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イオン気仙沼店~宮城県イオンシリーズ・その3~ [百貨店・GMS]

今回のシリーズ最後はイオン気仙沼店のリポートです。
臨店は2017年9月30日(土)18:00頃です。
土曜夕方でしたが雨が降ってましてコンディションは
あまりよくなかったです。

さて、この店も東日本大震災で1階が津波にのまれ、
2階も営業不能となり屋上駐車場で営業を再開した店舗でした。
1階には津波到達ラインが掲出されていて、
初めて行った私もあそこまで津波が来たのかと思うと、
被害の大きさと津波の破壊力を実感しました。
店舗自体はきれいにリニューアルされていましたので
もう被害の爪痕はぱっと見わからないですけどね。

さて、肝心の店舗の話しに行きましょう。
こちらは売場が約17000平米くらいのようですので、
直営が14000平米前後といったところでしょうか。
箱形GMSの1番儲かるサイズだと思います。
外観をみてこれは90年代後半の店舗だろうと思ったらビンゴ。
1998年開店のようで、当時のイオンは2万平米手前のGMS、
4万平米くらいのモールを出していたのである意味1番王道ですね。

では今度こそ具体的に見ましょう。
2フロア構成の典型的な箱形GMSです。
1階に食品と住余、HBCを配し、
2階に衣料品とインナー、寝具、キッズ・ベビー2階にコムサイズムとハニーズのほか、
イオン系の未来屋書店にモーリーファンタジー、
その他飲食とアパレルテナントが入っていましたが総じて少なめです。
ただ、コムサイズムが浮いた感じがしましたね。
個人的にですけど。ちょっとラインナップが合わないかと。
全体的にイオンを補完するショップが入っていますので、
気仙沼市民には手頃なGMSだと思います。

先に述べたように天候の影響もあってか2階はお客さんがまばら。
しかし、テナントの力もあってかまばらな割には
フロア全体的にまばらにお客さんがいたので、
実はそこそこはいっていたと思います。
ここも多賀城ほどではありませんが売場が見晴らせて、
どこに何があるかわかりやすい店舗でした。
衣料品はやはりハンガー陳列がメインになってますね。
売場管理的にもハンガー陳列からはもう戻れないと思います。
ただ、主通路沿いのマグネットはハンガーとはいかないので、
そこをどうティスプレーするかがポイントだと思います。
ここの2階はアパレルテナントが直営を囲むように配されていますので、
イオンの衣料品担当はもうちょっとティスプレーを
頑張ってほしいと思いました。

1階は食品売場にはお客さんの入り具合が十分でした。
ただ、当時のイオン店舗にありがちな
主通路に平台冷ケースを並べる食品売場ではなかったです。
津波後の改装で今の形になったのか不明ですが、
外観は90年代、中身は最新式といったところで
ギャップがよかったですね。あくまで個人的見解ですが(笑)。

宮城県のイオン3店回りましたが、
震災から再び立ち上がっていました。
気仙沼は商圏人口がかなり移動してしまったので
今後どうなるか気になります。
まぁライバルも減っていますから当面は大丈夫でしょうけど。
でも、復興期にGMSがあったのは消費者にはよかったと思います。
ワンストップショッピングの利便性は、
失ったものが大きい被災者にとって
1番大きなサービスだったんじゃないかなと。
そんなことを感じた宮城ツアーになりました。
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イオン多賀城店~宮城県イオンシリーズ・その2~ [百貨店・GMS]

今回の記事はイオン多賀城店について取り上げます。
臨店は2017年9月30日(土)13:00頃です。

開店は1993年と当時のジャスコがモール戦略を武器に
カエルの出るあたりにGMSを出しまくってた頃の店舗ですが、
この店舗は実に優秀な店舗で売上は常に優秀なようです。
「やっぱり人のいるところに出さないと多賀城みたいに売れないんだよ!」
そんなコメントを聞いたことがあります。

またこの店舗は東日本大震災で津波が押し寄せ1階が水没、
4回駐車場から撮影したと思われる動画が注目を集めたりもしました。
震災後は暫し営業休止を余儀なくされましたが現在はもちろん完全復活しています。

さて、この店舗ですが、ハッキリ言ってすごいと思います。
何がすごいかというと、高さをコントロールした見事な売場です。
食品も1700mmくらいの棚でビシッと高さを揃え、
ノンフーズで若干棚上に在庫をのせてるほかは出っ張りもなく、
すっきりした売場です。また、中通路もしっかり通路幅が確保され、
突き出しもなく快適ない買い物環境がありました。
お客さんも昼過ぎにもかかわらず随分入っていましたが、
良い感じの賑わいでしたね。
食品は売れてる店ほど「活気がある」(突き出し、上乗せ、限度を超えた大陳)
売場を作りがちですが、綺麗にコントロールされてました。
豆腐とか納豆とか牛乳とかやたら積む店ありますよね。
ちゃんとオペレーションでカバーしてよとも思いますが、
この店を見習って欲しいと思いました。

また、2階衣料品、3階のキッズ・ホビーも同様です。
衣料品はハンガー陳列を基本とし、通路幅も確保されています。
また、POPも出っ張ることが無く売場全体が見渡せました。
最近1フロアを見渡せる店舗って少ないですよね。
ゴチャゴチャしてなくて私は好きです。

3階はフロアの中央が直営売場で、壁面をテナントが囲む形。
ちょっとフロアを持て余している感じがしましたね。
個人的にはホビーはどうしてもPOPが多くなるので、
ここが一番込み入った感じがしましたが、
それでも他店よりは全然すっきりしていると思いますが。
通路幅も狭めな感じがしました。
ただ、売場は多分昔はここに住余があったと思うのですが、
いまは1階にありますのでその影響かと思います。推測ですけど。

そうそう、住余と言えば、1階の端にありました。
天井は2階の高さがあり剥き出し。以前は屋内遊園地でもあったのかな?
このあたりの使い道が今後の課題になりそうです。
4階駐車場を売場に転換してもよさげですが、
この店は約15000平米とGMSとしてはジャストサイズ。
単独店舗(若干のテナントはあるとは言え)としてはこれ以上大きくなると
売上がもっと欲しくなるのでいまのサイズが丁度良いのかなと思います。
実際売上も取れてる感じがしますので、
今後もイオンスタイルに変わろうがイオンのままであろうが、
東北のリーディング店舗として期待できると思います。
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ダイエー仙台店~地方駅前巨艦店の今~ [百貨店・GMS]

かつてダイエーでトップクラスの売上を誇った仙台店、
といっても来年3月にイオンリテールに移管される予定の店舗ですが、
そちらに行ってきましたのでレポートします。
臨店は2015年8月7日(金)18:00頃です。

店舗は仙台駅から徒歩数分、地下2階から地上8階の
10フロアを売場にする典型的な駅前型多層階GMSです。
エスカレーターは1ヶ所のみ、1フロア400坪程度でしょうか、
こぢんまりとした店舗ですね。
1975年開業のようですから店齢も40年、当時の最先端がよく分かります。
しかしながらその店舗ですが店舗の高齢化はいかんともしがたく、
低い天井、古いエスカレーター(いろんな音を発していました)、
狭いワンフロアと多層階、とハンデは様々です。

ダイエーとしてみますと、食品から家電までフルラインの扱い。
ダイエー自体としてだけでなく、GMSとしてもラインナップは広いかと。
それでも7,8階はすべてテナントですからダイエーは実質8フロア。
その中にもテナントがいろいろ入っていますから、
実質的なダイエー直営売り場は2/3程度になるでしょうか。
その売り場にアイテムをそろえているのでどうしても売り場はキツキツです。
ただ、天井が低いのでゴンドラも高さが基本1500ですので、
通路を削ってスペースを確保している感じでした。
天井は低いですが陳列棚も低いので売場にさほど圧迫感はありませんでしたね。
また、食品以外はカートを押して歩くことを想定されていない狭さ。
おそらく5,60cmくらいでしょうか。歩いてすれ違うのもやっとです。
まぁ多層階ですからカートを押して上下移動することはないという
割り切りもあるんでしょうけど。それはそれで潔いと思います。

ワンフロアが狭いので1階に服飾、化粧品、HBCと百貨店のような配置。
2,3階がレディースフロアになっています。
これはこれで目的外の人は直行できていいと思いますが、
初めての人にはわかりにくいですね。

一方地下2階の食品はきちんと主通路があって、
中通路もカートがすれ違える幅(1.8m位はありましたね)がしっかりとられていました。
ゴンドラも1800でさらに最上段にも在庫を置いてと圧巻の売り場でした。
近隣にSMもないですし、レジも10台近くフル稼働と
時間帯もよかったのかかなり活気がありました。
ただ、絶対的な売り場が狭いので冷蔵・冷凍平台は無し。
生鮮3品は補充の回転で補い、総菜を平台で大きく展開していました。
まぁ仕事帰りの買い物客が多いでしょうから当然の対応ですね。
価格も郊外店と同レベルでしたから立地の割にはがんばっていると思いました。

ちょっと驚いたのは地下1階。
日雑、家庭用品といった売り場とフードコートが配置されています。
地下1階にフードコートという配置が驚きです。
普通最上階がレストラン街ですがココは書店でした。
紆余曲折の結果でしょうが、お客さんも多かったですし、
これはこれでありかもしれません。フードコートで回転優先、
立地からお昼需要も見込めますしなかなかいい立地を見つけたと思います。
フードコートに出店しているのも、
餃子の王将、幸楽苑、十割そば、ドムドムバーガー、ディッパーダンと
手軽に食べられるものばかりですから。
地方のファッションビルでも地下フードコートっていいんじゃないかと思います。

くつ売り場はグリーンボックスが入ってすでにイオン化が完了といった感じ。
7階の手芸店布素材館 マブチ結構お客が入っていました。強いですね~~。
もしダイエーでなくなっても生き残っていけるのではないでしょうか。
8階の書店は書店なのに省エネと称して一部蛍光灯が落とされていました。
これは立ち読みするなと言うことでしょうか?
他の売り場も一部照明を落としていましたので統一した行動でしょうけど、
LED化して全点灯が今の流れ。
ダイエーだったゆえ投資が抑えられてきたのかもしれませんが、
イオンリテールに移管されたらどうなるのやら・・・
3月以降も変わらないのであれば閉店という流れになるのかも・・・
なんて予想が出かねません。

実は一番お客が居たのはエスカレーター脇の休憩スペース。
エスカとガラス窓の間に向かい合わせに座れる椅子と机が5セットほどでしょうか、
置かれていましたがどのフロアも誰かしら休んでいました。
休憩スペースが一番競争率高いというのも考え物ですが、
その客をどう売場に呼び込むか、それを考えるべきとしておきましょう。

イオン移管が控えていると言えば気になるのがもう一つ。
ハートポイントカードの募集、OMCカードの募集、イオンカードの募集が
平行で行われている状態でした。正直どうなんでしょう。
イオンリテールに移管される以上、OMCカードは切るべきでしょうし、
ハートポイントカードもフェードアウトしなければならいはず。
個人的にはGMSのイオンに転換するよりはフォーラスやOPAに転換した方が
売り上げは望めると思っていますのでそう感じたわけですが。
一度イオンリテールに移管した後、閉店業務を行ってからフォーラス事業部へ移管、
そんな手の込んだ作業もあり得るのかなと思ったりもします。
残念ながらあの店舗ではGMSとして営業を継続するのは無理があると思いますので。

今回、臨店して感じたのは従業員の挨拶がきちんとされていたこと。
店舗のハンデはありますが、立地はいいし東北唯一の店舗として頑張ってきたわけで、
まだ従業員の士気はあるのかなと思いました。
今でもGMSとしての品揃えをできるそこそこの売り場があったというのも大きいでしょうね。
売り場があれていることもありませんでしたし、
店舗がてこ入れされれば再浮上する可能性も十分あると思える店でした。
今度はイオンにかわってどうなるかリポートできればと思います。

西武福井店~王道の(?)2館店舗~ [百貨店・GMS]

最近百貨店が続いていますが、今度は西武福井店。
臨店は時間が空きましたが2015年2月17日(火)10:30頃です。
なかなか行く機会のない北陸で西武があったので飛び込んでみました。
ちなみに立地は北ノ庄城跡直近です。マニアックですが・・・

さて、福井県ってイオンとイトーヨーカドーのGMS2強がない県なんです。
GMSはユニーのアピタと平和堂のアル・プラザがしのぎを削っているところ。
昨今の流通業界を考えると貴重な存在です。
そんな中に西武がある訳でして、興味深い存在です。

そんな福井県に何故西武があるのか?
wiki産によると地場資本の百貨店を西武がグループ化したようです。
前回の記事にハニー協同組合の件を書きましたが、
諸々の状況を見ると地元資本を守ろうとする空気があるんでしょうか。
静岡も昔は県外資本に厳しいところといわれていましたが、
福井も同様のようです。いずれ変わるんでしょうけど。

いつもの脱線はおいといて本題に戻ります。
西武福井店は本館と新館の2館体制。
新館は元々ジャスコだったようですね。
撤退後いろいろあって西武が建物を買収し新館としました。
ですので新館ですが建物自体は本館の方が新しいようです。
新館は建物ではなくて、西武にとっての新館だったわけですな。

で、店舗の方ですが地下1階から地上8階までの本館と
地下1階から地上6階までの新館からなります。
本館はワンフロア500坪くらいでしょうかねぇ。
地方百貨店としても小振りな方でしょうか。
エスカレーターを中央に配置したオーソドックスな作りです。
売り場自体はほぼ箱形で全く奇をてらわない作りでした。

面白いのは紳士服が2階にある点。かなり珍しいです。
1,3,4階が婦人服ですからなぜこうなったのか謎です。
考えましたが謎が全く解けません。
県庁・市役所も比較的近く、各社の支店・営業所も集まるビジネス地区も近いですが、
それだけで紳士服マーケットが大きいから、とは言えないでしょう。
ただ、新館1,2階にヤングレディースのショップを集積しているので、
多くの百貨店で2階にあるのを新館でカバーしていると考えられます。
その結果紳士服が下におりてきたと言ったところでしょうか。

でも、この配置は見習ってもいいかもしれません。
地方ではレディースのショップは百貨店に限らず駅ビルや郊外のSCに入ってますが、
紳士服はスーツ系量販店があるくらいですし、
SCにメンズストアが充実しているとは言えません。
百貨店がちょっと上質な品揃えをするのはそこそこ行けるのかも。
まぁ平日の昼前でしたので実際買い物している男性はほぼ見られませんでしたが・・・
新館との関係を同定義するかで売り場のバリエーションは広がるということですね。
是非この挑戦は続けて欲しいものです。

あとはギフトや催事場も最上階にある例が多いですが、こちらは6階。
7階にキッズ・ホビー・スポーツなどの売り場ですから、
ここも多くの百貨店と逆転していると思います。
新館との連絡通路は5階なので、回遊性を意識した訳ではなさそう。
それほどキッズ系の需要はないんでしょうかねぇ。
それに催事場を上に作ってシャワー効果を狙うことは無いんでしょうか・・・
またしても謎が深まった次第。
でも、美術や寝具、時計・宝飾・メガネサロンなどフルラインの品揃えで好感を持てます。

一方の新館。こちらは元々ジャスコだからと言う訳ではないでしょうが形がちょっと変。
多少の凸凹のある売り場で文章では上手く説明できません。
サイズは本館より小さくワンフロア400坪程度かな、という感じ。
あと、本館と新館が地下で結ばれています。
ホントの地下道みたいで後付けのようです。
新館を買収した後に掘ったというならば結構な投資だったと思います。
幅も結構広かったですが単なる通路でしかなかったので
もうちょっと使いようがあるんじゃないかと思いましたが。
投資してる訳ですから・・・

で、新館地下ですがABCクッキングスタジオが入っていました。
こちらは売り場の端と言うこともあってか他の売り場とガラスで仕切られていない!
ABCってガラス越しにおいしそうな料理を見せるのがスタイルですが、
間口も狭いところなのでこうなったんでしょう。小さいけどちょっと驚きでした。

後のフロアは1,2階にヤングレディースファッション、3,4階にLOFT、
5階に紀伊國屋書店、6階に無印良品と全体的にファッションビル的な構成。
無理に西武の新館としなくても良かったんじゃないかと思いますが、
地下から2階までを考えると西武新館である必要があったんでしょう。
地方で2館体制を取るところは多いです。
サブネームを付けるか、新館とか西館とか別館とするか、いろいろですね。

本館と新館は5階のスカイアーチで連絡しています。
本館はプレステージブティックとしてプレタポルテ、時計・宝飾、美術画廊、クラブオンデスクなど、
新館は紀伊國屋書店、となっており、回遊性はあまりない感じ。
そういう点でもあくまで2つのSCと考えた方がいいのかなと個人的に思います。

書いていて、褒めているのかけなしているのか、ちょっと微妙な感じになりました。
が、建物が古いですが売り場は頑張って作っていると思います。
品揃えもフルライン、テナントも補完関係があって世代を問わず買い物が楽しめると思いますし。
あっ、唯一欠けるもので家電関係がありました。それはどうにもならないでしょうねぇ。
周辺には大きな競合店舗もありませんので、中心部のマーケットは独占状態でしょう。
周辺で再開発でもない限り問題なさそうな店舗かと思います。
個人的には、いくつかの謎を解きにまた行きたいと思う店舗でした。

大丸 神戸店~被災地の老舗百貨店その2~ [百貨店・GMS]

そごう神戸店に続き神戸の百貨店第2弾、大丸神戸店について取り上げます。
(こちらも臨店からは時間が空いてしまいましたが・・・)
臨店は2015年1月10日(土)12:00頃です。

そごう神戸店(こうべみせ)と読むんですよね。
関西の大丸は「みせ」と読むそうで異文化感たっぷりです。
で、こちらの店舗も阪神・淡路大震災で大規模半壊しました。
増築店舗でしたから繋ぎ目に負荷がかかるのは仕方ないんでしょうねぇ。
最近の商業施設は全面建て替えが主ですので大丈夫でしょうけど、
歴史ある店舗ほど増築を重ねて構造が複雑になっているので、
地震に対する備えはどの程度必要なのか悩ましいところだと思います。
そういった意味では大阪の百貨店戦争は皆建て替えにつながったので
地震に対する備えは安心できるレベルだと思います。
これは好影響と言えるでしょうね。結果論ですけど。

話を大丸に戻しますと、この店舗は被災したあと
かなりの部分を取り壊して建て直しています。
また、残った部分で営業を継続していたのはそごうと同じですね。
営業再開を優先した当時の地域一番店のそごうは壊れた部分を減築したのに対し、
こちらはきちんとした売り場を整えることを優先し再建。
売り場は凸凹のない綺麗な形のフロアとなっています。
一部別館もありますが基本的にワンフロアを広く取っているのが、
本館・別館2館体制のそごうと違うところ。
いまになってみると、売り場を削ったままで古い建物を
活用しているそごうの決断が悔やまれますね。
どう見ても大丸の方が綺麗な店舗ですもの。
外観もクラシックで神戸のハマのイメージにピッタリ。
当時の経営陣の決断が20年経って生かされています。
やはり投資って先を見て行うのが大事なんだなと実感しました。

さてさて、いよいよ臨店のお話しへ。
中華街が近いからかわかりませんが、
随分と外国の観光客とおぼしき来店客が多かったと思います。
各フロア人混みがあって1階は賑やかというか喧噪に包まれていました。
ちょっと落ち着いて買い物をする雰囲気はなかったですね。
まぁ3連休の初日ですからこれくらい人が入ってくれれば
文句はないでしょう、という感じの人出でした。
久しぶりに活気のある百貨店に行きましたよ。

そしてエスカレーターに乗って思ったのは、
各フロアに「海側」「山側」の表示があること。
神戸は六甲山と瀬戸内海に囲まれていますから、
山と海で表現するのは判りやすいですね。
ただ、観光客には判りやすいかは別ですけど。
たしかそごうも同じように表示がありました。
あっちは「浜」「山」だったかな?逆だったかな?まぁ神戸オリジナルです。
神戸って三ノ宮駅もあれば三宮駅もあるし、阪神・阪急・JRと駅は別だし、
大雑把ですが山と海の表示は的確と言えば的確。
ローカライズって大事ですね。

売り場は大雑把にいうと凸型。そごうの凹型と逆ですね。
なんかこうも逆を行く店舗が競合しているというのは面白いです。
しかし、売り場は平場が多いイメージですね。
1Fは大抵化粧品のショップが並んでいるもんですが、
中心いあるのは婦人の服飾雑貨の平場です。
それを取り囲むようにブランドショップが配置されています。
他のフロアにも必ずフロアの中心あたりに大きさの大小はありますが、
平場が置かれています。なんか強いこだわりを感じますね。
ブランドも決してそごうに引けを取っている訳ではありません。
2Fにティファニー、カルティエ、ブルガリといったブランドショップが並んでいますし。
多くの百貨店と1階と2階が他と逆になっているようです。
大丸は2階にペデストリアンデッキが接続している訳でもありません。
これはやはり観光客対策なんでしょうかねぇ。
平場で日本土産をたっぷり買ってもらおうと。うがちすぎかな・・・

3Fにうふふガールズがありました。
ちょっと打ち出しが中途半端かと。
出来るなら1フロア全部をうふふガールズで埋めた方がよかったでしょう。
埋めたかったけど出来なかったのかも知れませんけど。
固めてはありますが、なんか中途半端感を個人的に感じた次第。

あと変わったのは7階別館アネックスに展開してあった手芸でしょか。
百貨店で手芸って珍しいかと。
最近ですと東急ハンズやロフトを入れてる大型店はありますけど、
手芸コーナーってありなんだと思いました。
よく考えれば年齢の高い世代は手芸とか好きな人多いですし。
単価は高くないでしょうけど顧客満足面で存在価値は大きそうです。

他のフロアもそつなく揃えられています。
店舗も明るい照明で統一されていまして雰囲気がいいですね。
最近はフロアごとの特徴を出そうとするSCが多いですので、
こういう店舗があっても良いかも、と思いました。

いまはそごうを抜いて地域一番店。ハード的にも品揃え的にも納得でした。
震災を乗り越えて20年、地域一番店を盤石なものにしているようです。
今後を考えると、敵はそごうだけでなく大阪にもいます。
大阪の巨大百貨店とどう戦っていくか、
これからの課題といえばそのくらいでしょうか。

そごう神戸店~被災地の老舗百貨店その1~ [百貨店・GMS]

臨店からは時間が経ってしまったのですが神戸市のそごう神戸店を取り上げます。
臨店は2015年1月10日(土)13:00頃です。

今年は阪神淡路大震災から20年。
この店舗も半壊したのち修復されました。
その後運営会社のそごうが破綻しても生き残ってる主力店舗です。
被災時の写真を見ると、増築部分の強度の違いで半壊したようで、
昔ながらの店舗故、売上の伸びとともに増築を繰り返してきたんでしょうね。
それがアダとなったとも言えますし、そのお陰で全壊を逃れとも言えるでしょうし、
複雑なものですね。

さて、そのそごうですが、三宮駅前ということもありさすがの集客力です。
土曜の昼過ぎと言うこともあってお客さんは各フロアに満遍なくいました。
建物は本館と新館の2館体制です。
地下と地上5,6,7階が連絡通路で結ばれています。

新館の1~4階にはLOFTがテナントして入っているほか、
5階には紀伊國屋書店とひょうごふるさと館なる物産コーナーがあります。
これは本館の2階にでも置いた方がいいと思うんですけど。
2階だとJRやポートライナーの三宮駅とペデストリアンデッキ直結ですし、
観光客向けにはそっちのほうがね。まぁそこはそごうとしても顔の売り場なので、
そんなテナントなんか置きたくないでしょうけど。
それにしても新館5階って微妙な位置です。
そして新館6,7,8階はそごうの直営売り場になります。
あっ、B1はいわゆるデパ地下ですね。

で、本館は震災のあと改修したお陰かこれまで増築してきた
継ぎ接ぎ感はなく、伝統ある百貨店という趣です。
吹き抜けといった特徴も無く、典型的な駅前多層階の店舗ですので、
ごくオーソドックスな作り。
ただ、建物の形が正方形という訳でなく、
また震災で一部崩落したところがへこみとなっていますので、
売り場の形がフロアごとに違いアクセントになっています。
買いまわりする上でこの変化はイオンやヨーカドーでは感じられないかと思います。

肝心の品揃えも本館1階にルイ・ヴィトン、ティファニー、ロレックス、
サルヴァトーレ・フェラガモのショップがあり、
また化粧品もシャネルやSK-Ⅱ、ランコムやらエスティーローダー、
アルビオンや資生堂など各種取りそろえています。
2階からは結構整然とした売り場が並んでいますが、
大きいサイズ、小さいサイズのショップコーナーやオーダーのコーナーといった
カテゴリーを打ち出すよう努めているのがフロアガイドから読めます。
が、売り場ではそれらの表示はないのでそれほど感じませんが、
売り場に統一感は感じられますのでそれはそれで好印象でした。
あとから見直すとなるほど!って感じですね。
個人的には好印象の売り場でした。
まぁその辺の細かいところは臨店してもらった方が早いかと思いますけど。

古さを感じたのはトイレ。
本館トイレは階段の各階の中間にあるタイプ。
70~80年代くらいの商業施設ってこうですよね。
ただ、感心したのはトイレが狭いけれどもドアを折りたたみタイプにして、
苦心して狭いながらも洋式トイレにしていました。
トイレのドアって狭くても一枚板が多いですよね。
なんとなく「百貨店の矜持」てきなものを感じました。

立地は最高、ブランドイメージも浸透、品揃えもそつがない、いい店だと思います。
もう少し売り場を増やせればもっと売上も伸びると思いますけどね。
大丸に比べると売り場サイズ的に苦しいかと思います。
ワンフロアでの面積がもう少し欲しいところでしょう。
ただ、「いい店」でしか無いとも言えます。
大阪の百貨店が増床競争をした結果、品揃えやハードウエアで見劣りするのは当然です。
そういった意味では競合条件が変化しつつあると思います。
今後巨大化せずに対抗するとすれば、品揃えの見直しは避けて通れないでしょう。
神戸に来た観光客に目を向けるとか、買い回り品に力を入れるとか。
あるいはテナントミックスを変えるか、難しいところです。
思い切って建て替えも視野に入るかも知れませんが、
その場合はなおさら先を見据えた戦略が必要でしょう。

震災も乗り越え、会社の破綻も踏ん張ってきた店です、
今後も神戸で頑張って欲しいものです。

さくらの百貨店北上店~瀬戸際で踏みとどまる?地方店~ [百貨店・GMS]

またまた久しぶりの更新となりました。
今回はさくらの百貨店北上店を訪れました。
臨店は2014年12月13日(土)13:45頃です。

もともとはダックビブレの経営する北上ビブレとして開業した店舗です。
マイカルの破たんに伴いさくらの百貨店として独立、
したものの経営は順調とは言えずいろいろ変転があるようです。
その辺のいきさつは書きませんが、
ダックビブレの店舗は流浪しているイメージが(私の中で)ついています。
ダックビブレ自体がローカル百貨店連合的な成り立ちですが、
この北上店は再開発ビルに出店したテナント店舗。
(ビブレが百貨店かという疑問はさておき東北は百貨店扱いです)
地方百貨店は店舗が自社物件なので多少売り上げが落ち込んでも、
メンテナンス費用を削れば何とかやっていける例がおおいですが、
ここはテナントですからそうもいきません。
御多分に漏れず売り場を削り縮小均衡でやっているようです。
とはいえ、百貨店を名乗っていますから品揃えは頑張っていました。

1階はコスメ、靴・鞄、アウトドアウエア、ヤングカジュアル、
食料品、フードコートといった面々。
2階は婦人・紳士衣料品、3階は寝具、家庭用品、ギフトとなっています。
また、3階は100均のセリア、シュープラザ、ライトオンの大型テナントと
こども向け簡易遊園地があります。
4階はアミューズメントのソユー、ビレッジバンガード、雑貨店と書店テナント、
そして飲食店街がラインナップ。5階にイオンシネマという構成です。
1~3階の一部がさくらの直営売り場であとはテナントですから、
おそらく年々テナント面積が増えているのでしょう。
当初は4階までさくら野だったはずですから
4割程度は売り場を削っているかと思われます。

2階は百貨店(の名残?)を感じられる売り場です。
23区とかありますから。コスメは資生堂、マックスファクタ-、コーセー、
ドクターシーラボ、マリブウィッグ、アスカとちょっと微妙ではありますが。
アスカってテレビで派手にCM飛ばしてますが、リアル店舗あるんですね。
アウトドアもノースフェースを置いていたり、GMSとは毛並みが違います。
ギフトもそれなりにありますから地元の贈答需要はまかなえていると思います。

売り場を見ていて思ったのは、とても小さな単位で陳列を徹底していること。
食品を除く売り場がほぼ2本単位なんですね。
ゴンドラ2本、ハンガー2本、平台2本。
GMSや専門店だと主通路、中通路というのがはっきり出ますが、
主通路はあるものの中通路がなくてある意味碁盤目状なんです。
とても小さな括りで商品が陳列されているのに驚きました。
品揃えが限られるので2本で1ブランド、1ジャンルをまとめる感じでしょうかね。
限られた売り場にメリハリを付ける上手い手だと思いました。
これだとお客の回遊性は高いです。棚で行く手を遮られませんから。

食品売り場では地場産品の打ち出しが強かったです。
三陸の海産物、前沢牛、などなど岩手って地元を打ち出す商材は確かにあります。
対面の肉売り場も冷ケースの赤身の肉が綺麗でした。
が、単価が高い(5000円とか1万とか)前沢牛も品揃えされていましたが、
ケースに陳列されていたのはダミーの写真。
流石にロスを考えると現物を置く勇気はなかったようです。
まっ、北上では仕方ないことだと思いますけど。
むしろラインナップしていることが拍手だと思います。
だって、そうそう売れるとは思えませんものね。
ちなみに食品売り場はプライスラインとしてはローカルSM並、
といった感じでした。悪くないですね。

来店客を見るとやはり比較的年齢が高め。
4階のアミューズメントのメダルコーナーに高齢者が多いのが目につきました。
最近の地方都市でよく見られる光景であります。
地方都市の中心部にあるので地元の高齢者が買い物がてら
遊びに来ている雰囲気がありました。
4階は高齢者と若者がいて一番賑わってましたね。
シャワー効果をどう売上につなげていくか、
それがこの店舗の課題であると思います。

ちょうど臨店時はハウスカード会員向けに優待セールをやっていました。
10%オフから30%オフまでありましたかね。
その割には人ではイマイチ。天気もあまりよくはありませんでしたが、
それを差し引いても心配になる来店客数でした。
優待セールなかったらどうだったんだろうと・・・

駐車場は1時間120円と激安です。
また店内で買い物すれば2時間無料になるようですから、
ほぼ無料と考えていいでしょう。
実はこの店舗のあるSCは「ツインモールシティ」を名乗っていて、
道路を挟んでもう1棟あります。
が、そちらは2階にダイソーがありますが、
1階の売り場は地元の衣料品店と思われる売り場と、
旅行代理店、テナント退店跡地と思われる大きめな休憩スペースでした。
旅行代理店が意外と賑わってましたが「ツインモール」かといわれれば?です。
上階は立駐とスポーツクラブ、市の公共スペースですが、
賑わいは感じられませんでした。こちらのスペース活用が大いなる課題でしょう。
まぁテナントゾーンはさくら野がどうこうする問題ではないんでしょうけど。

ちょっとネガティブなレポートになってしまいました。
しかし、ダックビブレが運営する店舗ではすでに閉店したものが多いです。
現に生き残っているわけですからまだ競争力は残されているのでしょう。
北上だとイオンが江釣子PAL(こちらも地元商工業者によるSC)にあり、
イオンタウン北上がともに車で15分程度の範囲にありますが、
これといった競合は他にありません。
これ以上の縮小は競争力をなくすことになると思うので、
いかに売り場に魅力ある商品を揃えるか、今後の戦略は重要だと思います。

あべのハルカス近鉄本店~日本最大級の百貨店とは?~ [百貨店・GMS]

あべのハルカスにやって参りました。
普通の観光客は展望台に行くんでしょうが、
私は目もくれず近鉄百貨店を探訪してきました。
臨店は2014年10月30日(木)19:00頃です。

何かと話題の百貨店ですね。
大阪百貨店戦争に全面参戦、梅田の再開発に負けじと
それまででも日本最大級だった売り場をさらに拡大、
店舗も建て直して売り場面積日本最大級10万平米クラスの巨艦店となりました。
建物外観を見ると、渋谷ヒカリエと似てるなーと思うんですけど。
二つの写真を並べてアンケートとったら結構おもしろい結論になりそうで。

さてさて、その辺はおいといて、売り場でここに匹敵するのは
百貨店では池袋の西武百貨店になるでしょう。
そこと比べればやはり店舗の新しさとそれによってもたらされた
売り場のレイアウトとディスプレーはさすがの一言です。

個人的に気に入ったのはエスカレーターですね。
スポットライトで足下は明るく、しかしそれ以外はあえて照度をおとした
ムーディーな感じ。安全性を確保しつつメリハリのある移動空間だと思います。
このところ商業施設はフロアごとのイメージ、雰囲気作りに力を入れています。
1階からレストランまで同じ照明、同じ床面という時代は終わりました。
エスカレーターで移動する間に、お客の気持ちをリセットすること、
それって結構大事だと思います。それに対するうまい答えだと思いました。

ただ、タワー館とウイング館のハードウエアの違いは歴然です。
タワー館は全館LED照明でしょうか、基本スポットライト、ダウンライトです。
一方、ウイング館の方は売り場を蛍光管で照らしています。
通路部分はスポットライトですけどね。
あと、天井高の違いから同じ回数で高さが違っています。
その苦肉の策としてウイング館に3.5階という苦しい設定を強いられています。
ウイング館は旧新館なんですね。
最新のタワー館と比べて天井が低いのは致し方なし。
そんな中で5階と6階のフロアをそろえたのは見事でしょう。
ほかの階は短いエスカレーターやスロープでつないで何とか一体感を出しています。

でも、この3.5階のステップフロアはなかなかいい味出していると思います。
3.5階を中心に2~4階のウイング館は「ソラハ」としてヤングレディースフロアになっています。
ソラハゾーンはエスカレーターもレインボーの蛍光管照明(まぁコルトンでですけど)とし
明るく柔らかい感じを出しています。
タワー館とウイング館をつなげて一体感を出そうとしている中で、
ソラハだけはあえて異空間を出しているんですね。
私からは3.5階がその入り口に見えました。
タワー館の3階から見るとウイング館の3,3.5階はとてもポップです。
まぁタワー館3階の客に来るなというオーラを出してるようにも見えますが・・・

しかし19時頃の臨店でしたがお客の入りはいいですね。
ターミナル駅に出店する百貨店の威力はさすがです。
しかし、ちまたの報道を見ると売り上げ未達の話ばかり。
たしかしに、近鉄のショッピングバックを見ないんですよねぇ・・・
来店客は多いもののそれが買い上げにつながっていないのは問題です。

ショップもそれほど劣っているわけではないです。
まぁ超高級ラグジュアリーブランドでとんがったものはありませんが、
ルイ・ヴィトン、プラダ、グッチはあります。
HBCもそれなりにそろってます(が、こちらもとんがったここだけ!というブランドはなし)。
アパレルの方にもそれはいえるわけで、あべのハルカスだけ、
という希少性で負けているのが一つの理由かもしれません。

いくら売り場が美しくても、ほしいものがなければお客さんは来ないわけですから。
ただ、見ていて思ったのは時間帯もあるかもしれませんが、
20代女性が少ないような気がしましたね。
ソラハも週末集客型か学校帰りでピークがもうちょっと早いのかもしれませんが、
お客の入りはイマイチでしたしね。
売り場が日本最大級なので全世代対応型の品揃えですが、
インパクトあるアイテムを打ち出せないのが何でもあるだけ、
というどこかで聞いたような話に落ち着くのかもしれませんね。
周りにはキューズモールもありますし、HOOPもあります。
隣の難波にもライバルはいますし、梅田に行けばさらに商業集積はたくさん。
こうなると、果たして本当の理由はなんなのか・・・悩みは深いですね。

ただ、あべのハルカスには明らかに2つの大きなメリットがあります。
ターミナル駅立地という強力な集客力、
そして日本最大級の巨大な売り場です。
これをともに実現するのはかなり困難です。
西のあべのハルカス、東の池袋西武しかないわけです。
まぁ大阪駅の三越伊勢丹とルクアが一体となっても売り場でかないませんからね。
大丸も一体となって大阪駅が一つの百貨店になったら別ですけどね。
後は名古屋駅前で松坂屋名古屋駅前店あとの再開発で売り場が大きくなって
高島屋が増床すればにた存在に離れるでしょうけど。

とまれ、その力も生かすも殺すも近鉄次第です。
店舗のポテンシャルは高いと私は思います。
下方修正しても1000億円の売り上げがあるわけですから、
どっしりと構えた商売を近鉄百貨店にはしてもらいたいですね。
何せでかいです、一度見て歩いていただきたい百貨店でした。
やはり「百貨店」はこのくらいの規模が必要なんじゃないかなぁ・・・

ジェイアール京都伊勢丹~関西の風雲児未だ健在~ [百貨店・GMS]

今回はジェイアール京都伊勢丹を取り上げます。
臨店は2014年8月26日(火)15:00頃です。
平日の昼間にもかかわらずかなりの来店客がいました。
開業以来絶好調が続く店舗は流石の一言に尽きます。

ちょっと歴史を紐解くと・・・
開業は1997年ですか、駅ビル建て替えに伴ってオープンしました。
旧伊勢丹とJR西日本の合弁で駅ビル出店した珍しい店舗です。
売り場は4万平米ちょっとと百貨店としてはそんなに大きくもないです。
まぁ旗艦店ではないので当然と言えば当然ですし、
当時の店舗としては大きい方でしょうか。
むしろ昨今の大阪戦争に見られるような8万平米、10万平米が
巨大と言うべきなのかも知れませんけどね。
しかしこの京都での大成功が大阪への出店につながって大コケしたのですから
店作りってわからないものです。

そしてこの京都と名古屋での高島屋の成功が
百貨店の駅ビル回帰をもたらしたターニングポイントだったと言えるでしょう。
京都も四条通りが商業の核だったのに、駅という新しい核を生み出しました。
名古屋もしかり、栄と名駅ですね。札幌もか、大通りと札駅前。
東京駅も大丸が新しくなりましたし、博多も建て替え中ですよね。
これらのドミノをおこしたのは京都駅だと思いますから、
鉄道史上のトピックとも言えるでしょうか。

さて、百貨店の話に戻りましょう。
この店舗は京都駅名物でもある大階段
(開業当初は階段に人も多かったですが最近は寂しいですね)
の下に店舗があるので上階に進むにつれて奥にずれていく
まさに階段のような売り場構造になっています。
ですので中央エスカレーターも縦一列に並び大きな斜めの吹き抜け状態。
南エスカレーターはタテにあるので、売り場における南エスカレーターの位置が
次第に売り場の奥から手前に移動していきます。
なかなか面白い構造でよくこんな売り場に百貨店を出したと思いますね。
むしろファッションビルのようでもありますが、
それが「ファッションの伊勢丹」にとってはよかったのかも。
出店前、京都に伊勢丹ファッションは受け入れられないとかさんざん言われてたので。

フロア構成ですが、B!F、B2Fがデパ地下ですが、
京都駅直結と言うことで思いっきり土産物売り場と化しています。
ちょっと高級品もあって雰囲気を出そうとしているんでしょうけど、
ここは伊勢丹臭がが全くしません(笑)
1Fがブティックでブランドがずらり。
2Fは東西自由通路に面しておりここが一等地になります。
ですのでもちろんここはコスメ、アクセサリー、バック、婦人靴売り場。
地元客と観光客が入り乱れてお客さんはいっぱい。
ただ、奥の婦人靴・アクセサリー売り場に向かう通路沿いに
婦人雑貨の集中レジがあって行列を作ってました。
このフロアだけ集中レジにお客が並ぶので百貨店らしからぬ
レジ待ち行列が出来ていました。それが通路にあるのでちょっと邪魔。
レイアウトをもうちょっと考えた方がいいと思いますね。
3~5Fはレディースゾーン。もう何も言うことはありませんでしょう。
見事なラインナップです。組曲やらコムサやらマックスマーラ、コムデギャルソン、
アニエスベー、バーバリー、などなど名の知れたものは一揃い。
6Fは紳士、7Fにキッズ・ベビー、8Fに生活雑貨、この辺は順当。
9Fが宝飾とスポーツと呉服というのはちょっと統一感がありませんね。
10Fにギフト・文房具を置いているなら宝飾品は文房具と入れ替えた方が
売り場の雰囲気がよくなると思うんですけどね。
スポーツが行き場所無くてここに来たのかな、と言う違和感がありました。
で、仕上げの11Fがレストラン街ですね。

百貨店の本店などに見られる絵画や家具といったものはバッサリ切って、
ファッションの伊勢丹で勝負したのがよかったと思います。
観光客もフラッと入って買えるような品揃えですしね。
立地と相まってその辺がよかったと思います。

今回一番百貨店を感じたのは、
お会計をショップのスタッフがレジに行って精算してきてくれること。
最近特に地方の百貨店はセンターレジが多くなってこういった姿が見られなくなりました。
田舎者にはこういうのが新鮮に見えてしましました。
だから地方の百貨店はダメになっていくってのは暴論かも知れませんが、
ちょっと百貨店の「サービス」というのを考えて欲しいですよね。
最近も某百貨店から電話もらいましたけど売り場から掛けてるようで、
まわりの雑音が入ることはいること。B/Rからかける気配りが欲しかった・・・

おっと、他店の話は置いといて、残念な点。
トイレのメンテナンスが行き届いてない!
トイレチェックを趣味とする私からするとここは言いたい。
男子トイレって後回しになるんでしょうか?
トイレもすることないから逆にいろいろ目に付きますよね。
壁紙の剥離とかスミの汚れとか、目に付くんですねぇ。
売り場は平場だけではなく、エスカレーターやトイレ、階段も売り場ですよ!

とは言っても売上も好調なことを感じられる活気ある店舗でした。
駅ビルの強みを最大限引き出した店舗、未だ健在です。
京都の百貨店の序列を大いにかき乱した風雲児はまだまだ強いですな。

ながの東急百貨店 [百貨店・GMS]

長野シリーズでもう一個所、大事なところを忘れていました。
長野駅前のながの東急百貨店です。
臨店から2週間空いてしまいましたが悪しからず。
臨店は2014年3月18日(火)13:00頃です。
臨店時は雨が降っていましたがそれなりの来店客でした。
全般的に高齢者でしたけど。

行ってみて最初に思ったのが、別館があるんだということ。
そして本館も形が変だなぁと。長方形に三角形をくっつけたような形。
あとで調べてみたら増床しているので、三角形はおそらく増床分でしょうかね。
店舗の中央に非常階段スペースがあり、見通しは非常に悪いです。
天井も低いです。店齢の高さがヒシヒシと伝わってきます。
が、それが地方百貨店らしくもあり、こんなもんかなと。
1966年開店ですからおよそ50年。
文化財モノですがそこまでの古さは感じませんでした。
改装もしているから当然といえば当然でしょうけど。
まぁ百貨店は商品とサービスがキモですからね、
多少そういったハード的なところは目をつむりましょう。

さて、財務情報を見るとどうも売上は200億円程度のよう。
地方の百貨店としてはかなり優秀な部類に入るのではないでしょうか。
政令指定都市でもない長野でこの売上は大健闘です。
百貨店ライバルが存在しないので根こそぎマーケットをさらっている感じですね。
1フロアはそんなに広くないのでテーマ設定がしやすいのが良いのかも。
全体的に(特に本館は)利用者は年齢が高い世代が多そうですし、
あまり広いのも買い回りは逆に面倒に感じるかも知れませんし。

さて、売り場を見てみますと、駅ビルの改築工事中のため
土産物がないかと思い地下にまず行きました。
駅側にばずばっと土産物がそろっていて基本は出来ていますね。
ただ、品揃えという面ではかなりイマイチ。
駅ビル工事中に勝負を書けてもいいと思うんですが、
そういうつもりはないのかなと感じました。
むしろ、並に左右されない堅実な商売にってしているかも・・・

上階に目を向けますと、1階にあるブランドらしいモノはコーチのみ。
化粧品はシャネル、クリスチャンディオール、シュウウエムラなどアッパーなブランドもあり、
そちらがメインのようですね。確かに使用頻度の高い化粧品をしっかり揃え、
ブランドモノはさっぱり諦めるというのも地方百貨店には大事なことかも知れません。
平場でいくらか展開できれば御の字、むしろ売り場の有効活用も出来ますし。
これは全館的に言えることですね。
最寄り品、贈答品に特化した百貨店と言えるでしょう。
アパレルもそんな高価格帯はないですけど、微妙にツボを押さえています。
アンタイトル、23区、組曲、セオリーなどありますし、
手頃なところを揃えることでしっかり集客しているんでしょう。

別館ちょっと各フロア空きスペースが目立ちますね。
上階にはミニプラやトミーヒルフィガー、jinsなどそれなりにはそろっていますが、
全体的にパンチ不足。4階に宝石、時計、美術品など
アッパーな百貨店らしいものはあるんですけど、
3階以下とのギャップが大きすぎてちょっとです。

本館別館は3,5Fの連絡通路でつながっていますが、
何故か別館はエスカレーターが4階まで。
5階はイベントスペースでエスカレーターがいらないということなんでしょうか。
連絡通路があるから本館のを使えということなのか、
ちょっと不親切なのが残念でした。

連絡通路はマネキンを置いたりして頑張って一体感を出そうとしていましたね。
ただ、5階はイベントスペースに接しているのですが、
イベントのアイテムが通路まで浸食気味で通路としての機能がイマイチ。
もう少しそういった気配りはもってもらいたいと思いました。

WEBサイトを見るとショッピングアテンダントを置いているようですし、
Facebookも公式アカウントがある他、配送状況を確認するサービスもあるなど、
地方百貨店にしては随分頑張っているのがよく分かります。
長野新幹線が開通して首都圏との棲み分けをより徹底するとうになり、
それがむしろ好循環を読んでいるようです。
あとは別館の使い方でしょうね。
いっそのこともっと若者向けに振り切った方がいいと思いますよ。
今のままでは中途半端ですから、4階の売り場を本館に移して、
別館にはシェルシェというネームも付けてるんですからそれを生かすべきかと。
いずれにしろ頑張っているのがよく分かる百貨店です。
今後の健闘に期待です。
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