンは見切り商品ですから、
それを通路に置かれるとバーゲンとは言えちょっとねぇ・・・
食品以外での主通路ワゴンは考えて欲しいものです。
ここだけは「売りたい!」という店の都合が押し出されて残念でした。

さて、モールの方も書きましょう。
こちらは子育て中の親子連れが目立ちました。
テナントも余り入れ替わってるような感じがしませんでしたね。
ユニクロが大型化しのが大きな変化、だったかな・・・
2階に雑貨店も複数入っているのでファンシー雑貨には事欠かず、
無印、フランフランが入っているがために雑貨が手薄なSCと比べて、
このやり方はアリかなと思います。

あと、自販機がみな背が低い。1200mmくらいでしょうか。
車いす、こども対応型とも言うべきか、イオン印の自販機が館内に並んでます。
ここまで高さを揃えているのも珍しいかと。
他のイオンでは結構高いのもあると思うんですけどね。
三川では何故か自然と目に入りました。

今となってはちょっと小型のイオンモール。
でも庄内地方のリーディングモールであることは間違いないようです。
月曜のお昼に集客が出来ていることで明白かと。
隣接地にアクロスプラザがありますので、補完的な集客がで来ていると思います。
イオンがカニバリを恐れずモールを出店しない限り安泰かな、そう感じたSCでした。

主婦の店 イーネ駅前店(山形県鶴岡市) [SuC・SM]

ずいぶん更新がご無沙汰になりました。
今回は山形県鶴岡市にある主婦の店イーネ駅前店です。
臨店は2015年6月27日(土)18:30頃です。

主婦の店というくらいから、戦後の主婦の店運動の生き残り組でしょう。
サイトを見ると会社も「主婦の店鶴岡店」ですから。
ダイエーも初期は主婦の店でしたよね。
歴史はそこそこ古いようですが、主婦の店運動の終焉に抗う企業でしょうか・・・

立地は鶴岡駅から徒歩2,3分くらい。
そこで無料の平面駐車場を持っている店舗です。
駅前で無料駐車場を置いても不法駐車が発生しない鶴岡市、
活気のなさの現れともいえるのかちょっと残念な鶴岡市の現状です。
知名度の割には活気がねぇ・・・

まぁそんなことは置いておいて主婦の店。
今はCGCに加盟しているようですが、PBを大量陳列することもなく、
さりげないアイテム展開に個人的には好感を持ちました。
CGCアイテムがむしろ目立たなかったので、
AJS加盟かと思ったくらいでしたし。
イオンもトップバリュの展開を見直すという記事が
日経ビジネスに載ったりしましたが、
いまはPBがいろんな意味で見直されています。
久しぶりにPBの扱いが上手いな、そう感じました。
ただ、その裏返しで売り上げや利益面でどのくらい貢献しているか、
そこは疑問になりますけどね。消費者目線では自然な売り場でした。

その売り場で疑問だったのが平場。
平場の中通路がないんですね。主通路からレジまで一本道。
隣の並びに行くには中通路がなくて不便きわまりなし。
売り場も500坪くらいでしょうから面積的には
中通路があっても何の問題もない規模なんですけどねぇ。不思議でした。

価格帯はSMとしては至極まっとうなプライスライン。
2Lペットボトルが189円ベース、いなり寿司五貫が298円など。
日雑はちょっと高かったですかね。
エンドにあったティッシュ5個パックが200円台後半だったはず。

ただ、水産は力を入れているようでした。
第1磁石の位置にガラス越しの作業スペースがあったほか、
その手前にもデパ地下のようにアイランドの鮮魚加工スペースがありました。
臨店が遅かったのでそれらで作業している姿は見られませんでしたが、
冷蔵平台は8本だったかな、展開されていましたので水産の売り場は広めでした。
海沿いですしね、魚が豊富な店というのは十分成立するマーケットかなと思います。
そういう意味では妥当な売り場かと。
まぁ他の店舗も見ないと何ともいえませんが。

ただ不満としては突き出しが汚いですね。
目立ちませんがカートラでの陳列とか、さりげない突き出しが気になりました。
な好き嫌いではありますがね。
あと、7時前なのに総菜や刺身が結構スカスカでした。
売り切っているとみるか、在庫管理ができていないとみるか微妙。
残っていた商品は1割引くらいでしたから早めに見切って売り切っているのか?
1回では判断に悩む売り場でした。

トータルで見ると、満足できる水準のSMだと思います。
主婦の店運動のシンボルマーク、風車マークをいまだに使用している会社ですから、
まだまだ主婦の店運動の存在を後世に伝えてくれそうです。

ユニーとファミリーマートの経営統合話~GMS再編最終章の幕開け?~ [提携・M&A]

本日(2015年3月6日)、マスコミでユニーグループ・ホールディングス(ユニー)とファミリーマートの
経営統合が一斉に報道されました。
両者とも判で押したように検討していますが決定した事実なし、
といういつものリリースが出ています。

報道によれば、ユニーとファミマが経営統合、
実現すればローソンを抜いてコンビニ業界第2位に浮上するというもの。
これでセブンイレブン、ローソン、ファミマ・サークルKサンクス連合に
業界が再編されるので今後が注目!と騒いでいます。
ファミマの会長もインタビューでブランド統一を語っているように、
すでにほぼ話はついていて週明けにでも正式発表となりそうですね。
だって、話が固まる前に一方の会長が店舗ブランド云々の話をしたら、
流通業界では再編話が破談しますから。
ここまで踏み込んで話をすると言うことは
大枠が固まっているからだと思われます。

ファミマの上田会長が社長を退いたのもこの伏線だったのか?
そんな思惑も感じられますよね。
ユニーと経営統合したらコンビニ2社を束ねた中間持株会社を作り、
その社長にファミマの上田会長が就けばポスト的にはぴったりです。

この経営統合が実現すればコンビニ三国志時代の幕開けです。
TOP3と4位では店舗数で1ケタ差がつく訳ですから。
ちょっとイオンはミニストップの売り時を逃しましたね。
もうスリーエフ・ポプラともどもローソンに引き取ってもらうしかないでしょう。
ココスは、まぁどこかで・・・ってことで。
あとの中小コンビニはTOP3かセイコーマートに系列化してもらう、
そんな業界地図になるんじゃないかと思います。

セイコーマートはね、単独で残ると思いますよ。
矛盾しますが本州に南下しなければね。
北海道ガラパゴス・コンビニとして生き残るんじゃないかと。
まぁアークスと経営統合って話はあり得ると思いますけど。
アークスのSMが出店できないローカルをセイコーマートがカバーすれば、
もう北海道流通三国志はアークスの圧勝で終わり。
業界の秩序が保たれ過当競争が収まるかと。
そうは問屋が卸さないと思いますけどね。

さて、そうなるとユニーはどうなるのか?そこが問題です。
ユニー的には全国コンビニと中部ローカルのGMS、SMをぶら下げることで、
GMS、SMにも規模の経済のメリットを受けたいと考えているんでしょうけど、
果たしてそううまく行くかな、と疑問に思います。
むしろ、アピタ、ピアゴを切り離した方が業績は上向くはず。
2,3年はコンビニ、GMS,SMが一体となっていても、
将来的には遠心力が働くんじゃないかと思います。
コンビニ部門はどう見てもファミマが主導権を握る訳ですし。
5年後、10年後、「ユニーホールディングス」が
「ファミマホールディングス」になっているのではないか、
そんな可能性が感じられます。

GMSを切り出して2強以外のイズミやフジ、平和堂と組めば
第三極として面白くなるはず。
そんなGMSの最後の再編も起こるんじゃないかと、
世間話が好きな元業界人は予想しておきます。
そういった意味ではコンビニ再編だけではなく、
GMS再編の最終章の幕開けでもあるんじゃないかと。
まぁ確率はそこそこあると思いますけどね、イチローの打率くらいは・・・
こちらも気長にウォッチしていこうと思います。

大塚家具の内紛~流通業界の負の側面~ [業界話]

大塚家具の内紛がメディアをにぎわせています。
大塚家具からすればマスコミが勝手に騒ぎを大きくしているだけ、
なんでしょう、きっと。それについてどうこう言うつもりはありません。
だって、結局株主総会で経営陣が決まり、
その経営陣の運営する店舗をお客さんが支持するかどうかが全て。
外野がどうこういっても・・・
まぁ一番何とかして欲しいのは従業員でしょうけどね。
お客は店を選べるし、当事者は権力闘争でエキサイトしているし、
現場だけがどうしようもない状況でしょう。

引退できない創業者と、意見がバラバラな第2世代。
オーナー企業で創業者は絶対です。跡を継ぐのはもちろん親族。
しかしその親族が一つにならなかったから起こった今回の騒動です。
少なくとも兄弟姉妹が一致してればもうちょっと話は穏便に進んだんでしょうけど、
そこが割れてしまった以上揉めるのは必至。
経営方針の内部統一、相続の周到な準備がなされなかったと言う点で、
創業者は失敗したといわざるを得ないでしょう。
流通業界の負の側面が噴出している感じです。

経営者は信頼できストッパーにもなれる番頭役のNo.2を得るか、
後事を託せる後継を育て、任せたら身をひく勇気が必要じゃないかと思います。

セブン&アイがこれだけ大きくなったのも、
創業者が不祥事で急遽退陣しても、
その跡を継げた大番頭の存在が大きかった。
イオンは創業者が元気なうちに代替わりを行い、
あれこれ口出しをしない勇気を持っていた。

しかしダイエーは番頭たり得た人材がいたものの、
オーナーが次々と遠ざけてしまい暴走を止める人材がいなかった。
マイカルは後継者が育たぬうちに経営のバトンタッチが次々行われた。
西友は優秀な経営者は多かったが全体をに目を配りオーナーを止める番頭がいなかった。

全国の中小流津企業オーナーは、今回の騒動を見て、
今後どう会社を次世代に渡すか考え始めたに違いありません。
これが今回の一番の好影響でしょうね。
早めに代替わりをしたり後継者を定めたりする動きが出るでしょう。
そのうち、どれだけの企業でオーナーが引退できるか注目です。
オーナーが復帰する例って多いですもんね。
社長じゃなくても、人のやることにあれこれ口を出したくなるのが人間。
それが自分が作った会社だと入れ込んでいる創業者が、
じっと我慢して口を出さないというのは大変な努力が必要でしょう。
でも、創業の苦労に比べれば、それってたいしたことないと思うんですよね。

今回は社外取締役の票も役員会を左右したようですし、
単なるお家騒動とも若干趣が違います。
社外取締役とか資産管理会社とか株主提案とか、
テクニカルな攻防戦がしばらく続くのではないかと思います。
その辺はきっとどこかの経営学者が論文にするでしょう。
評価は専門家に任せたいと思います。

ただ私が注目したいのは営業力についてです。
肝心のお話しが最後にきて力尽きそうですが・・・・ここからが一番いいたいこと。
現場で事の成り行きをじっと見守る従業員は大変です。
でも、こういうときに営業力があるかどうかがはっきりすると思います。
今回の騒動では両者とも営業力には自信がある様子。
ならば、ネガティブな状況でどう接客していったか、
騒動が終わった後でその記録をまとめたら、
大塚家具にとって大きな財産になると思います。
これほどの逆風はないですからね。
逆境こそ営業力を磨くチャンスです!
逆境を糧に反転攻勢に打って出る機会が従業員に与えられるよう、
生き残って欲しいなぁと思います。

西武福井店~王道の(?)2館店舗~ [百貨店・GMS]

最近百貨店が続いていますが、今度は西武福井店。
臨店は時間が空きましたが2015年2月17日(火)10:30頃です。
なかなか行く機会のない北陸で西武があったので飛び込んでみました。
ちなみに立地は北ノ庄城跡直近です。マニアックですが・・・

さて、福井県ってイオンとイトーヨーカドーのGMS2強がない県なんです。
GMSはユニーのアピタと平和堂のアル・プラザがしのぎを削っているところ。
昨今の流通業界を考えると貴重な存在です。
そんな中に西武がある訳でして、興味深い存在です。

そんな福井県に何故西武があるのか?
wiki産によると地場資本の百貨店を西武がグループ化したようです。
前回の記事にハニー協同組合の件を書きましたが、
諸々の状況を見ると地元資本を守ろうとする空気があるんでしょうか。
静岡も昔は県外資本に厳しいところといわれていましたが、
福井も同様のようです。いずれ変わるんでしょうけど。

いつもの脱線はおいといて本題に戻ります。
西武福井店は本館と新館の2館体制。
新館は元々ジャスコだったようですね。
撤退後いろいろあって西武が建物を買収し新館としました。
ですので新館ですが建物自体は本館の方が新しいようです。
新館は建物ではなくて、西武にとっての新館だったわけですな。

で、店舗の方ですが地下1階から地上8階までの本館と
地下1階から地上6階までの新館からなります。
本館はワンフロア500坪くらいでしょうかねぇ。
地方百貨店としても小振りな方でしょうか。
エスカレーターを中央に配置したオーソドックスな作りです。
売り場自体はほぼ箱形で全く奇をてらわない作りでした。

面白いのは紳士服が2階にある点。かなり珍しいです。
1,3,4階が婦人服ですからなぜこうなったのか謎です。
考えましたが謎が全く解けません。
県庁・市役所も比較的近く、各社の支店・営業所も集まるビジネス地区も近いですが、
それだけで紳士服マーケットが大きいから、とは言えないでしょう。
ただ、新館1,2階にヤングレディースのショップを集積しているので、
多くの百貨店で2階にあるのを新館でカバーしていると考えられます。
その結果紳士服が下におりてきたと言ったところでしょうか。

でも、この配置は見習ってもいいかもしれません。
地方ではレディースのショップは百貨店に限らず駅ビルや郊外のSCに入ってますが、
紳士服はスーツ系量販店があるくらいですし、
SCにメンズストアが充実しているとは言えません。
百貨店がちょっと上質な品揃えをするのはそこそこ行けるのかも。
まぁ平日の昼前でしたので実際買い物している男性はほぼ見られませんでしたが・・・
新館との関係を同定義するかで売り場のバリエーションは広がるということですね。
是非この挑戦は続けて欲しいものです。

あとはギフトや催事場も最上階にある例が多いですが、こちらは6階。
7階にキッズ・ホビー・スポーツなどの売り場ですから、
ここも多くの百貨店と逆転していると思います。
新館との連絡通路は5階なので、回遊性を意識した訳ではなさそう。
それほどキッズ系の需要はないんでしょうかねぇ。
それに催事場を上に作ってシャワー効果を狙うことは無いんでしょうか・・・
またしても謎が深まった次第。
でも、美術や寝具、時計・宝飾・メガネサロンなどフルラインの品揃えで好感を持てます。

一方の新館。こちらは元々ジャスコだからと言う訳ではないでしょうが形がちょっと変。
多少の凸凹のある売り場で文章では上手く説明できません。
サイズは本館より小さくワンフロア400坪程度かな、という感じ。
あと、本館と新館が地下で結ばれています。
ホントの地下道みたいで後付けのようです。
新館を買収した後に掘ったというならば結構な投資だったと思います。
幅も結構広かったですが単なる通路でしかなかったので
もうちょっと使いようがあるんじゃないかと思いましたが。
投資してる訳ですから・・・

で、新館地下ですがABCクッキングスタジオが入っていました。
こちらは売り場の端と言うこともあってか他の売り場とガラスで仕切られていない!
ABCってガラス越しにおいしそうな料理を見せるのがスタイルですが、
間口も狭いところなのでこうなったんでしょう。小さいけどちょっと驚きでした。

後のフロアは1,2階にヤングレディースファッション、3,4階にLOFT、
5階に紀伊國屋書店、6階に無印良品と全体的にファッションビル的な構成。
無理に西武の新館としなくても良かったんじゃないかと思いますが、
地下から2階までを考えると西武新館である必要があったんでしょう。
地方で2館体制を取るところは多いです。
サブネームを付けるか、新館とか西館とか別館とするか、いろいろですね。

本館と新館は5階のスカイアーチで連絡しています。
本館はプレステージブティックとしてプレタポルテ、時計・宝飾、美術画廊、クラブオンデスクなど、
新館は紀伊國屋書店、となっており、回遊性はあまりない感じ。
そういう点でもあくまで2つのSCと考えた方がいいのかなと個人的に思います。

書いていて、褒めているのかけなしているのか、ちょっと微妙な感じになりました。
が、建物が古いですが売り場は頑張って作っていると思います。
品揃えもフルライン、テナントも補完関係があって世代を問わず買い物が楽しめると思いますし。
あっ、唯一欠けるもので家電関係がありました。それはどうにもならないでしょうねぇ。
周辺には大きな競合店舗もありませんので、中心部のマーケットは独占状態でしょう。
周辺で再開発でもない限り問題なさそうな店舗かと思います。
個人的には、いくつかの謎を解きにまた行きたいと思う店舗でした。

ハニー食彩館西福井 [SuC・SM]

福井大学直近にあるえちぜん鉄道福大前西福井駅と一体のビルに出店する
変わったスーパーがあったので立ち寄ってみました。
ハニー食彩館西福井、臨店は2015年2月16日(月)13:00頃です。

建物は駅と一体、しかも3階建てながら営業は1階のスーパーだけという建物。
臨店時はダイエーか、福井ということもあって平和堂の退店したあとかと思い、
あとで調べてみたらやはり平和堂の店舗だったようです。
築40年近く経っており、やはり当時の作りは今となっては
1フロアが食品だけて埋まってしまう矮小サイズ。
当然の結末かも知れません。
2012年12月にハニーを迎え越前クルサと生まれ変わったようですね。

しかしハニーなるSMは全く知らず。
こちらもネットで調べてみましたら協同組合とでました。
福井県内13者がハニーの看板を掲げ、共同購買とか共同配送とかやっているようです。
あくまで推測ですが、人事・総務と店舗開発部門が各社で独自に行い、
販売に関することを協同組合でカバーし規模のメリットを出そうとしているのかと思われます。
なかなか面白い組織ですね。地場資本の中小SMが結束し、
44店舗350億円規模の集団としてハニーの看板を掲げつつ
各社が独立している稀有な存在です。
よほどリーダーがしっかりしているのか、お互いの相性がいいのか、
その辺は判りませんが70年代から活動しているようですから長いですね。
それだけ続けば合併してもおかしくないですが、
むしろ持株会社的な存在になっているのかも知れませんね。
ハニー○○と、ハニーのあとに各社のブランドをつなげているので
店名は少々長くなってしまうのが欠点ですが、
地元の人にとってはそんなもんかという感じでしょう。慣れって素晴らしい(笑)

さて、臨店した食彩館西福井に話を戻しましょう。
サイズは4~500坪くらいでしょうか、過不足のない品揃えでした。
臨店して感じたことは在庫が薄いこと。
缶詰なんかが一番判りやすかったですが、最下段でも在庫が奥行き3列分しかないんですね。
奥が丸見えです。上段に至っては3フェース×3段×1列でしたから。
もう必要最小限です。冷蔵ケース多段も同様。
肉や魚のトレーに載ったアイテムも3個くらい並んでれば御の字です。
冷蔵平ケースも上げ底して2段積みくらいで押さえてましたから。
見事な割り切りぶりに感心しました。

大学直近で住宅街の真ん中でしたから、
来店客は一人暮らしや夫婦2人といった客層がメインなんでしょう。
そうであれば在庫を抱えすぎず少ない商品を回転させていった方が鮮度が保てます。
実際大容量パックも見当たりませんでしたし。
日付も古いものがいつまでも残っている訳でもなく回転してそうです。

平台もほとんどありませんでしたが1つは弁当でした。
やはり大学直近という立地故でしょう。一番の見せ場だったのかも。
あと、通路を重視した売り場でした。
壁面に肉の多段冷ケースがあり、その通路沿いに平台冷ケースがありました。
ふつう、こういう場合冷ケースも肉が展開されるものですが、
肉が於かれたのは通路沿いの半分だけ。
反対側はチーズが置かれていました。正直変わってるなと思いましたね。
まぁ判りやすいといえば判りやすいですけど。

そんな同店ですが、あとは売上がついて行っているかどうか、だけですね。
商圏は大学もあるので単価は低くてもそこそこのマーケットが見込めます。
回転している商品でどれだけの売上があるのか正直読めませんでした。
もう大学も春休みシーズンでしたし、ピークとそれ以外のギャップも大きそう。
1度の臨店では評価が難しい店舗でした。それ故逆に気になりますけど。
取りあえず商品回転を見に行くには面白い店舗だと思います。

大丸 神戸店~被災地の老舗百貨店その2~ [百貨店・GMS]

そごう神戸店に続き神戸の百貨店第2弾、大丸神戸店について取り上げます。
(こちらも臨店からは時間が空いてしまいましたが・・・)
臨店は2015年1月10日(土)12:00頃です。

そごう神戸店(こうべみせ)と読むんですよね。
関西の大丸は「みせ」と読むそうで異文化感たっぷりです。
で、こちらの店舗も阪神・淡路大震災で大規模半壊しました。
増築店舗でしたから繋ぎ目に負荷がかかるのは仕方ないんでしょうねぇ。
最近の商業施設は全面建て替えが主ですので大丈夫でしょうけど、
歴史ある店舗ほど増築を重ねて構造が複雑になっているので、
地震に対する備えはどの程度必要なのか悩ましいところだと思います。
そういった意味では大阪の百貨店戦争は皆建て替えにつながったので
地震に対する備えは安心できるレベルだと思います。
これは好影響と言えるでしょうね。結果論ですけど。

話を大丸に戻しますと、この店舗は被災したあと
かなりの部分を取り壊して建て直しています。
また、残った部分で営業を継続していたのはそごうと同じですね。
営業再開を優先した当時の地域一番店のそごうは壊れた部分を減築したのに対し、
こちらはきちんとした売り場を整えることを優先し再建。
売り場は凸凹のない綺麗な形のフロアとなっています。
一部別館もありますが基本的にワンフロアを広く取っているのが、
本館・別館2館体制のそごうと違うところ。
いまになってみると、売り場を削ったままで古い建物を
活用しているそごうの決断が悔やまれますね。
どう見ても大丸の方が綺麗な店舗ですもの。
外観もクラシックで神戸のハマのイメージにピッタリ。
当時の経営陣の決断が20年経って生かされています。
やはり投資って先を見て行うのが大事なんだなと実感しました。

さてさて、いよいよ臨店のお話しへ。
中華街が近いからかわかりませんが、
随分と外国の観光客とおぼしき来店客が多かったと思います。
各フロア人混みがあって1階は賑やかというか喧噪に包まれていました。
ちょっと落ち着いて買い物をする雰囲気はなかったですね。
まぁ3連休の初日ですからこれくらい人が入ってくれれば
文句はないでしょう、という感じの人出でした。
久しぶりに活気のある百貨店に行きましたよ。

そしてエスカレーターに乗って思ったのは、
各フロアに「海側」「山側」の表示があること。
神戸は六甲山と瀬戸内海に囲まれていますから、
山と海で表現するのは判りやすいですね。
ただ、観光客には判りやすいかは別ですけど。
たしかそごうも同じように表示がありました。
あっちは「浜」「山」だったかな?逆だったかな?まぁ神戸オリジナルです。
神戸って三ノ宮駅もあれば三宮駅もあるし、阪神・阪急・JRと駅は別だし、
大雑把ですが山と海の表示は的確と言えば的確。
ローカライズって大事ですね。

売り場は大雑把にいうと凸型。そごうの凹型と逆ですね。
なんかこうも逆を行く店舗が競合しているというのは面白いです。
しかし、売り場は平場が多いイメージですね。
1Fは大抵化粧品のショップが並んでいるもんですが、
中心いあるのは婦人の服飾雑貨の平場です。
それを取り囲むようにブランドショップが配置されています。
他のフロアにも必ずフロアの中心あたりに大きさの大小はありますが、
平場が置かれています。なんか強いこだわりを感じますね。
ブランドも決してそごうに引けを取っている訳ではありません。
2Fにティファニー、カルティエ、ブルガリといったブランドショップが並んでいますし。
多くの百貨店と1階と2階が他と逆になっているようです。
大丸は2階にペデストリアンデッキが接続している訳でもありません。
これはやはり観光客対策なんでしょうかねぇ。
平場で日本土産をたっぷり買ってもらおうと。うがちすぎかな・・・

3Fにうふふガールズがありました。
ちょっと打ち出しが中途半端かと。
出来るなら1フロア全部をうふふガールズで埋めた方がよかったでしょう。
埋めたかったけど出来なかったのかも知れませんけど。
固めてはありますが、なんか中途半端感を個人的に感じた次第。

あと変わったのは7階別館アネックスに展開してあった手芸でしょか。
百貨店で手芸って珍しいかと。
最近ですと東急ハンズやロフトを入れてる大型店はありますけど、
手芸コーナーってありなんだと思いました。
よく考えれば年齢の高い世代は手芸とか好きな人多いですし。
単価は高くないでしょうけど顧客満足面で存在価値は大きそうです。

他のフロアもそつなく揃えられています。
店舗も明るい照明で統一されていまして雰囲気がいいですね。
最近はフロアごとの特徴を出そうとするSCが多いですので、
こういう店舗があっても良いかも、と思いました。

いまはそごうを抜いて地域一番店。ハード的にも品揃え的にも納得でした。
震災を乗り越えて20年、地域一番店を盤石なものにしているようです。
今後を考えると、敵はそごうだけでなく大阪にもいます。
大阪の巨大百貨店とどう戦っていくか、
これからの課題といえばそのくらいでしょうか。
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