So-net無料ブログ作成

大番頭、散る!~何だかんだいっても番頭の自覚あり?~ [業界話]

セブン&アイ・ホールディングスの鈴木会長が辞意を表明しました。
マスコミ報道のみでリリースはありませんが。
一つの時代が終わり、セブン&アイにとっては激動の数ヶ月が始まります。

いろいろマスコミに報道されていますが、
要は子会社の社長の首を親会社のCEOが取れなかった。
さらに、これまで支えてくれた創業者がクビ取りに反対したので辞めます、
というお話しですね。
晩節を汚しましたが、創業者と溝が出来たので辞めます、
というのは大番頭として判断を間違えなかったといえるのではないでしょうか。
そこを私は高く評価したいと思います。(私が評価してもしょうがないですけど(笑))

人事が思い通りにならないから辞めるというのは、
もう時代錯誤甚だしいと思います。
だったら指名委員会なんてやらなきゃいいだけの話ですから。
世間になんといわれようと社外取締役も最低限だけにしておけば、
そんな思いが鈴木氏にあるかも知れませんね。
まぁ日本の大企業としてそれは無理だったんでしょうけど。

記者会見の模様を見ましたが、もう老害そのもの。
消費者を相手にする企業なんですから、
自分がどうのこうのよりも世間への悪印象を最低限に抑えるべく、
黙して語らずとはいかなかったのが、創業者との違いでしょうか。

伊藤雅俊氏はサクッと辞めましたよね。
あの引き際にイトーヨーカ堂は随分救われたと思います。
それも、鈴木氏というあとを任せられる大番頭がいたからですけど。
そして大番頭は獅子奮迅の働きで日本を代表する流通コングロマリットを作り、
経営者として一時代を築いた訳です。
しかし、自分はあとを任せる代わりの番頭(大番頭でなくても良いんですよね)を
ついに定めることが出来ず、最後は大立ち回りを演じてしまった。
まぁこれも名をなした人間にしか許されない出来事ですから、
当事者でない外野としてはしょうがないね、で終わりです。

が、しょうがないで済まされないのがセブン&アイ。
今回のはイトーヨーカ堂の亀井社長再登板のあたりからおやおや?
という感じがありましたので、そのころからくすぶりだしたんでしょうか。
でも大番頭の最後の矜持で身をひいたので、
あとは次の経営陣がどうなるか、暫し混乱のグループ運営は避けられなさそうです。
これをきっかけに創業者が混乱収拾に再登板なんて
みっともないことが起こらないことを祈ります。
当の本人が一番嫌でしょうから大丈夫だとは思いますが。

セブン&アイの「成長戦略」~取り繕うのは危険の印?~ [企業戦略]

セブン&アイホールディングスが「成長戦略」と事業構造改革を発表しました。
セブン&アイのリリースはこちら

発表の要旨は3点。
1,成長戦略としてコンビニ事業へ投資
2,先行投資としてオムニチャネルへ取り組み強化
3,構造改革として西武そごうとイトーヨーカ堂の店舗閉鎖
となっています。特にマスコミで閉店が取り上げられていますね。

コンビニへ投資するというのはグループの特性からして当然の話。
国内の商品開発強化とアメリカ子会社(元々は本家ですけど)への投資って、
当然というかじゃぁ具体的にに何をするのか?ということになりますけど。

そしてオムニチャネルへの取り組みもどうやって収益を上げるんでしょうかね。
実はいまそれがセブン&アイの課題です。
オムニチャネルの店舗での販売スペースも見たことありますが
サンプルをちょろちょろと並べてデジタルサイネージで
訴求しているようにそれっぽくなってるだけで、そこから何が得られるのかわかりません。
ネットサイトにしても、各社のページレイアウトを同じデザインにしているだけでは?
そんな疑問が湧いています。まぁ基本amazonと同じですよねぇ・・・
行き着くところがセブン&アイグループの店舗で受け取れる、
くらいしかアピールポイントがないと思います。肝心の商品力ですよね。
それが感じられないのが個人的には残念です。

で、そごう西武とイトーヨーカ堂の閉店がわかりやすく、具体的なので目立つ訳です。
これって、閉店を大きくならないよう前向きな話題を先に2つ並べたけど、
結局具体的な(数字の入った)閉店項目が大きく取り上げられたということでしょう。
リリースの仕方に疑問を感じますね。
正直に店舗閉鎖による収益の改善と謳うべきでしょう。
言葉を取り繕い始めた企業ってどうなのよ、と正直思います。

東芝が粉飾決算を不適切会計と言い張っていますが、
いまだに企業は言葉を取り繕うのをやめないと思います。
セブン&アイは法令違反もしてないですし反社会的行為もしていませんが、
今回のリリースは小売業界の2強として正直ではないと思いますね。
まぁ事業構造改革っていまの日本語では「リストラ」ですけど。

このところビジネス誌でセブン&アイの鈴木会長のインタビューを見かけます。
自分の立てる方針は間違ってないが、執行する人間が間違えていると。
リリースも取締役会の決議でしたから、この内容を知っているはず。
ちょっとこういう決議をする意味があったのか聞いてみたいですね。
これって経営計画なんですか、って。

コンセプトLABI東京~コンセプトを探るのがコンセプト?~ [専門店]

ヤマダ電機が全国でCMを打つコンセプトLABI東京に行ってきました。
臨店は2016年2月13日(土)10:00頃です。

全国でCMをうち、チラシにも掲載して宣伝しているこの店舗。
フロアごとに商品ジャンルを明確化し、コンセプトを打ち出している、ということでしょうか。
もちろんWEBサイトも専用のものを用意しています。
実際行ってみて感じたのは、一言で言えば接客で売りたいんだろうなということ。

週末ともあって、各フロアとも5名程度は販売員がいました。
多いところだとそれ以上かも知れません。
また、販売員が違うフロアに応援に行っている姿も見られたので、
内部でのやりくりをして一定数は保つようにしているのかと思われます。

POPは価格を大きく打ち出すのではなく、基本名刺サイズのプライスカード。
テレビなどはちょっと大きめのA6サイズでしょうか。
でもそれ以上大きなものはありません。
ですので価格もよく見ないとわからない程。
かといって価格が高い訳でもありません。
頑張っている価格でしたからそこを見ても、
価格以外で売っていく姿勢が見られます。
果たしてうまく行くのか?ちょっと臨店時間が早すぎたせいか
それほどの来客も見られずその辺が確認出来なかったのが残念です。
私の感じではいい感じで販売員がよってこないのがよかったです。
これから試行錯誤していくんでしょうけど、日本の消費者は面倒ですからね。
よっていくタイミングは難しいと思います。

軽く各フロアについて書いてみます。
3階はSony & Panasonic Presentation Stageとして
ソニーとパナのAV関係をまとめた売場になっています。
まるでCEATECかなんかの展示会のような雰囲気でゆとりのあるディスプレーでした。
取り扱いもソニーだったら4Kブラビア、ブルーレイ、αシリーズ、ハンディカム、ハイレゾ関係、
パナだと4Kビエラ、ディーガ、テクニクス、ハイレゾオーディオ、ビデオカメラなどなど。
両者とも簡単に言うと単価5万円以上といったアイテムを揃えていました。
この2社を同じフロアに並べたのはすごいですね。
販売員はヤマダ社員なのかそれともソニー・パナからの派遣なのか気になりましたが。

1階のモバイル売場はキャリアのコスチュームを着た販売員がいたので明確でしたが、
それ以外のフロアではそういった姿はほとんど見ませんでした。
そういった外部からの応援を取らずに社員だけで売っていくとしたら
これはすごい前向きな取り組みだと思います。

そうそう、1階のApple押しはすごいですね。
純正アクセサリーも壁面に随分ありましたし、
お上りさんには便利だと思います。
銀座のAppleストアに行かなくてもここで事足ります。
そういう意味では全国に宣伝する意味はありますね。
売上との費用対効果は正直??ですけど。

8階のLife Style Stageは冷蔵庫、洗濯機、エアコンのフロア。
こちらはやたらとカットモデルがありました。
個人的に思うのはモックアップが増えた頃からカットモデルも減ってきたんじゃないかと。
昔は洗濯機の実演なんかよくやってましたがこのところまず見ませんし。
ここもカットモデルだけで水を入れた実演はなかったです。
でも、カットモデルで機能を知らせるというのは個人的に好きです。
だってわかりやすいですから!

下の方はフロアのコンセプトがわかりやすいのですが、
上階に行くにつれ商品の括りがわかりにくくなるのは仕方がないでしょうか。
従業員が多いので聞けばいいんでしょうけど、
ジャンルが微妙な商品は探しにくいかも知れませんね。
その辺のコンセプトを捜しているのかな~と感じました。
結局白物家電はLife Style Stageとするしかないのもねぇ。

それに一部フロアにワゴンがありました。
これは全廃して欲しかった。安っぽいワゴンではないですが、
やっぱりあの店にはワゴンは合わないと思いますよ。
いまからでも撤去してもらえたらなと。
せめてステージを置いてそこで展開してもらいたいですね。

一番残念だったのはレジのレイアウト。
エスカレーターが右側にありますが、
その脇がレジと作業スペースになっています。
ここで作業している従業員とやたら目が合いましてちょっと気まずい感じ。
いちいち挨拶されるのもなんか気が引けますし、
エスカレーターとの間に壁を作ったらエスカレーターの圧迫感と
売場の見晴らしが失われるので選択肢としてあり得ないでしょう。
また、打合せをしているような声も聞こえてきましたし、
ましてや上司が部下を注意しているシーンに遭遇したらと思うと・・・
ちょっと工夫が必要だと思います。

商品陳列のコンセプトは明確でした。
ホントは全国のLABiをこういう店にしたいんじゃないのかなと思いますね。
あとは売り方のコンセプトをフロアごとに打ち出せたらいいと思います。
そこは正直明確に感じられませんでした。
3階なんかは感じましたよ。いいものをきちんと売る、って。
今後ぶれずにこの売り場を維持していけるか、それが全国にフィードバックされるか、
そのあたりを注目して今後見守りたいと思います。

イオンモール天童~ローカルSCもテナントミックス~ [SC]

ちょっと臨店から間が空いてしまいましたがイオンモール天童の訪問記です。
臨店は2016年1月1日(金)10:30頃です。
今年の初売りは山形県にあるローカルSCに参戦しました。
やはり人がごった返していました。駐車場もいっぱいでしたし。

ここは区画整理地区であるにもかかわらず1区画が狭いため
平面駐車場はほとんどモールと駐車場の間に公道を挟んでいます。
もうちょっと区画を考えても良かったんじゃないの?と思いますがね。
こればっかりはイオンもどうしようもない訳で仕方ないですが、
地方なので歩道橋がある訳でもなくみなゾロゾロ道路を横切っています。
幹線道路ではないですが、いずれ問題になりませんかねぇ。
今のところ問題はなさそうですが、あまりいい駐車場レイアウトではありません。
イオンの出店をもっと小さくしたかったとか思惑はいろいろあったのかも知れませんけど。

さて、こちらは山形県で3つめのイオンモール。
イオンモール山形南はイオン山形南SCから移管されたイオンリテール物件ですので、
イオンモール開発物件としては2件目になります。
開業は2014/3/21ですからまもなく2周年となりますが、まだまだ鮮度を感じました。
サイズはイオンモールのWEBによると47000平米ですからまぁまぁですね。
東北のイオンモールでは名取、下田、秋田、大曲の次で4番手。
2フロアですのでさほど大きくはないですがモール内は結構大きく感じました。

イオン天童店を北側に、1階南側にH&M、ユニクロ、OLD NAVYの大型テナント、
2階南側にはイオンシネマ、フードコート、ソユーゲームフィールドを配し、
今時のイオンモールらしくウェーブしたモール部で構成されています。
このモールで感じたのは、南側の大型テナント以外のモール部のテナントは
間口がさほど違わないこと。奥行の違いで面積を調整しており、
主通路に面する幅は2倍程度に収まっています。
ハニーズ、ライトオン、グローバルワーク、モンベル、ムラサキスポーツ、アスビー
あたりはもう2,3倍のサイズでもいいはず。かなりコンパクトでした。

でも、その分サイズの割にはさまざまなテナントが入っています。
特に雑貨類は充実を感じましたね。
off&onキッチン、one'sterace、3coins、チチカカ、サンリオギフトゲート、などなど。
もちろんビレッジバンガードやセリアもあって「雑貨の幅」は広かったです。

また、モンベルが超小型店ですが入っていました。
ららぽーとエクスポシティのさらに半分といった感じですが、
このサイズを天童で試していると言うことは、
うまく行けば他のイオンモールにも出てくるかもしれませんね。
都市部の出店余地は限られますし、むしろ地方ほどアウトドアやってますから。
賃料との兼ね合いがあるでしょうけど
アウトドアショップの地方展開に個人的には注目しています。

アパレルでは最近H&MとOLDNAVYの出店が最近目立つような気がします。
ZARAよりも地方に積極的に挑戦しているような・・・
ただ、ユニクロと比べると商品力はどうなんだろうと思ってしまいますがね。
他にはアズールバイマウジー、アース&ミュージックナチュラルストア、
anysis、OZOC、ベネトン、GALFITあたりもきちんと入っていまして、バランスはよいですね。
でも、最近イオンモールでコムサイズムを見なくなった気がするのは私だけでしょうか。
あと無印良品。ローカルのイオンモールでめっきり見なくなった気がします。

サービステナントとしてイオンクレジットの暮らしのマネープラザが入り、
また荘内銀行のインストアプランチもあります。
一応暮らしのマネープラザもインストアブランチの端くれですので2店舗ですか。
これも地方では大きな挑戦だと思います。
イオン銀行の存在がまだ小さいから並存出来るのか?
その辺は今後の成り行きを見てみないと何とも言えません。
荘内銀行はかなり早い時期からイオンでインストアブランチを展開していましたから、
負けられない勝負だと思いますよ。

このSCをトータルで見て思ったのはバランスの良さです。
テナントのサイズは小振りだけど、非常にバランスよくテナントが入っています。
アパレル、雑貨、サービスのテナントミックス、これって大事ですよねぇ。
小さくてもいいからあのテナントを!というショップを揃えられれば強いです。
そういう挑戦をイオンモールも、テナントとなる企業側も始めたのかな、そんな感じがします。
こういうローカルSCが出来ると、仙台や新潟、広島、福岡など
地方の中核都市(支店経済の街ですね)に展開する商業集積も
徐々にダメージを受けるかも、そんな予感がしたSCでした。

百貨店も共通ポイントへ~どこまで広がる共通ポイント~ [販売戦略]

高島屋とドコモがdポイントに関する提携を発表しました。
(高島屋のリリースはこちら)
高島屋が共通ポイントで百貨店業界の先陣を切ったか、
と思って調べてみたら昨年10月に三越伊勢丹とCCCも提携していました。
(三越伊勢丹のリリースはこちら)
ということで、続々と百貨店に共通ポイントが乗り入れようとしているようです。

三越伊勢丹はリリースを要約すると
・共同出資のマーケティング会社を設立
・グループの百貨店でTポイントを導入
・提案型商業施設などの提案
という施策。ルクア1100の梅田蔦谷書店が結果的にその第一歩になったのでしょうか。
なるほど、という感じですね。

高島屋のリリースを見ると、
・高島屋でdポイントの付与と利用が可能に
・百貨店利用時dカードの決済でボーナスポイント
・タカシマヤカードでドコモ料金を払うとボーナスポイント
・新宿での共同エリアマーケティング(新宿にはドコモビルありますもんねぇ)
・相互送客とビジネス連携の模索
ということでこちらは双方向的な感じがしますが、
ボーナスポイントはどちらが持つんでしょうか?
そこは疑問ですね。

三越伊勢丹は会社まで作って踏み込んでますが、
実際のTポイントの使い方はまだまだ不明。
会社を作ったからにはエムアイプラザと蔦谷書店のハイブリッド店舗を
多店舗展開することなんかを考えているのかも知れませんね。
高島屋はハッキリしていますね。
お互いのハウスカードのポイント優遇ですからよくある話です。

しかし思うのは百貨店に共通ポイントを導入しても、
流出するだけでポイント経費の負担が大きくなりませんかねぇ。
百貨店は単価が高いのでポイントが貯まりやすいですが、
それをデパ地下とかで使ってくれればいいんですけど、
おそらく百貨店では使わないですよね。
ポイントの流出と流入が釣り合っているから意味があるのであって、
偏りが多いと経費負担を嫌って共通ポイントからの脱退につながります。
その辺をどう見ているのかマスコミのどこかで記事になるのを期待したいです。

そして残るはpontaと楽天ポイントですか。
残るはJフロントリテイリングとH20リテイリング、ですね・・・

ルクア1100~腰の定まらぬファッションビル~ [SC]

大阪駅ビルに新しく(?)オープンしたルクア1100(イーレ)を覗いてきました。
臨店は2016年1月9日(土)10:30頃です。

売り上げ不振で三越伊勢丹から業態転換したこちらのファッションビル、
百貨店から隣のルクアの姉妹店になりました。
今は亡き三越伊勢丹時代の記事はこちらにありますが、
まぁ良くも悪くもそこに書いたような改装になってしまいました。
でも、よかったところもあります。
まずはそのあたりから書いていきましょう。

いきなり上階に飛びますが、9階はほぼ梅田蔦谷書店。
陸上のトラックをイメージした作りになっています。
書籍の目的買いには適しませんが、本との出会いを楽しめそうな書店でした。
エスカレーターを中央にトラック状の主通路、それを取り囲むような書籍の棚、
トラックの内側にはスターバックスコーヒーがあってホッと一息。
狙ったかのようにお客でスタバはいっぱいでした。
また、外周部はappleやツタヤモバイルなど、ツタヤ運営ショップの他、
JTB、ウエディングデザインラボ、ハング&オルフセンなどがシームレスに並んで
蔦谷書店との一体感を持った展開がされていました。
このフロアはツタヤが一括リースしてデザインしたんでしょうけど、見事。
あとは売上が付いてきてくれれば完璧ですが、
そこそこいい線行っているのではないかと感じました。

6階はグローバルトレンド・フロアとしてオールドネイビー、フォーエバー21、
コロニー2139、ショップインの4ショップのみの構成です。
このフロアだけが大型ショップの集合ですね。非常にシンプルです。
各フロアに核となる大型ショップを置く例が多いですが、
この思い切りは面白いと思いました。しかも手頃な価格帯のショップですし。

8階はメンズフロアですが、ここはさほど三越伊勢丹時代と変わらぬ雰囲気かと思います。
もともと客が入っていましたし、さほどいじる必要もなかったのかなと。
スーツや服飾雑貨が平場で展開されているのをメインに、
アーバンリサーチのようなショップから、プロテカやサムソナイト、果ては999.9まで幅広く、
ノースフェースなんかもあってメンズは手頃なワンフロアにまとめられていました。
元々三越伊勢丹時代もメンズフロアにはお客がいたので
果たしてワンフロアで十分なのか?という疑問はありますが・・・
まぁ確実に稼げる規模という意味ではちょうどいいのかも知れません。

7階はライフスタイルフロアとなっていました。
中川正七商店とフライングタイガーコペンハーゲンが同じフロアに入っているのは
フロアマップで見ると不思議ですが、売場では違和感なし。
さまざまな価格帯のショップを上手くグラデーション状に配置した感じです。
個人的に木製雑貨のハコアなんかはまたゆっくり見たいと思いました。
百貨店から転換してここが一番上手くはまったフロアかなと思いましたね。
ショップのウイングをいい形で広げられたと思います。

4階はイセタングローゼットとして百貨店ブランドがそろい踏みです。
百貨店ブランドと行ってもラグジュアリーではなく、
ブラックレーベル、ブルーレーベル、セオリー、マッキントッシュフィロソフィー、
ヴィヴィアン・ウエストウッド レッドレーベルといったショップと、
レディ フォア ザ ウェークエンド、ジーンズといった伊勢丹編集の売場を組み合わせています。
そうそう、コントワー・デ・コトニエはここで唯一のファーストリテイリングブランドでしょうか。

結局、伊勢丹ブランドはワンフロア分しか大阪では受けなかったんでしょうかねぇ。
イセタンショップとしてルクア1100内に8ショップ(フロア)展開していますが、
三越に不振の責任を押しつけ伊勢丹が大きな顔をしている感じがします。
でも、本当にそうなんでしょうか?伊勢丹が受けなかったのに三越を外したのはなぜ?
個人的にはそう思います。ルクアとの関連性を高めたので若者向けの伊勢丹が
前面に出たんでしょうけど、それは既に三越伊勢丹として取り組んできたはず。
イオンモールに出店するビブレくらい割り切った方がよかったと思いますけどねぇ、伊勢丹。
せめてアリオに出てる西武ショップくらいにするとか。
ちょっと欲張った8ショップ体制だと思いますよ。
もしくはイセタンショップとせずに個別のショップとして売り出しておけば、
今後多店舗展開とか考えやすくなったと思うのですが。
ただ、買い物客がイセタンショップを意識しているかといえば、
まぁそれはなさそうなので後日しれっとイセタンショップの括りを取ってしまう、
そんな荒技(?)もありでしょうね。

何故そう思うかというと、やはり半分くらいのフロアが百貨店なんですよね、売場の雰囲気が。
1,2,7,9階あたりはファッションビルっぽい感じですが、それ以外はやっぱりね。
2階から4階の吹き抜けは大きなオブジェが撤去されてましたが、
3階は吹き抜けが見えるものの4階はそこを囲むようにショップの棚があって
すごい閉塞感がありました。
よほど伊勢丹はあの吹き抜けが嫌いなのか?
3階はまだ生かしている感じがするのでちぐはぐですね。
でも、やっぱりファッションビルだなと感じる部分もあり、その辺が惜しいところです。
私が腰が定まらないな~と感じた所以ですね。

フロアガイドではメンズフロアはあるけどレディースフロアはありません。
ほぼレディースフロアは多いですけど。
モード、エレガンス、カジュアル、といったグレードというかシチュエーションというか、
そういう新しい売場を作りたいというのが見て取れます。
それが百貨店らしさとファッションビルらしさのせめぎ合いになっているんでしょう。

今回ルクアは見てこなかったので全体では何とも言えませんが、
三越伊勢丹時代からは明らかにお客は増えています。
それをどう判断するかは難しいところ。
もうちょっとお客さんは欲しいかなと言うところでしょうか。
まぁルクア1100となった所以はさておき、今後もいろいろ施策が出されるでしょうから、
その推移を見守りたいと思います。

イオンモール京都~都市型イオンモールの鍵~ [SC]

いろいろ曰く付きの物件として業界で有名な(?)イオンモール京都に行ってきました。
臨店は2016年1月9日(土)18:00頃です。
京都駅八条口に立地し都会のど真ん中、果たしてイオンモールはやっていけるのか?
そんな事が出店当時は言われていましたね。
ということもあって興味津々でいってまいりました。

このSCは出自がイオンモールとしては異例です。
まず、元々は違うデベロッパーが開発していました。
が、工事途中でデベロッパーが破綻、
工事を請け負っていた清水建設が引き取って工事を続行、
イオンモールにPMにだし、その後イオンモールが買収したという物件。
まぁおまけとしてさらに現在はイオンリートの所有物件ですけどね。
最初のデベロッパーが破綻したときは京都駅前の再開発がどうなる?
とニュースになったのを覚えています。
そんな経歴なので建物は全くもってイオンモールらしくありません。
店内のデザインもイオン臭がなくある意味新鮮です。

ここはメインのsakura館と大型専門店を集めたkaede館の2館体制ですが、
sakura館には大きな大階段があって(もちろんエスカレーターもアリ)
そこを登れば各フロアに直接入れます。
思いっきり京都駅の大階段を意識してますよねぇ。
ある意味京都らしい「仕掛け」ではあります。

kaede館の方は1階にトイザらス・ベビーザラス、
2階に大垣書店とイオンペット、3階はスーパースポーツゼビオ、
4階には家具のinteriorheartsがあって非常にわかりやすいです。
2,3階にsakura館との連絡通路があるので回遊性もまぁまぁ。
唯一問題点と言えば、上下の移動がフロア真ん中のエスカレーターなので、
そこでの盗難対策くらいでしょうか。
でもそれ以上にワンフロアを使えるメリットはあると思います。
各店とも規模を生かして品揃えがよく時間は遅かったですがそれなりの来店客がいました。
別館は大抵集客面で不利ですから(しかもここは公道を挟んで)、
目的買いの買い物客を狙ったラインナップをよく揃えたと思います。
反面、各店の関連性は薄いのは仕方ないですけど。

メイン(であろう)sakura館の方は、箱形で全くイオンモールらしくありません。
が、やたら通路が多い感じです。
主通路に沿って並べるとショップの1面だけがお客の目に触れますが、
ここは背中合わせの配置やトイレや出入り口との通路を上手く使って、
2面3面が通路に接するよう配置されています。
先に述べた大階段があるので入口が多い他、
エスカレーターやエレベーターが分散している複雑な作りを
むしろ上手く生かしていると感じました。
得てしてわかりやすい主通路を作ってしまいますので新鮮でした。
まぁお陰で自分の位置をロストしがちですが、すぐになれるでしょう。

テナントはエキスポシティと違って大小さまざま。
大型テナントとしては1階に光洋、ZARA、2階に無印良品、
3階にユニクロ、ソフマップ、4階にダイソー、手芸のドリーム、5階はシネコン、
といった具合に各フロアにばらけています。
2階は無印が目立ちますが、他にそこそこの大きさで
AZUL by moussy、GAP、TOMMY HILFIGER、
UNITED ARROWS green label relaxing、などなどポイント押さえたショップを置き、
フロア全体でバランスよく配置しています。
そうそう、無印といえば、レジが私が見た限り9台ありました。
京都府下最大級を言うだけあってさすがですね。
有楽町の無印にも負けない台数かと(笑)
私がのぞいたときも4台動いてましたから売れてるんでしょうね。

3階はユニクロ、ソフマップの他、ライトオン、モンベル、ABCマート、
スーパースーツストアといった大きめのショップを建物外周に配し、
中央部に細かく通路を切ってほのかのショップを置いていました。
2階は大小入り乱れての配置でしたから随分雰囲気が違っています。
その違いを楽しむのもよいかもです。

4階はフードコートにレストラン街、ナムコ、ホビー・雑貨の
各ショップ(ダイソー、ビレッジバンガードなど)があります。
私が一番驚いたのは鉄道模型専門店ポポンデッタ。熱いです!
ジオラマがあって、購入した模型を走らせることも出来る模様。
JR西日本の鉄道博物館ができたら帰りはこちらへ是非、ということですね。
こういうショップが成立するのは都会ならでは。
あべのQ’sモールに歴史ショップありましたがあれ以来の衝撃でした。

しかし1階はちょっと元気がなかったですね。
空きテナントも見受けられました。ZARAが入口すぐの1等地にありましたが、
服飾雑貨系のショップがいくつかあるだけであとは光洋やベーカリーとなっているので、
集客面で苦戦していますね。ショップに流れずエスカレーターで上に上がってしまうか、
食品に流れてしまうか、そんな感じです。1階はてこ入れが必要でしょう。
明らかに客の姿が少なく店員も手持ちぶさたな感じでした。

光洋は凸型と言いましょうか、レジが手前に突き出ていまして、
非常に買い物しにくい形でしたね。
主通路も作れず、売場も”押し込んだ”感じです。
が、それがいいか悪いかは別問題。
来客もそれなりにいて京都駅近辺の住民、及び近隣ホテルから
流れてきた夕食需要はかなり高いとみました。
でも、7時前なのにかなり総菜は見切りが入っているんですよね。
特にホテル街ですので夕食、朝食需要の取り込みは重要でしょう。
日中と夕方の売場の切替をもっと上手く出来れば、
特に総菜の売上は変わってくるんじゃないかと思いました。
旅行客っぽい人も多かったですし、
もう一度マーケット開拓に取り組んでみて欲しいと思います。
そうなるとドリンクやパン、スナック類のレイアウトも考える必要がありますが。

売場が大きくないのでやれることは限られますが、
全体のレイアウトは一考の余地があるんじゃないかと私は思います。
せめて主通路は一本真ん中でいいので通して欲しいなぁ。
横一本で売場の真ん中を突っ切る主通路、
例がないけどあそこの売場ならありかと思うんですよねぇ。

という感じで結局評価としてはどうなの?ということになりますが、
イオンが作らなかったのが幸いして見所がたくさんある面白いSCだと思います。
ここにイオンモールが自作していたらどんなSCだが出来たんだろう?
それは今後出来るイオンモールで確認しましょう。

ららぽーとEXPOCITY [SC]

相変わらず散発的な更新ですが、本年もよろしくお願いします。
さて、正月早々大阪のららぽーとEXPOCITYに行ってきました。
2015年11月19日オープンのニュースを見て以来行ってみたいと思ってたんですが、
西日本におけるららぽーとの集大成のSCといえる存在だと実感しました。
臨店は2016年1月9日(土)12:00頃です。

大阪モノレール万博記念公園駅からスロープで直結(?)しています。
まるで舞浜駅前か?と思うくらい駅からの行列がSCに吸い込まれていました。
すごいですねぇ・・・ららぽーと東京ベイは駅から少々ありますし、
イオンレイクタウンは駅ほぼ直結ですのでまた違う感じ。
それこそ万博開催中かという人並みでなかなか見ない光景です。
まぁ3連休の初日正午、快晴と条件はよかったですからね。
当然と言えば当然なんでしょう。
ららぽーとというだけあって無核SCです。
イオン、セブン&アイはGMSが核になりますが、ららぽーとは無核。
まぁ厳密には大型店をバランスよく配置して核代わり、ということなんでしょうけど。
ららぽーとの作りはいいと思いますよ。ソウでなければイオンモールの対抗軸が出来ませんから。
アリオはいまだ都市型多層階SCでモールという感じはまだまだ。
地方も含め全国展開するモール型SCは核を持つイオンモールV.S.無核ららぽーと、
そんでもって無秩序なアウトレットの3極と言ったところでしょう。
西日本はそこにイズミゆめタウンとフジグランが割って入りますが。
平和堂のアルプラザも最近元気がないようですのでちょっと置いていかれた感じです。
ユニーのウォークも正直今後出店は伸びないでしょうし。
地方在住者(というか東・北日本在住者には寂しい状況が続きます。
あっ、北日本にはららぽーとはほぼありませんね・・・

さてさて、話をこちらのららぽーとEXPOCITYに戻しましょう。
ココの売りはなんと言ってもSC正面にそびえる
ガンダムとシャアザクの立像がること!(えっ?偏ってますか)
いい歳こいた大人がみな写真を撮りまくってました。
もちろん私もその一員でしたが。
お台場のダイバーシティの等身大ガンダムといい、三井不動産やりますなぁ。
売り上げはたいしたことないですがガンダムcafeも
ずいぶん賑わっていて大いなるキラーコンテンツですね。

そうそう、このSCの規模を書いておきましょう。
数字がいろいろありますが、三井不動産のサイトを見ると店舗面積が71000平米とあります。
違う数字で88000平米とあるのは届け出面積でしょうか。
まぁどっちにしろ西日本最大級のSCであることは間違いありません。
3層でおおざっぱに言うと8の字型とでも言いましょうか、
イオンモールのように主通路1本ではありません。
まさに回遊を優先した作りのSCとなっています。
エスカレーターも中央の吹き抜けはタテに重なっていますが、
それ以外は斜めにずらして配置されていて、
ただ上がるだけ、降りるだけということのないように配置されていました。
やはり歩いてもらいたいということがひしひしと伝わってきました。

おもしろかったのは、8の字の主通路は外光が入るようなっているのですが、
1,2,3階それぞれにずらして植え込み緑化スペースがありました。
普通やっても1階だけとかですが、軽量土壌を入れるなど工夫したんでしょうね。
ちゃんと木も2,3階に植えてありました。イオンより木を植えている感じがしましたね(笑)。

あと感じたのはテナントを意識して小さくしているのではないか、ということ。
食品のイズミヤはある程度の売り場が必要なので仕方ないですが、
ユニクロやZARA、アバクロ、H&MもSCのサイズにしては小さいと感じました。
両サイドがオレンジサイド、グリーンサイドと名付けられ、
2,3店舗を固めて配置していますが、大型テナントというよりは中型テナントサイズ。
大きく出来るんだけどあえて抑え気味にして退店リスクを減らしているのかな、
そんな印象を持ちました。
大型店に頼らず、ショップのバラエティー性で集客したい、
その考えこそがららぽーとの存在意義だと思いますしいいと思います。
ユニクロにしろ無印にしろ別に大型店舗はあるわけで、
行きたい人はそちらにどうぞという割り切りは大事だと思います。

実際、みて感じたのはそのショップラインナップの充実です。
アパレル、スポーツ、アウトドア、家電、雑貨、食品、時計、食器、玩具、
ほぼフルラインでそろっています。
ただ、いつも思うのは何故イオンもららぽーともHCを入れないんでしょうかねぇ。
HC側が床を多く求めるのと賃料のバランスが取れないのが原因でしょうけど。
両者歩み寄って是非HC入りSCを作って欲しいと思います。

各テナントがワンサイズダウンで出店している感じがするので、
PLAZAやモンベル、マツキヨあたりはぎゅっと締まった品揃えで、
むしろこのサイズを今後主力にすれば出店余地が広がるのかな、と思ったりしました。
都市部のSCは競争も激しくすでに出店余地も限られます。
そういった意味では地方を狙った店舗開発は必須ですからね。
他にも地方展開したら面白いかもと感じたショップもありました。
ここで試行錯誤してプロトタイプを開発して全国のららぽーとに、
という思惑もあるかも知れませんね。
イオンレイクタウンは埋めるのに精一杯という感じを受けましたが、
こちらはららぽーとの余裕を感じました。

一方、通常サイズのテナントもみられます。
キディランドやグローバルワーク、ティファール、リーガルなんかはそうですね。
競合が少ないところは大きくなったのかな?あるいは適正サイズがここにフィットしていたとか。
そういった意味ではメリハリのあるSCです。
いちいち上げるとキリがないのであとはご自分の目で確認してみて下さい。

ここではイズミヤにデビューしました。
北日本在住にとってイズミヤなんてまず行く機会がありません。
感じたのは基本に忠実なSMとなっていました。
価格もフツー(としか言いようがないです・・・)品揃えも食品は十分、
ノンフーズはSCで買ってね、という感じでかなり圧縮気味でした。
SCの正確もあって、生鮮は作業場が見える今時の対面を意識した作りです。
個人的に気に入ったのは円柱形のドレッシングタワー。
ドレッシングの瓶を意識した上部のディスプレーと中、下段のドレッシングの数々。
これは目に付きます。初めて見る売り方に感動しました。
ちょっと気になったのは駐車券サービスに1人専従で充てていたこと。
1人必要なほど需要の高いのサービスであるならば、そのコストは馬鹿になりませんよね。
駐車場代を含めここのコストをどう下げていくか、意外と大事なポイントではないかと思います。

ちょっと1本の記事では駆け足ですが、いいSCです。
またゆっくり1日掛けて回りたくなるSCでした。
久しぶりにこういうSCに出会えてよかったです。
大阪にこれに対抗するイオンモールはどこになるのか、イオンの次の一手に注目しましょう。

ローソン、WAON導入~コンビニ業界の合従連衡は続く~ [提携・M&A]

イオンとローソンが、ローソン全店へのWAON導入を発表しました。
(イオンのリリースはこちらローソンのリリースはこちら)

「遂に」というか「ようやく」というかですが、「いよいよ」ローソンがWAONを導入しました。
ミニストップでロッピーが導入されたお返しが、ようやくイオンに届きました。
イオンにローソンの親会社である三菱商事が出資していることから、
いずれはローソンにWAONが導入されるという観測はありました。
観測というかイオンの希望といった方がいいでしょうけど。
WAON導入が2007年ですか、それでミニストップへのロッピー導入が2012年ですので、
いずれにしろイオンの夢が一つ叶うことになりました。
これでコンビニではローソンとファミまでWAONが使えるので
nanacoよりも数の上では有利になりました。

しかし何とも言えないタイミングですよね。
ファミリーマートとユニーグループの経営統合も発表になりましたし、
コンビニ業界の動きは何かと騒がしいです。
ファミマの一件がローソンの背中を押したのかな、
と個人的には思ってしまいます。
3強時代に向けて打てる手は全て打つという強い姿勢を感じますね。

あと、今回はあくまで「業務提携」です。
資本提携ではないところがミソですね。
過小であっても資本を入れることが多い流通業界において、
純粋なる業務提携って珍しいなと。
両者とも巨大すぎて諸般の事情もあるので簡単にはいかないんでしょうけど。
今後、こういう業務提携が増えていくのかなとも感じました。

ローソンはpontaの電子マネー化も発表しているほか、ドコモポイントの導入も発表。
ポイント、電子マネー、ともに自社単独サービスにこだわらない姿勢を示しています。
これは利用者にとっては悪いことではないですよね。
事業者にとってはポイント負担とシステム投資が嵩む一方ですけど。
それでもオリジナルにこだわるセブンイレブンに、
提携戦略で挑むローソン、規模の経済を追求するファミリーマート、
という立ち位置が見えてきます。

となると、イオンのミニストップはどうなるのか?
WAONの手土産にローソンへ譲渡というシナリオを個人的に考えてきましたが、
ファミマが巨大化した今、それはそれで危険かなという気がします。
ファミマがユニーへのWAON導入を掲げてミニストップに触手を伸ばす、
そんな事も考えられますし、ユニーやユーストアとミニストップを
交換するなんてこともなきにしもあらず。
また、ファミマがWAONからの撤退をちらつかせて・・・
などなど、ローソンが有利とはいない状況になったと思います。

ならばむしろ、ミニストップはこのまま独立を維持して行くしか無いですよね。
ミニストップはコンビニ業界の再編劇によって、
むしろ独立を保たざるを得ない立ち位置になるかも知れません。
ただ、それが企業として存続できるかどうかは別ですけど。
セイコーマートはマーケットの特性上、単独でやっていけるでしょうけど、
ミニストップはどうなることやら。
リージョナルコンビニチェーンが今後の日本で成り立つのか、
大いなる実験になるかと思います。

まっ、私の想像のお話しですので、
これが正しかったのか間違っていたのかは5年後くらいには判明するでしょう。
今後のコンビニ三国志の行方は、
業界内の再編から他業態との合従連衡にかかっているといえるでしょう。
消費者としてはワクワクしながら眺めさせて頂きたいと思います。

ダイエー仙台店~地方駅前巨艦店の今~ [百貨店・GMS]

かつてダイエーでトップクラスの売上を誇った仙台店、
といっても来年3月にイオンリテールに移管される予定の店舗ですが、
そちらに行ってきましたのでレポートします。
臨店は2015年8月7日(金)18:00頃です。

店舗は仙台駅から徒歩数分、地下2階から地上8階の
10フロアを売場にする典型的な駅前型多層階GMSです。
エスカレーターは1ヶ所のみ、1フロア400坪程度でしょうか、
こぢんまりとした店舗ですね。
1975年開業のようですから店齢も40年、当時の最先端がよく分かります。
しかしながらその店舗ですが店舗の高齢化はいかんともしがたく、
低い天井、古いエスカレーター(いろんな音を発していました)、
狭いワンフロアと多層階、とハンデは様々です。

ダイエーとしてみますと、食品から家電までフルラインの扱い。
ダイエー自体としてだけでなく、GMSとしてもラインナップは広いかと。
それでも7,8階はすべてテナントですからダイエーは実質8フロア。
その中にもテナントがいろいろ入っていますから、
実質的なダイエー直営売り場は2/3程度になるでしょうか。
その売り場にアイテムをそろえているのでどうしても売り場はキツキツです。
ただ、天井が低いのでゴンドラも高さが基本1500ですので、
通路を削ってスペースを確保している感じでした。
天井は低いですが陳列棚も低いので売場にさほど圧迫感はありませんでしたね。
また、食品以外はカートを押して歩くことを想定されていない狭さ。
おそらく5,60cmくらいでしょうか。歩いてすれ違うのもやっとです。
まぁ多層階ですからカートを押して上下移動することはないという
割り切りもあるんでしょうけど。それはそれで潔いと思います。

ワンフロアが狭いので1階に服飾、化粧品、HBCと百貨店のような配置。
2,3階がレディースフロアになっています。
これはこれで目的外の人は直行できていいと思いますが、
初めての人にはわかりにくいですね。

一方地下2階の食品はきちんと主通路があって、
中通路もカートがすれ違える幅(1.8m位はありましたね)がしっかりとられていました。
ゴンドラも1800でさらに最上段にも在庫を置いてと圧巻の売り場でした。
近隣にSMもないですし、レジも10台近くフル稼働と
時間帯もよかったのかかなり活気がありました。
ただ、絶対的な売り場が狭いので冷蔵・冷凍平台は無し。
生鮮3品は補充の回転で補い、総菜を平台で大きく展開していました。
まぁ仕事帰りの買い物客が多いでしょうから当然の対応ですね。
価格も郊外店と同レベルでしたから立地の割にはがんばっていると思いました。

ちょっと驚いたのは地下1階。
日雑、家庭用品といった売り場とフードコートが配置されています。
地下1階にフードコートという配置が驚きです。
普通最上階がレストラン街ですがココは書店でした。
紆余曲折の結果でしょうが、お客さんも多かったですし、
これはこれでありかもしれません。フードコートで回転優先、
立地からお昼需要も見込めますしなかなかいい立地を見つけたと思います。
フードコートに出店しているのも、
餃子の王将、幸楽苑、十割そば、ドムドムバーガー、ディッパーダンと
手軽に食べられるものばかりですから。
地方のファッションビルでも地下フードコートっていいんじゃないかと思います。

くつ売り場はグリーンボックスが入ってすでにイオン化が完了といった感じ。
7階の手芸店布素材館 マブチ結構お客が入っていました。強いですね~~。
もしダイエーでなくなっても生き残っていけるのではないでしょうか。
8階の書店は書店なのに省エネと称して一部蛍光灯が落とされていました。
これは立ち読みするなと言うことでしょうか?
他の売り場も一部照明を落としていましたので統一した行動でしょうけど、
LED化して全点灯が今の流れ。
ダイエーだったゆえ投資が抑えられてきたのかもしれませんが、
イオンリテールに移管されたらどうなるのやら・・・
3月以降も変わらないのであれば閉店という流れになるのかも・・・
なんて予想が出かねません。

実は一番お客が居たのはエスカレーター脇の休憩スペース。
エスカとガラス窓の間に向かい合わせに座れる椅子と机が5セットほどでしょうか、
置かれていましたがどのフロアも誰かしら休んでいました。
休憩スペースが一番競争率高いというのも考え物ですが、
その客をどう売場に呼び込むか、それを考えるべきとしておきましょう。

イオン移管が控えていると言えば気になるのがもう一つ。
ハートポイントカードの募集、OMCカードの募集、イオンカードの募集が
平行で行われている状態でした。正直どうなんでしょう。
イオンリテールに移管される以上、OMCカードは切るべきでしょうし、
ハートポイントカードもフェードアウトしなければならいはず。
個人的にはGMSのイオンに転換するよりはフォーラスやOPAに転換した方が
売り上げは望めると思っていますのでそう感じたわけですが。
一度イオンリテールに移管した後、閉店業務を行ってからフォーラス事業部へ移管、
そんな手の込んだ作業もあり得るのかなと思ったりもします。
残念ながらあの店舗ではGMSとして営業を継続するのは無理があると思いますので。

今回、臨店して感じたのは従業員の挨拶がきちんとされていたこと。
店舗のハンデはありますが、立地はいいし東北唯一の店舗として頑張ってきたわけで、
まだ従業員の士気はあるのかなと思いました。
今でもGMSとしての品揃えをできるそこそこの売り場があったというのも大きいでしょうね。
売り場があれていることもありませんでしたし、
店舗がてこ入れされれば再浮上する可能性も十分あると思える店でした。
今度はイオンにかわってどうなるかリポートできればと思います。
メッセージを送る