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ルクア1100~腰の定まらぬファッションビル~ [SC]

大阪駅ビルに新しく(?)オープンしたルクア1100(イーレ)を覗いてきました。
臨店は2016年1月9日(土)10:30頃です。

売り上げ不振で三越伊勢丹から業態転換したこちらのファッションビル、
百貨店から隣のルクアの姉妹店になりました。
今は亡き三越伊勢丹時代の記事はこちらにありますが、
まぁ良くも悪くもそこに書いたような改装になってしまいました。
でも、よかったところもあります。
まずはそのあたりから書いていきましょう。

いきなり上階に飛びますが、9階はほぼ梅田蔦谷書店。
陸上のトラックイメージした作りになっています。
書籍の目的買いには適しませんが、本との出会いを楽しめそうな書店でした。
エスカレーターを中央にトラック状の主通路、それを取り囲むような書籍の棚、
トラックの内側にはスターバックスコーヒーがあってホッと一息。
狙ったかのようにお客でスタバはいっぱいでした。
また、外周部はappleやツタヤモバイルなど、ツタヤ運営ショップの他、
JTB、ウエディングデザインラボ、ハング&オルフセンなどがシームレスに並んで
蔦谷書店との一体感を持った展開がされていました。
このフロアはツタヤが一括リースしてデザインしたんでしょうけど、見事。
あとは売上が付いてきてくれれば完璧ですが、
そこそこいい線行っているのではないかと感じました。

6階はグローバルトレンド・フロアとしてオールドネイビー、フォーエバー21、
コロニー2139、ショップインの4ショップのみの構成です。
このフロアだけが大型ショップの集合ですね。非常にシンプルです。
各フロアに核となる大型ショップを置く例が多いですが、
この思い切りは面白いと思いました。しかも手頃な価格帯のショップですし。

8階はメンズフロアですが、ここはさほど三越伊勢丹時代と変わらぬ雰囲気かと思います。
もともと客が入っていましたし、さほどいじる必要もなかったのかなと。
スーツや服飾雑貨が平場で展開されているのをメインに、
アーバンリサーチのようなショップから、プロテカやサムソナイト、果ては999.9まで幅広く、
ノースフェースなんかもあってメンズは手頃なワンフロアにまとめられていました。
元々三越伊勢丹時代もメンズフロアにはお客がいたので
果たしてワンフロアで十分なのか?という疑問はありますが・・・
まぁ確実に稼げる規模という意味ではちょうどいいのかも知れません。

7階はライフスタイルフロアとなっていました。
中川正七商店とフライングタイガーコペンハーゲンが同じフロアに入っているのは
フロアマップで見ると不思議ですが、売場では違和感なし。
さまざまな価格帯のショップを上手くグラデーション状に配置した感じです。
個人的に木製雑貨のハコアなんかはまたゆっくり見たいと思いました。
百貨店から転換してここが一番上手くはまったフロアかなと思いましたね。
ショップのウイングをいい形で広げられたと思います。

4階はイセタングローゼットとして百貨店ブランドがそろい踏みです。
百貨店ブランドと行ってもラグジュアリーではなく、
ブラックレーベル、ブルーレーベル、セオリー、マッキントッシュフィロソフィー、
ヴィヴィアン・ウエストウッド レッドレーベルといったショップと、
レディ フォア ザ ウェークエンド、ジーンズといった伊勢丹編集の売場を組み合わせています。
そうそう、コントワー・デ・コトニエはここで唯一のファーストリテイリングブランドでしょうか。

結局、伊勢丹ブランドはワンフロア分しか大阪では受けなかったんでしょうかねぇ。
イセタンショップとしてルクア1100内に8ショップ(フロア)展開していますが、
三越に不振の責任を押しつけ伊勢丹が大きな顔をしている感じがします。
でも、本当にそうなんでしょうか?伊勢丹が受けなかったのに三越を外したのはなぜ?
個人的にはそう思います。ルクアとの関連性を高めたので若者向けの伊勢丹が
前面に出たんでしょうけど、それは既に三越伊勢丹として取り組んできたはず。
イオンモールに出店するビブレくらい割り切った方がよかったと思いますけどねぇ、伊勢丹。
せめてアリオに出てる西武ショップくらいにするとか。
ちょっと欲張った8ショップ体制だと思いますよ。
もしくはイセタンショップとせずに個別のショップとして売り出しておけば、
今後多店舗展開とか考えやすくなったと思うのですが。
ただ、買い物客がイセタンショップを意識しているかといえば、
まぁそれはなさそうなので後日しれっとイセタンショップの括りを取ってしまう、
そんな荒技(?)もありでしょうね。

何故そう思うかというと、やはり半分くらいのフロアが百貨店なんですよね、売場の雰囲気が。
1,2,7,9階あたりはファッションビルっぽい感じですが、それ以外はやっぱりね。
2階から4階の吹き抜けは大きなオブジェが撤去されてましたが、
3階は吹き抜けが見えるものの4階はそこを囲むようにショップの棚があって
すごい閉塞感がありました。
よほど伊勢丹はあの吹き抜けが嫌いなのか?
3階はまだ生かしている感じがするのでちぐはぐですね。
でも、やっぱりファッションビルだなと感じる部分もあり、その辺が惜しいところです。
私が腰が定まらないな~と感じた所以ですね。

フロアガイドではメンズフロアはあるけどレディースフロアはありません。
ほぼレディースフロアは多いですけど。
モード、エレガンス、カジュアル、といったグレードというかシチュエーションというか、
そういう新しい売場を作りたいというのが見て取れます。
それが百貨店らしさとファッションビルらしさのせめぎ合いになっているんでしょう。

今回ルクアは見てこなかったので全体では何とも言えませんが、
三越伊勢丹時代からは明らかにお客は増えています。
それをどう判断するかは難しいところ。
もうちょっとお客さんは欲しいかなと言うところでしょうか。
まぁルクア1100となった所以はさておき、今後もいろいろ施策が出されるでしょうから、
その推移を見守りたいと思います。

イオンモール京都~都市型イオンモールの鍵~ [SC]

いろいろ曰く付きの物件として業界で有名な(?)イオンモール京都に行ってきました。
臨店は2016年1月9日(土)18:00頃です。
京都駅八条口に立地し都会のど真ん中、果たしてイオンモールはやっていけるのか?
そんな事が出店当時は言われていましたね。
ということもあって興味津々でいってまいりました。

このSCは出自がイオンモールとしては異例です。
まず、元々は違うデベロッパーが開発していました。
が、工事途中でデベロッパーが破綻、
工事を請け負っていた清水建設が引き取って工事を続行、
イオンモールにPMにだし、その後イオンモールが買収したという物件。
まぁおまけとしてさらに現在はイオンリートの所有物件ですけどね。
最初のデベロッパーが破綻したときは京都駅前の再開発がどうなる?
ニュースになったのを覚えています。
そんな経歴なので建物は全くもってイオンモールらしくありません。
店内のデザインもイオン臭がなくある意味新鮮です。

ここはメインのsakura館と大型専門店を集めたkaede館の2館体制ですが、
sakura館には大きな大階段があって(もちろんエスカレーターもアリ)
そこを登れば各フロアに直接入れます。
思いっきり京都駅の大階段を意識してますよねぇ。
ある意味京都らしい「仕掛け」ではあります。

kaede館の方は1階にトイザらス・ベビーザラス、
2階に大垣書店とイオンペット、3階はスーパースポーツゼビオ、
4階には家具のinteriorheartsがあって非常にわかりやすいです。
2,3階にsakura館との連絡通路があるので回遊性もまぁまぁ。
唯一問題点と言えば、上下の移動がフロア真ん中のエスカレーターなので、
そこでの盗難対策くらいでしょうか。
でもそれ以上にワンフロアを使えるメリットはあると思います。
各店とも規模を生かして品揃えがよく時間は遅かったですがそれなりの来店客がいました。
別館は大抵集客面で不利ですから(しかもここは公道を挟んで)、
目的買いの買い物客を狙ったラインナップをよく揃えたと思います。
反面、各店の関連性は薄いのは仕方ないですけど。

メイン(であろう)sakura館の方は、箱形で全くイオンモールらしくありません。
が、やたら通路が多い感じです。
主通路に沿って並べるとショップの1面だけがお客の目に触れますが、
ここは背中合わせの配置やトイレや出入り口との通路を上手く使って、
2面3面が通路に接するよう配置されています。
先に述べた大階段があるので入口が多い他、
エスカレーターやエレベーターが分散している複雑な作りを
むしろ上手く生かしていると感じました。
得てしてわかりやすい主通路を作ってしまいますので新鮮でした。
まぁお陰で自分の位置をロストしがちですが、すぐになれるでしょう。

テナントはエキスポシティと違って大小さまざま。
大型テナントとしては1階に光洋、ZARA、2階に無印良品、
3階にユニクロ、ソフマップ、4階にダイソー、手芸のドリーム、5階はシネコン、
といった具合に各フロアにばらけています。
2階は無印が目立ちますが、他にそこそこの大きさで
AZUL by moussy、GAP、TOMMY HILFIGER、
UNITED ARROWS green label relaxing、などなどポイント押さえたショップを置き、
フロア全体でバランスよく配置しています。
そうそう、無印といえば、レジが私が見た限り9台ありました。
京都府下最大級を言うだけあってさすがですね。
有楽町の無印にも負けない台数かと(笑)
私がのぞいたときも4台動いてましたから売れてるんでしょうね。

3階はユニクロ、ソフマップの他、ライトオン、モンベル、ABCマート、
スーパースーツストアといった大きめのショップを建物外周に配し、
中央部に細かく通路を切ってほのかのショップを置いていました。
2階は大小入り乱れての配置でしたから随分雰囲気が違っています。
その違いを楽しむのもよいかもです。

4階はフードコートにレストラン街、ナムコ、ホビー・雑貨の
各ショップ(ダイソー、ビレッジバンガードなど)があります。
私が一番驚いたのは鉄道模型専門店ポポンデッタ。熱いです!
ジオラマがあって、購入した模型を走らせることも出来る模様。
JR西日本の鉄道博物館ができたら帰りはこちらへ是非、ということですね。
こういうショップが成立するのは都会ならでは。
あべのQ’sモールに歴史ショップありましたがあれ以来の衝撃でした。

しかし1階はちょっと元気がなかったですね。
空きテナントも見受けられました。ZARAが入口すぐの1等地にありましたが、
服飾雑貨系のショップがいくつかあるだけであとは光洋やベーカリーとなっているので、
集客面で苦戦していますね。ショップに流れずエスカレーターで上に上がってしまうか、
食品に流れてしまうか、そんな感じです。1階はてこ入れが必要でしょう。
明らかに客の姿が少なく店員も手持ちぶさたな感じでした。

光洋は凸型と言いましょうか、レジが手前に突き出ていまして、
非常に買い物しにくい形でしたね。
主通路も作れず、売場も”押し込んだ”感じです。
が、それがいいか悪いかは別問題。
来客もそれなりにいて京都駅近辺の住民、及び近隣ホテルから
流れてきた夕食需要はかなり高いとみました。
でも、7時前なのにかなり総菜は見切りが入っているんですよね。
特にホテル街ですので夕食、朝食需要の取り込みは重要でしょう。
日中と夕方の売場の切替をもっと上手く出来れば、
特に総菜の売上は変わってくるんじゃないかと思いました。
旅行客っぽい人も多かったですし、
もう一度マーケット開拓に取り組んでみて欲しいと思います。
そうなるとドリンクやパン、スナック類のレイアウトも考える必要がありますが。

売場が大きくないのでやれることは限られますが、
全体のレイアウトは一考の余地があるんじゃないかと私は思います。
せめて主通路は一本真ん中でいいので通して欲しいなぁ。
横一本で売場の真ん中を突っ切る主通路、
例がないけどあそこの売場ならありかと思うんですよねぇ。

という感じで結局評価としてはどうなの?ということになりますが、
イオンが作らなかったのが幸いして見所がたくさんある面白いSCだと思います。
ここにイオンモールが自作していたらどんなSCだが出来たんだろう?
それは今後出来るイオンモールで確認しましょう。

ららぽーとEXPOCITY [SC]

相変わらず散発的な更新ですが、本年もよろしくお願いします。
さて、正月早々大阪のららぽーとEXPOCITYに行ってきました。
2015年11月19日オープンのニュースを見て以来行ってみたいと思ってたんですが、
西日本におけるららぽーとの集大成のSCといえる存在だと実感しました。
臨店は2016年1月9日(土)12:00頃です。

大阪モノレール万博記念公園駅からスロープで直結(?)しています。
まるで舞浜駅前か?と思うくらい駅からの行列がSCに吸い込まれていました。
すごいですねぇ・・・ららぽーと東京ベイは駅から少々ありますし、
イオンレイクタウンは駅ほぼ直結ですのでまた違う感じ。
それこそ万博開催中かという人並みでなかなか見ない光景です。
まぁ3連休の初日正午、快晴と条件はよかったですからね。
当然と言えば当然なんでしょう。
ららぽーとというだけあって無核SCです。
イオン、セブン&アイはGMSが核になりますが、ららぽーとは無核。
まぁ厳密には大型店をバランスよく配置して核代わり、ということなんでしょうけど。
ららぽーとの作りはいいと思いますよ。ソウでなければイオンモールの対抗軸が出来ませんから。
アリオはいまだ都市型多層階SCでモールという感じはまだまだ。
地方も含め全国展開するモール型SCは核を持つイオンモールV.S.無核ららぽーと、
そんでもって無秩序なアウトレットの3極と言ったところでしょう。
西日本はそこにイズミゆめタウンとフジグランが割って入りますが。
平和堂のアルプラザも最近元気がないようですのでちょっと置いていかれた感じです。
ユニーのウォークも正直今後出店は伸びないでしょうし。
地方在住者(というか東・北日本在住者には寂しい状況が続きます。
あっ、北日本にはららぽーとはほぼありませんね・・・

さてさて、話をこちらのららぽーとEXPOCITYに戻しましょう。
ココの売りはなんと言ってもSC正面にそびえる
ガンダムとシャアザクの立像がること!(えっ?偏ってますか)
いい歳こいた大人がみな写真を撮りまくってました。
もちろん私もその一員でしたが。
お台場ダイバーシティの等身大ガンダムといい、三井不動産やりますなぁ。
売り上げはたいしたことないですがガンダムcafeも
ずいぶん賑わっていて大いなるキラーコンテンツですね。

そうそう、このSCの規模を書いておきましょう。
数字がいろいろありますが、三井不動産のサイトを見ると店舗面積が71000平米とあります。
違う数字で88000平米とあるのは届け出面積でしょうか。
まぁどっちにしろ西日本最大級のSCであることは間違いありません。
3層でおおざっぱに言うと8の字型とでも言いましょうか、
イオンモールのように主通路1本ではありません。
まさに回遊を優先した作りのSCとなっています。
エスカレーターも中央の吹き抜けはタテに重なっていますが、
それ以外は斜めにずらして配置されていて、
ただ上がるだけ、降りるだけということのないように配置されていました。
やはり歩いてもらいたいということがひしひしと伝わってきました。

おもしろかったのは、8の字の主通路は外光が入るようなっているのですが、
1,2,3階それぞれにずらして植え込み緑化スペースがありました。
普通やっても1階だけとかですが、軽量土壌を入れるなど工夫したんでしょうね。
ちゃんと木も2,3階に植えてありました。イオンより木を植えている感じがしましたね(笑)。

あと感じたのはテナントを意識して小さくしているのではないか、ということ。
食品のイズミヤはある程度の売り場が必要なので仕方ないですが、
ユニクロやZARA、アバクロ、H&MもSCのサイズにしては小さいと感じました。
両サイドがオレンジサイド、グリーンサイドと名付けられ、
2,3店舗を固めて配置していますが、大型テナントというよりは中型テナントサイズ。
大きく出来るんだけどあえて抑え気味にして退店リスクを減らしているのかな、
そんな印象を持ちました。
大型店に頼らず、ショップのバラエティー性で集客したい、
その考えこそがららぽーとの存在意義だと思いますしいいと思います。
ユニクロにしろ無印にしろ別に大型店舗はあるわけで、
行きたい人はそちらにどうぞという割り切りは大事だと思います。

実際、みて感じたのはそのショップラインナップの充実です。
アパレル、スポーツ、アウトドア、家電、雑貨、食品、時計、食器、玩具、
ほぼフルラインでそろっています。
ただ、いつも思うのは何故イオンもららぽーともHCを入れないんでしょうかねぇ。
HC側が床を多く求めるのと賃料のバランスが取れないのが原因でしょうけど。
両者歩み寄って是非HC入りSCを作って欲しいと思います。

各テナントがワンサイズダウンで出店している感じがするので、
PLAZAやモンベル、マツキヨあたりはぎゅっと締まった品揃えで、
むしろこのサイズを今後主力にすれば出店余地が広がるのかな、と思ったりしました。
都市部のSCは競争も激しくすでに出店余地も限られます。
そういった意味では地方を狙った店舗開発は必須ですからね。
他にも地方展開したら面白いかもと感じたショップもありました。
ここで試行錯誤してプロトタイプを開発して全国のららぽーとに、
という思惑もあるかも知れませんね。
イオンレイクタウンは埋めるのに精一杯という感じを受けましたが、
こちらはららぽーとの余裕を感じました。

一方、通常サイズのテナントもみられます。
キディランドやグローバルワーク、ティファール、リーガルなんかはそうですね。
競合が少ないところは大きくなったのかな?あるいは適正サイズがここにフィットしていたとか。
そういった意味ではメリハリのあるSCです。
いちいち上げるとキリがないのであとはご自分の目で確認してみて下さい。

ここではイズミヤにデビューしました。
北日本在住にとってイズミヤなんてまず行く機会がありません。
感じたのは基本に忠実なSMとなっていました。
価格もフツー(としか言いようがないです・・・)品揃えも食品は十分、
ノンフーズはSCで買ってね、という感じでかなり圧縮気味でした。
SCの正確もあって、生鮮は作業場が見える今時の対面を意識した作りです。
個人的に気に入ったのは円柱形のドレッシングタワー。
ドレッシングの瓶を意識した上部のディスプレーと中、下段のドレッシングの数々。
これは目に付きます。初めて見る売り方に感動しました。
ちょっと気になったのは駐車券サービスに1人専従で充てていたこと。
1人必要なほど需要の高いのサービスであるならば、そのコストは馬鹿になりませんよね。
駐車場代を含めここのコストをどう下げていくか、意外と大事なポイントではないかと思います。

ちょっと1本の記事では駆け足ですが、いいSCです。
またゆっくり1日掛けて回りたくなるSCでした。
久しぶりにこういうSCに出会えてよかったです。
大阪にこれに対抗するイオンモールはどこになるのか、イオンの次の一手に注目しましょう。

ローソン、WAON導入~コンビニ業界の合従連衡は続く~ [提携・M&A]

イオンとローソンが、ローソン全店へのWAON導入を発表しました。
(イオンのリリースはこちらローソンのリリースはこちら)

「遂に」というか「ようやく」というかですが、「いよいよ」ローソンがWAONを導入しました。
ミニストップでロッピーが導入されたお返しが、ようやくイオンに届きました。
イオンにローソンの親会社である三菱商事が出資していることから、
いずれはローソンにWAONが導入されるという観測はありました。
観測というかイオンの希望といった方がいいでしょうけど。
WAON導入が2007年ですか、それでミニストップへのロッピー導入が2012年ですので、
いずれにしろイオンの夢が一つ叶うことになりました。
これでコンビニではローソンとファミまでWAONが使えるので
nanacoよりも数の上では有利になりました。

しかし何とも言えないタイミングですよね。
ファミリーマートとユニーグループの経営統合も発表になりましたし、
コンビニ業界の動きは何かと騒がしいです。
ファミマの一件がローソンの背中を押したのかな、
と個人的には思ってしまいます。
3強時代に向けて打てる手は全て打つという強い姿勢を感じますね。

あと、今回はあくまで「業務提携」です。
資本提携ではないところがミソですね。
過小であっても資本を入れることが多い流通業界において、
純粋なる業務提携って珍しいなと。
両者とも巨大すぎて諸般の事情もあるので簡単にはいかないんでしょうけど。
今後、こういう業務提携が増えていくのかなとも感じました。

ローソンはpontaの電子マネー化も発表しているほか、ドコモポイントの導入も発表。
ポイント、電子マネー、ともに自社単独サービスにこだわらない姿勢を示しています。
これは利用者にとっては悪いことではないですよね。
事業者にとってはポイント負担とシステム投資が嵩む一方ですけど。
それでもオリジナルにこだわるセブンイレブンに、
提携戦略で挑むローソン、規模の経済を追求するファミリーマート、
という立ち位置が見えてきます。

となると、イオンのミニストップはどうなるのか?
WAONの手土産にローソンへ譲渡というシナリオを個人的に考えてきましたが、
ファミマが巨大化した今、それはそれで危険かなという気がします。
ファミマがユニーへのWAON導入を掲げてミニストップに触手を伸ばす、
そんな事も考えられますし、ユニーやユーストアとミニストップを
交換するなんてこともなきにしもあらず。
また、ファミマがWAONからの撤退をちらつかせて・・・
などなど、ローソンが有利とはいない状況になったと思います。

ならばむしろ、ミニストップはこのまま独立を維持して行くしか無いですよね。
ミニストップはコンビニ業界の再編劇によって、
むしろ独立を保たざるを得ない立ち位置になるかも知れません。
ただ、それが企業として存続できるかどうかは別ですけど。
セイコーマートはマーケットの特性上、単独でやっていけるでしょうけど、
ミニストップはどうなることやら。
リージョナルコンビニチェーンが今後の日本で成り立つのか、
大いなる実験になるかと思います。

まっ、私の想像のお話しですので、
これが正しかったのか間違っていたのかは5年後くらいには判明するでしょう。
今後のコンビニ三国志の行方は、
業界内の再編から他業態との合従連衡にかかっているといえるでしょう。
消費者としてはワクワクしながら眺めさせて頂きたいと思います。

ダイエー仙台店~地方駅前巨艦店の今~ [百貨店・GMS]

かつてダイエーでトップクラスの売上を誇った仙台店、
といっても来年3月にイオンリテールに移管される予定の店舗ですが、
そちらに行ってきましたのでレポートします。
臨店は2015年8月7日(金)18:00頃です。

店舗は仙台駅から徒歩数分、地下2階から地上8階の
10フロアを売場にする典型的な駅前型多層階GMSです。
エスカレーターは1ヶ所のみ、1フロア400坪程度でしょうか、
こぢんまりとした店舗ですね。
1975年開業のようですから店齢も40年、当時の最先端がよく分かります。
しかしながらその店舗ですが店舗の高齢化はいかんともしがたく、
低い天井、古いエスカレーター(いろんな音を発していました)、
狭いワンフロアと多層階、とハンデは様々です。

ダイエーとしてみますと、食品から家電までフルラインの扱い。
ダイエー自体としてだけでなく、GMSとしてもラインナップは広いかと。
それでも7,8階はすべてテナントですからダイエーは実質8フロア。
その中にもテナントがいろいろ入っていますから、
実質的なダイエー直営売り場は2/3程度になるでしょうか。
その売り場にアイテムをそろえているのでどうしても売り場はキツキツです。
ただ、天井が低いのでゴンドラも高さが基本1500ですので、
通路を削ってスペースを確保している感じでした。
天井は低いですが陳列棚も低いので売場にさほど圧迫感はありませんでしたね。
また、食品以外はカートを押して歩くことを想定されていない狭さ。
おそらく5,60cmくらいでしょうか。歩いてすれ違うのもやっとです。
まぁ多層階ですからカートを押して上下移動することはないという
割り切りもあるんでしょうけど。それはそれで潔いと思います。

ワンフロアが狭いので1階に服飾、化粧品、HBCと百貨店のような配置。
2,3階がレディースフロアになっています。
これはこれで目的外の人は直行できていいと思いますが、
初めての人にはわかりにくいですね。

一方地下2階の食品はきちんと主通路があって、
中通路もカートがすれ違える幅(1.8m位はありましたね)がしっかりとられていました。
ゴンドラも1800でさらに最上段にも在庫を置いてと圧巻の売り場でした。
近隣にSMもないですし、レジも10台近くフル稼働と
時間帯もよかったのかかなり活気がありました。
ただ、絶対的な売り場が狭いので冷蔵・冷凍平台は無し。
生鮮3品は補充の回転で補い、総菜を平台で大きく展開していました。
まぁ仕事帰りの買い物客が多いでしょうから当然の対応ですね。
価格も郊外店と同レベルでしたから立地の割にはがんばっていると思いました。

ちょっと驚いたのは地下1階。
日雑、家庭用品といった売り場とフードコートが配置されています。
地下1階にフードコートという配置が驚きです。
普通最上階がレストラン街ですがココは書店でした。
紆余曲折の結果でしょうが、お客さんも多かったですし、
これはこれでありかもしれません。フードコートで回転優先、
立地からお昼需要も見込めますしなかなかいい立地を見つけたと思います。
フードコートに出店しているのも、
餃子の王将、幸楽苑、十割そば、ドムドムバーガー、ディッパーダンと
手軽に食べられるものばかりですから。
地方のファッションビルでも地下フードコートっていいんじゃないかと思います。

くつ売り場はグリーンボックスが入ってすでにイオン化が完了といった感じ。
7階の手芸店布素材館 マブチ結構お客が入っていました。強いですね~~。
もしダイエーでなくなっても生き残っていけるのではないでしょうか。
8階の書店は書店なのに省エネと称して一部蛍光灯が落とされていました。
これは立ち読みするなと言うことでしょうか?
他の売り場も一部照明を落としていましたので統一した行動でしょうけど、
LED化して全点灯が今の流れ。
ダイエーだったゆえ投資が抑えられてきたのかもしれませんが、
イオンリテールに移管されたらどうなるのやら・・・
3月以降も変わらないのであれば閉店という流れになるのかも・・・
なんて予想が出かねません。

実は一番お客が居たのはエスカレーター脇の休憩スペース。
エスカとガラス窓の間に向かい合わせに座れる椅子と机が5セットほどでしょうか、
置かれていましたがどのフロアも誰かしら休んでいました。
休憩スペースが一番競争率高いというのも考え物ですが、
その客をどう売場に呼び込むか、それを考えるべきとしておきましょう。

イオン移管が控えていると言えば気になるのがもう一つ。
ハートポイントカードの募集、OMCカードの募集、イオンカードの募集が
平行で行われている状態でした。正直どうなんでしょう。
イオンリテールに移管される以上、OMCカードは切るべきでしょうし、
ハートポイントカードもフェードアウトしなければならいはず。
個人的にはGMSのイオンに転換するよりはフォーラスやOPAに転換した方が
売り上げは望めると思っていますのでそう感じたわけですが。
一度イオンリテールに移管した後、閉店業務を行ってからフォーラス事業部へ移管、
そんな手の込んだ作業もあり得るのかなと思ったりもします。
残念ながらあの店舗ではGMSとして営業を継続するのは無理があると思いますので。

今回、臨店して感じたのは従業員の挨拶がきちんとされていたこと。
店舗のハンデはありますが、立地はいいし東北唯一の店舗として頑張ってきたわけで、
まだ従業員の士気はあるのかなと思いました。
今でもGMSとしての品揃えをできるそこそこの売り場があったというのも大きいでしょうね。
売り場があれていることもありませんでしたし、
店舗がてこ入れされれば再浮上する可能性も十分あると思える店でした。
今度はイオンにかわってどうなるかリポートできればと思います。

イオンモールつがる柏 [SC]

お盆に行ってまいりましたのはイオンモールつがる柏。
言わずと知れたイオンモール1号店です。
イオンモールの歴史はここから始まった訳ですね。
イオンがモール展開を積極化した当時のかけ声通り、
「カエルの鳴く」田んぼのど真ん中の立地です。
臨店は2015年8月13日(木)13:30頃です。

実は臨店も久しぶりのこのSC。
以前は津軽地方一円から集客するモールでして、
その後映画館を増床していますが、建物的な変化はそれだけですね。
売場は5万平米ほどとまぁまぁの規模を持っています。
まぁまぁといっても津軽地方としては大きすぎるかも知れませんが・・・
青森県人には、テレビコマーシャルでやってたかけ声、
「イオン柏ショッピングセンター、WADONA!(「私とあなた」の津軽弁)」
あれが耳に残っていると思います。
(ちなみにイオンショッピングセンター(直営)でニックネームが付いていたのは少ないですよね。
ふと思いつくのは鈴鹿のベルシティくらいでしょうか)

テナントは変化があって、結論から言うと五所川原のエルム(核はヨーカドーです)に
かなりやられていると言うのが正直なところ。
以前は無印良品やホーマックが入っていましたら今はなし。
それでもエルムにはないシネコンがあるのが差別ポイントでしょうか。

さて、このモールはイオンにとっての記念碑的モール。
今となっては絶滅してしまった感のある(?)直線のモール、
レストラン街とフードコートが1階に並ぶレイアウト
吹き抜けの少ない2階の主通路、などなど。
今となっては垢抜けない感じがしますが、
当時としては大いに革新的だった訳で、歴史を感じます。

また、今となっては低い天井ですが、2階を歩くと天井に空いた天窓から
燦々と光が差し込む(というか今年の夏は暑すぎましたが)作りは、
高い天井越しの光と違って空を感じられる空間でした。
一様に高い天井をつくるよりも、こういう空を感じられる吹き抜けを作るのも
趣があっていいんじゃないかなと思いますね。
空を感じられたのは柏のららぽーと以来でした。
あそこもガラス天井越しに空がみえて美しかったですから。

さてさて、歴史ばかり振り返らずSCを見ましょう。
キーテナントはもちろんイオンつがる柏店。
私も十数年ぶりに訪れたので忘れてしまいましたが、
昔は2階に衣料品があったはずですがいまは1階におりてきています。
テナントの入れ替わりによって1階のイオン部分が拡大、
2階がテナント化しているようです。(まだ2階にホビーや寝具が残ってますが。)
何となくSuCのようなレイアウトなりつつあるような・・・そんな感じですね。
品揃えはもちろんイオン。レイアウトが変なだけで品揃えに問題はないです。

ただ1階の食品売り場はモール部分と数十センチの段差があります。
そこは2本のスロープでつないでいまして、
スロープの間にHBCを展開しアクセントになっています。
買い物はしづらいですが売り場はわかりやすいですね。
2階はフラットなモールですのでそこだけがちょっと変わったところ。

そうそう、ここの食品売り場は結構大きいです。
ざっと見て700坪クラスかと。
その割には店が古いので主通路にワゴンや平台冷ケースもなく、
すっきりとした売場です。今となっては潔いと言いますか・・・
売場はデカイので品揃えは十分ですし、
平日と休日の集客の差を考えると、
迂闊に平台を増やすのは考え物ですから、
週末は補充回数で勝負、と言うところでしょうか。
お盆と言うこともありそれなりの人出がありました。
エルムが混んでいるので食品はこちらで、というお客も一定数いそうですしね。

衣料品はモール部分にせり出したお陰か?
なんかテナントのような売場になってましてイオン臭(?)がしなかったです。
これもケガの功名ですかね。イオンスタイルストアとも違い、
私的には好きな雰囲気でした。売れているのかどうかは不明ですが。
いろんな意味でイオン部分は一見の価値はあると思います。

一方のモール部分のテナントですが、コムサイズムがあります。
おっ、踏みとどまっているのか!と正直思いました。
あとはハッシュアッシュ、anyfam、スコットクラブ、アクシーズファム、
ビレッジバンガード、ダイソー、文教堂、
アメリカ屋、ライトオン、西松屋、HMVなどなど。
こうやって見るとそんなに悪いラインナップではないと思います。
あとトーカイが入っていましたが最近手芸店がSCに出るのが増えましたね。

ちょっと変わったのはリサイクルショップのリサイクルキングが1階にありました。
リサイクルショップというか買い取り店というか、
こういうショップも地方ではテナントになるんですね。
また2階に家具ディスカウントの活彩倉庫が出店したのも目に付きました。
こちらは結構スペースも取っていましたし。
ディスカウントというかカテゴリーキラー的な扱いでしょう。
2階には2区画の空きスペースもありましたし、
こういうテナントも入れざるを得ないというのが正直なところなんでしょうね。
まぁSCの雰囲気をさほど壊すテナントではありませんでしたので、
テナント開発を試行錯誤している感じはしました。

あと別棟のペトラス。
イオンモール的に扱いが悩ましいところかと。
最初の勢いでは全てのイオンのSCに置くのかと思えばそうでもなく、
ちょっと立ち位置が不明確な感じですね。
東北には結構ありますけど全国的に見ると微妙な感じが・・・
価格も高くはないけど特段安くもなくですので、
先行きが気になります。

ということで、全体的なトーンは暗めでしたがまだまだ頑張っているモールです。
イオンの歴史を紐解きに一度訪れてみてはいかがでしょうか。
ついでに五所川原のエルムとセットで見てもらえばいい感じですよ。

JRE POINTの破壊力~可能性は大きすぎる~ [企業戦略]

JR東日本が2016年2月より「JRE POINT」を開始すると発表しました。
(リリースはこちら)
ポイントサービスに非流通系企業の大物が参戦することになりました。

リリースによるとまずは首都圏駅ビルの商業施設において
ポイントサービスを順次統合、将来的にはクレジットカードのビューサンクスポイントや
スイカのSuicaポイントも統合する方向とか。
ここで駅での切符購入やびゅうプラザでの旅行商品の購入にもポイントが付けば完璧です。
また、メトロポリタンといったホテル東北の駅ビルにおける買い物にも付くようになれば、
ポイントとしてはかなり巨大なサービスになりますね。
まぁ切符購入でのポイントは諸々の規制で無理だと思いますけど・・・

JR東日本と言えば流通部門の売上が既に1兆円規模。
ここに1%のポイントが付けば単純計算で100億円。
これだけ巨大なポイントがどこに流れるのか気になるところ。
また、外部への開放がされるとすればポイントサービスの地殻変動は間違いありません。
駅ビルテナントのショップが、それ以外のSCに出店している店舗でも導入すれば、
首都圏での存在感はかなり大きくなるでしょう。
まずは駅ビルに来る若者を囲い込み、その成長に合わせて上の世代へ
サービスを拡充していけばいい訳ですから。

既にSuicaというカードを持っている消費者は多い訳で、
それをそのままポイントカード化してしまえば手っ取り早い。
そういう点ではむしろSuicaポイントを拡大した方がよかったと思いますけどね。
だってJREポイントって会社のメンツが丸出しで、
消費者に訴えるネーミングではないですし。
Suicaにはペンギンのマスコットもいてプロモーションもいろいろ出来ますし、
なによりJREよりはJR東日本の色を消せると思います。
いまからでもいいので統合時にJREからSuicaに乗り換えて欲しいと個人的に思います。

既にドコモがローソンと組んでdポイントを大々的に打ち出しています。
pontaとdポイントの差別化をどうするか問題がありますが、
それ故に両者の統合といった先走った願望報道もあったり。
そこに乱入したJR東日本のポイントサービスは、
やりようによっては大きすぎる可能性を秘めていると思います。

あとはポイント原資をどれだけケチらずに出せるか、でしょうか。
子会社の駅ビルからと言うのも、結局のところテナントや子会社が負担する訳ですし、
現時点でのJR東日本の持ち出しは限られます。
いずれ他のポイントサービスとの生き残り競争になったときに、
その本気度が明らかになるでしょう。

イオンモール三川~地方巨艦店の地力~ [SC]

イオンモール三川に8年ぶりに行ってきました。
臨店は2015年6月29日(月)12:30頃です。
平日のお昼でしたが駐車場も半分弱は埋まってる感じで、
店内にも人が結構多く正直驚きました。

こちらは以前はイオン三川ショッピングセンター、
つまりイオン直営のSCでしたが先般のモール名称統一により、
イオンモールに運営が移管されイオンモール三川になりました。
売り場は4万平米チョイですから今となっては小型イオンモールです。
立地も酒田市と鶴岡市に挟まれた三川町にあり、
明らかに両市からの集客を前提としたSCとなっています。
と言っても再訪でして前回のブログはこちらになります。

前回も書いてますが今回も入店一番の印象は山形南だ!ってこと。
前回もおそらくイオンリテールの入口から入店したんでしょうね、私は。
高い天井、広い通路、イオンスタイルストア的な雰囲気、フルラインの品揃え、
2000年頃開店したイオンの匂いがプンプンします。
そういう意味では経年劣化を余り感じないSCでしたね。
未だにデジタルメディアのコーナーがあったりしますから。
家電コーナーですが、イオンリテールで家電売り場はかなり減ってます。
こういったルーラル立地でないともはやテレビを並べることは許されないのかも。

前回の訪問時は駐車場についてケチ付けていましたが今回は気にならず。
また、店内の床やトイレの表示なんかも、
なんやかんやと手を入れてメンテしてるのかな~と感じました。
いい年の取り方をしているようです。

今回一番感動(?)したのがイオンの売り場。
あくまで個人的な感想ですが、
久しぶりに完璧な売り場づくりを全店で行っている店舗に巡り会った気がしました。
2階の衣料・キッズ・ホビー売り場全てが主通路沿いにイオンバーゲンのハンガーPOP、
マネキンにはイオンバーゲンのたすき(メンズ・レディース・キッズ全て!)、
エンドにも統一POPを用いバーゲン一色です。
1階の住余ゾーンも同様。そんな中でもアウトドア用品をディスプレーしているなど、
季節感も押し出していまして非常に感動しました。
食品も等間隔でPOPがついているので数は多いのですがうるさくなかったですね。
きっと店長のマネジメントが行き届いているのでしょう。
このレベルで統一している店舗は見たことがありませんね。
このあとクリアランスもあるでしょうから、東北の皆さんには是非見て頂きたいと思います。

ただ、イオンの売り場で気に入らないのが1点ありました。
これも全店食品から衣料までですが、主通路にワゴン置いているんですね。
食品ならいざ知らず、住余の方はワゴンを置かれるとカートの邪魔。
特に食品以外はワゴンは見切り商品ですから、
それを通路に置かれるとバーゲンとは言えちょっとねぇ・・・
食品以外での主通路ワゴンは考えて欲しいものです。
ここだけは「売りたい!」という店の都合が押し出されて残念でした。

さて、モールの方も書きましょう。
こちらは子育て中の親子連れが目立ちました。
テナントも余り入れ替わってるような感じがしませんでしたね。
ユニクロが大型化しのが大きな変化、だったかな・・・
2階に雑貨店も複数入っているのでファンシー雑貨には事欠かず、
無印、フランフランが入っているがために雑貨が手薄なSCと比べて、
このやり方はアリかなと思います。

あと、自販機がみな背が低い。1200mmくらいでしょうか。
車いす、こども対応型とも言うべきか、イオン印の自販機が館内に並んでます。
ここまで高さを揃えているのも珍しいかと。
他のイオンでは結構高いのもあると思うんですけどね。
三川では何故か自然と目に入りました。

今となってはちょっと小型のイオンモール。
でも庄内地方のリーディングモールであることは間違いないようです。
月曜のお昼に集客が出来ていることで明白かと。
隣接地にアクロスプラザがありますので、補完的な集客がで来ていると思います。
イオンがカニバリを恐れずモールを出店しない限り安泰かな、そう感じたSCでした。

主婦の店 イーネ駅前店(山形県鶴岡市) [SuC・SM]

ずいぶん更新がご無沙汰になりました。
今回は山形県鶴岡市にある主婦の店イーネ駅前店です。
臨店は2015年6月27日(土)18:30頃です。

主婦の店というくらいから、戦後の主婦の店運動の生き残り組でしょう。
サイトを見ると会社も「主婦の店鶴岡店」ですから。
ダイエーも初期は主婦の店でしたよね。
歴史はそこそこ古いようですが、主婦の店運動の終焉に抗う企業でしょうか・・・

立地は鶴岡駅から徒歩2,3分くらい。
そこで無料の平面駐車場を持っている店舗です。
駅前で無料駐車場を置いても不法駐車が発生しない鶴岡市、
活気のなさの現れともいえるのかちょっと残念な鶴岡市の現状です。
知名度の割には活気がねぇ・・・

まぁそんなことは置いておいて主婦の店。
今はCGCに加盟しているようですが、PBを大量陳列することもなく、
さりげないアイテム展開に個人的には好感を持ちました。
CGCアイテムがむしろ目立たなかったので、
AJS加盟かと思ったくらいでしたし。
イオンもトップバリュの展開を見直すという記事が
日経ビジネスに載ったりしましたが、
いまはPBがいろんな意味で見直されています。
久しぶりにPBの扱いが上手いな、そう感じました。
ただ、その裏返しで売り上げや利益面でどのくらい貢献しているか、
そこは疑問になりますけどね。消費者目線では自然な売り場でした。

その売り場で疑問だったのが平場。
平場の中通路がないんですね。主通路からレジまで一本道。
隣の並びに行くには中通路がなくて不便きわまりなし。
売り場も500坪くらいでしょうから面積的には
中通路があっても何の問題もない規模なんですけどねぇ。不思議でした。

価格帯はSMとしては至極まっとうなプライスライン。
2Lペットボトルが189円ベース、いなり寿司五貫が298円など。
日雑はちょっと高かったですかね。
エンドにあったティッシュ5個パックが200円台後半だったはず。

ただ、水産は力を入れているようでした。
第1磁石の位置にガラス越しの作業スペースがあったほか、
その手前にもデパ地下のようにアイランドの鮮魚加工スペースがありました。
臨店が遅かったのでそれらで作業している姿は見られませんでしたが、
冷蔵平台は8本だったかな、展開されていましたので水産の売り場は広めでした。
海沿いですしね、魚が豊富な店というのは十分成立するマーケットかなと思います。
そういう意味では妥当な売り場かと。
まぁ他の店舗も見ないと何ともいえませんが。

ただ不満としては突き出しが汚いですね。
目立ちませんがカートラでの陳列とか、さりげない突き出しが気になりました。
な好き嫌いではありますがね。
あと、7時前なのに総菜や刺身が結構スカスカでした。
売り切っているとみるか、在庫管理ができていないとみるか微妙。
残っていた商品は1割引くらいでしたから早めに見切って売り切っているのか?
1回では判断に悩む売り場でした。

トータルで見ると、満足できる水準のSMだと思います。
主婦の店運動のシンボルマーク、風車マークをいまだに使用している会社ですから、
まだまだ主婦の店運動の存在を後世に伝えてくれそうです。

ユニーとファミリーマートの経営統合話~GMS再編最終章の幕開け?~ [提携・M&A]

本日(2015年3月6日)、マスコミでユニーグループ・ホールディングス(ユニー)とファミリーマートの
経営統合が一斉に報道されました。
両者とも判で押したように検討していますが決定した事実なし、
といういつものリリースが出ています。

報道によれば、ユニーとファミマが経営統合、
実現すればローソンを抜いてコンビニ業界第2位に浮上するというもの。
これでセブンイレブン、ローソン、ファミマ・サークルKサンクス連合に
業界が再編されるので今後が注目!と騒いでいます。
ファミマの会長もインタビューブランド統一を語っているように、
すでにほぼ話はついていて週明けにでも正式発表となりそうですね。
だって、話が固まる前に一方の会長が店舗ブランド云々の話をしたら、
流通業界では再編話が破談しますから。
ここまで踏み込んで話をすると言うことは
大枠が固まっているからだと思われます。

ファミマの上田会長が社長を退いたのもこの伏線だったのか?
そんな思惑も感じられますよね。
ユニーと経営統合したらコンビニ2社を束ねた中間持株会社を作り、
その社長にファミマの上田会長が就けばポスト的にはぴったりです。

この経営統合が実現すればコンビニ三国志時代の幕開けです。
TOP3と4位では店舗数で1ケタ差がつく訳ですから。
ちょっとイオンはミニストップの売り時を逃しましたね。
もうスリーエフ・ポプラともどもローソンに引き取ってもらうしかないでしょう。
ココスは、まぁどこかで・・・ってことで。
あとの中小コンビニはTOP3かセイコーマートに系列化してもらう、
そんな業界地図になるんじゃないかと思います。

セイコーマートはね、単独で残ると思いますよ。
矛盾しますが本州に南下しなければね。
北海道ガラパゴス・コンビニとして生き残るんじゃないかと。
まぁアークスと経営統合って話はあり得ると思いますけど。
アークスのSMが出店できないローカルをセイコーマートがカバーすれば、
もう北海道流通三国志はアークスの圧勝で終わり。
業界の秩序が保たれ過当競争が収まるかと。
そうは問屋が卸さないと思いますけどね。

さて、そうなるとユニーはどうなるのか?そこが問題です。
ユニー的には全国コンビニと中部ローカルのGMS、SMをぶら下げることで、
GMS、SMにも規模の経済のメリットを受けたいと考えているんでしょうけど、
果たしてそううまく行くかな、と疑問に思います。
むしろ、アピタ、ピアゴを切り離した方が業績は上向くはず。
2,3年はコンビニ、GMS,SMが一体となっていても、
将来的には遠心力が働くんじゃないかと思います。
コンビニ部門はどう見てもファミマが主導権を握る訳ですし。
5年後、10年後、「ユニーホールディングス」が
「ファミマホールディングス」になっているのではないか、
そんな可能性が感じられます。

GMSを切り出して2強以外のイズミやフジ、平和堂と組めば
第三極として面白くなるはず。
そんなGMSの最後の再編も起こるんじゃないかと、
世間話が好きな元業界人は予想しておきます。
そういった意味ではコンビニ再編だけではなく、
GMS再編の最終章の幕開けでもあるんじゃないかと。
まぁ確率はそこそこあると思いますけどね、イチローの打率くらいは・・・
こちらも気長にウォッチしていこうと思います。
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