So-net無料ブログ作成
検索選択

イオンの金融部門再編~総合金融グループ化へ~ [企業戦略]

イオンが、イオンクレジットサービスとイオン銀行の経営統合、
及び金融持株会社の導入による金融部門の再編を発表しました。(リリースはこちら)

リリースによると、まずイオンクレジットサービスとイオン銀行を
株式交換による経営統合しイオン銀行をイオンクレジットの完全子会社化(第1段階)、
次に、イオンクレジットの業務部門を切り出して子会社化し(新)イオンクレジットとし、
(旧)イオンクレジットをイオンフィナンシャルサービスとして持株会社化する(第2段階)もの。
将来的には、WAONも単独の子会社にしたり、保険代理店業務もぶら下げたりするんでしょう。
まさに「総合金融グループ」一直線であります。
イオン銀行はフルバンキングで銀行業に進出いてるほか、
旧日本振興銀行を買収したり、業容拡大に積極的です。
また、イオンクレジットは東南アジアに進出しイスラム金融を手がけるなど、
日本の流通業発の金融業として成功している部類に入るでしょう。
もう一つの成功者としてセゾンカードがありますけが、
こちらはすっかり独り立ちしてますけどね。
イオンとしてはセゾンカードのように立派に育って欲しいところでしょう。

このタイミングで金融部門の再編を仕掛けたのは意味があるのか?
といえば特に意味は無いでしょうね。イオン銀行がそれなりの規模に成長できた、
というのが一番の理由かと思います。
もし裏の理由があるとすれば、イオン銀行をイオンの直下から切り離して
中間持株会社をかませて間接支配にすることにより、
イオン銀行の不良債権が爆発したときにダメージを最小限に抑える、
という側面は全くなきにしもあらずだとは思いますけど。
旧日本振興銀行にどんな爆弾が隠れているかは分からないので。
でも、イオンの積極性は評価して良いでしょう。
イオン銀行も2012年3月期に黒字転換しているようですし、
独り立ちしたのがきっかけであると前向きに評価してあげましょう。

一方のセブン銀行は先日(2012年9月6日)にアメリカのATM運営企業の
買収を発表しました。(リリースはこちら)
日本だけでなく海外への進出も、日本同様ATM運営をメインでやっていくという
明確な意思表示であり、ここまではっきり言われると”あっぱれ”ですね。
ただ、商品にこだわるセブン&アイが、金融部門だけ手数料ビジネスに閉じこもるのは
どうなんだろうと個人的には思いますけど。
確かに消費者のそばにATMをおいてお金を心配させない、
というの大きなバリューですが、ただそれだけでは知恵がなさすぎです。
次なる一歩がセブン銀行から打ち出されるのを期待したいところです。

話が脱線しました。私がこの再編で注目したのはもう一つ。
イオンクレジットが、「窓口会社」になるということですね。
リリースによると、今回の再編でクレジット事業がイオン銀行に移ります。
イオンクレジットはクレジット事業と銀行代理店業務を委託されるわけです。
もしWAONも切り出されてWAONの営業を受託する形になれば、
各種金融会社の窓口を束ねる存在になり、イオンクレジットに行けば
銀行も、クレジットも、電子マネーも、みなまとめて扱えるようになるわけです。
銀行で金融商品の窓販が始まっていますが、それをより拡大した形を目指すんでしょう。
もし、証券業も加えれば、本格的な総合金融サービス会社の誕生です。
おそらくそこまで目指すんでしょうねぇ、やるからには。
イオンのSCにイオンの総合金融窓口がある、そんな時代がやってくるのか、
あるいは野望だけで終わるのか、あと10年くらい立てばわかるんでしょうかね。
インストアブランチも20年近く経ってようやく日本でも広まってきましたから。
金融部門は大事な資産を扱う商売ですし、一気に普及とは行かないでしょうから、
流通系金融業の行方を気長に見守ることにしましょう。

セブンイレブン四国上陸! [企業戦略]

平成24年9月9日(日)セブンイレブンは四国地方への出店を表明しました。
リリースはこちら
非常にシンプルではありますが、確固たる決意が伝わってきます。
9月9日の(平日ではない)日曜日にリリースを発表するのは流通業界的ですが、
今となっては気づく人も少ない重陽の節句になったのはたまたまでしょう。

さて、その内容は四国に出ます、時期は2013年春、四国4県にです、
2019年2月(つまり2018年度ってことですね)までに520店舗です、
ちゃんと工場と配送センターも建てますよ、というもの。
至極まっとうな内容ではありますが、今回は4県一斉の表明というのが珍しいところ。
直近で言えば秋田に今年5月進出しましたが、秋田だけで青森は先送りでした。
セブンイレブンのドミナント戦略を考えると市場規模からしても
四国は全体で1つという括りになるんでしょうね。
まぁ中央部に工場とセンターを作れば高速でくまなく物流できますから。
当面は瀬戸大橋経由での物流にならざるを得ないから香川・愛媛からの出店になるんでしょう。
着々と空白県を埋めていくのはさすがです。

つい10年ちょっと前までは名古屋にさえなかったのに、
セブンイレブンのドミナント展開力はさすがとしか言いようがありません。
店舗の競争力の高さと出店戦略の巧みさ、ロジの精緻さ、
そういった力を四国で出し切って行くでしょう。
今回のリリースでは残り青森、鳥取、沖縄が残されていると明記しています。
これはまさに出店宣言ですよね、まってろ、今に行くぞ!と。

そしてその後、セブンイレブンはどこへ向かうのか?
そんなことが気になったリリースでもありました。
でも、まだ全国出店を成し遂げたわけではないですからね。ちょっと気が早いか。
沖縄は効率が悪いから出ない、という選択肢もあり得ないわけではないですし。
まぁそんなことはないと思いますけど。最低沖縄本島は出ますよね。
だって、東急ハンズだって沖縄出店果たしているんですから!

セブンプレミアムが衣料品へ進出~PB分岐点へ突入~ [企業戦略]

セブン&アイホールディングスが2012年8月27日にセブンプレミアムから
衣料品シリーズの発売を発表しました。(リリースはこちら)
セブンプレミアムも、セブン&アイホールディングスのフルラインPBへ発展するようです。

すでにイオンがトップバリュを食品から衣料品、日用品までフルラインで展開しています。
パンも自転車もランドセルも布団もチノパンもスーツもみな同じトップバリュ。
いつの間にか一大勢力になって、フルラインで展開しても
ブランドイメージが拡散したり毀損したりということはなく、
「イオングループの商品」というのがずいぶん浸透していると思います。
提携戦略の先兵として各地のSMなどに投入されているのもやくだっているとは思いますけど。

それに対しセブンプレミアムは食品とコンビニで扱う日用品どまりになっていました。
開発主体がセブンイレブンとイトーヨーカドーとヨークベニマルですから
食品主体で展開されるのは至極当然であり、
ただのPBと違ってプレミアムを名乗るくらいこだわりのある商品を開発していたんです(きっと)。

今回はそごう・西武、赤ちゃん本舗、セブンネットショッピングにも供給するそうですから、
衣料品を扱っているグループではすべて取り扱いが始まります。
インナーは軽衣料で一番間口が広い商品ですから至極当然のことです。
あとは、衣料品のなかで、どこまでラインナップを拡充していくかが注目ですね。
リリースでは肌着と服飾小物を扱うと書いてありますが、
当面はそれでよいとしてもいずれレディース・メンズに展開するのは自然な流れでしょう。

イオンはトップバリュにサブブランド(衣料品ならトップバリュコレクションとか)を投入しています。
セブンプレミアムもそういった対応をとるかどうかも焦点といえるでしょう。
私としては、あくまでセブンプレミアム一本で行ってほしいところですがね。
無印良品くらいしかそういったブランドないですよね?
ということは、セブン&アイの中でセブンプレミアムは「無印化」出来るのか、
無印も衣料品ではずいぶん苦労してきましたから、ブランド育成という意味では注目です。
まぁ元々イトーヨーカドーは衣料品が強かったですから出来ないはずはないのですが、
このところの状況を見るとそうも言っていられません。
お手並み拝見、というところでしょうか。

ネットWAONの登場~次はネットでの戦い~ [企業戦略]

イオンリンクがイオンと共にイオンスクエア内のECサイトで
ネットWAONサービスを開始すると発表しました。(リリースはこちら)

イオンがWAONを始めて5年、ようやくというか遂にというか、
ネットでの買い物に対応しました。
イオンスクエアの登場に合わせて開始したというところがポイントでしょうか。
しかも、名称はネットWAONですが、リリースがイオンリンクとイオンであって、
WAON発行元のイオン銀行が入っていません。
ということは、あくまで名称がWAONであって実態はポイントサービス、
ただリアルの(電子マネーにリアルもくそもないですが)WAONに変換するときは
イオンリンクからイオン銀行へ変換分が支払われるということになるんでしょう、会計的には。
この場合のイオンは親会社としてリリースに名前が入ってて、
子会社の調整にあたるというのが役回りでしょうからね。

おっと、リリースをよくみるとWAONではなく、WAONポイントへの交換ですね。
ということは、ネットWAONをWAONポイントへ交換して、
さらに電子マネーのWAONへ変換するということが必要になるんですね。
そうならまた面倒ですね。WAONポイントのWAONへの返還は
WAONステーションでやらないとダメですから。
WEB上で出来るようにならないと利便性としてはどうなんでしょうか?
というか、ネットWAONを直でWAONへ変換すれば良いと思うんですが、
おそらくWAONは現金からのチャージしか出来ないシステムなんでしょう。
あと、ポイントを噛ませれば死蔵される分も出てきますしね。
些少であっても利益のかさ上げできるという側面もありますから。

イオンスクエアもまだまだ対応しているグループECサイトがすくないです。
あとは、WAONのようにネットWAONもグループ外へ広げていくのか注目です。
ネット上ではまだ電子マネーのように勢力が固定されていないでしょうから。
楽天、yahoo、Gポイントあたりが有力なんでしょうが、
ここへ後出し電子マネーで成功した流通系が殴り込みをかけて成功するのか
今後の展開を見守りたいと思います。

セブンスポットの勝算 [企業戦略]

1週間ほど経ってしまいましたが注目したニュースを取り上げます。

セブン&アイホールディングスが2011年12月1日より、
傘下のセブンイレブン、イトーヨーカドー、西武・そごう、
セブン&アイフードシステムズの店舗で順次Wi-Fi接続サービスを
開始することを発表しました。(リリースはこちら)

外食産業を中心に、ホテルなど人が集まる場所を中心に
無線LANスポットの整備が進んでいる昨今ですが、
流通業が本格的に無線LANサービスの提供を表明したのは初めてでしょう。
バックボーンはNTT東日本の光サービスのようですが、
両者の協業として提供されるサービスと位置づけていますね。
とおもってNTT東日本のサイトをのぞいてみたらやっぱりリリースがありました。
(NTT東日本のリリースはこちら)
NTT東日本としてはフレッツスポットの拡充という位置づけのようですね。
そして、セブン&アイは場所代代わりに登録ユーザーに無料でサービスを接続する、
そう言う役割分担のようで、なかなか上手い提携だと思います。

セブンスポットとしては登録ユーザーに1回60分以内、
一日3回まで接続可能という制限を設けつつ無料で提供する。
その制限が邪魔になったらフレッツスポットユーザーになって下さいね、
というのが趣旨でしょう。セブン&アイの店舗に来れば無線がただで使える、
となれば、スマホユーザーやモバイルユーザーが集まります。
しかも1日三回までアクセス可能なので、出先でチョッとした調べ物も
ちょちょっと出来てしまう訳ですからかなり便利ですね。
また、私のような田舎ものも上京したときにセブンスポットを利用すれば、
調べ物もチョチョイのチョイな訳ですからかなりお得感があります。
実家に帰省したときにかなり便利かも、と思いますのでユーザー登録してしまいそう。

60分という時間制限がありますが、
セブンの店頭で60分スマホをいじる人はいないでしょう。
デニーズ利用者を考えて長すぎず短すぎず60分になったと思います。
おそらくこの時間制限や回数制限は実際の利用状況を見て変わっていくと思いますけど。

この施策はイオンよりもセブン&アイが取り組んでいることは腑に落ちます。
セブンイレブンでの情報投資は有名な話ですからね。
店舗との回線もおそらく既に光が入っているのではないでしょうか?
そのくらいインフラ投資に重点を置いていたらから、
一気呵成に全国展開できるわけですし。
約1年で14000店舗へ拡大って、nanacoの展開を上まわるペースじゃないですかね?
(まぁイメージであって、実際のところどうだか分かりませんが)
最近の流通業は「ヨコ展開」が得意ですから、こういったところでも生かされたかな、
と思ったりもします。

あとはこれを本業にどう結びつけるかですね。
セブンイレブンは既に若者が多いので新規獲得というよりは
つなぎ止めのツールとして有効かなと思います。
イトーヨーカドーの場合はファミリーで買い物に来て、
お父さんがWi-Fiで時間を潰す、という光景が目に浮かびます。
そうなるとイトーヨーカドーのどのエリアにスポットを用意するかが重要です。
(まぁそごう・西武にも言える話でありますが)
まさか全館対応と言うことはないでしょうから。
どの辺であれば立ち止まってWi-Fiを使われても大丈夫か、
というシミュレーションが大事になるでしょう。
コンビニは店頭でやるに決まってますからね。
田舎だったら駐車場でも使えるようにして欲しいところですけど。
あとビジネスマンが集まるようになるのか?
GMSの一角にモバイルで仕事をするビジネスマンの集団が現れたら
かなり奇異な感じがしますが、カネを落としてくれれば良いわけですし、
そういった光景が見られればある意味成功を意味してるとも言えそうです。

しかし、そうなると唯一の疑問。
なぜグループのSMでは展開しないのでしょう?
nanacoの普及がイオンのWAONに後れを取ったのは、
セブンイレブンとGMSの食品売り場に限定したり、グループ外に開放しなかったこと、
サービス開始時に制限のあったこの2点につきると思います。(今は違いますけど)
そういう教訓を生かせば今回はSMにも設置してしかるべきだと思うんですけどね。
ヨークベニマルだって完全子会社になってるんだし。
ちょっとその辺が??であります。グループ一体で、というのがいいと思いますよ。

いずれにしろ、Wi-Fi導入の効果はすぐに見えないかも知れませんが、
将来的には店頭でのマーケティングツールとしてもつかえそうです。
私はむしろそれがメインではないかと思います。
イオンはイオンチャネルとしてGMSでテレビを使った販促してますが、
テレビという固定網に対し、無線網で対抗するセブン&アイ。
なかなかいい構図だと思います。マス対個人という感じで。
いづれにしろ、今後どうセブン&アイが使いこなしていくか注目しましょう。

東北かけはしプロジェクト~セブン&アイの長期戦~ [企業戦略]

セブン&アイホールディングスが2011.10.27に、
「東北かけはしプロジェクト」を発表しました。(リリースはこちら)

内容としては、セブン&アイホールディングス傘下で食品部門を持つ、
セブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂、ヨークベニマル、ヨークマート、シェルガーデンで
東日本大震災で被害の大きかった岩手、宮城、福島の食品メーカーと協力して
販促をかけていくというもので、注目はその期間が3年ということ。
1週間とかの短期キャンペーン(要するにチラシの期間)は各社取り組んでいますが、
ここまで本腰を入れて行うのは初めてではないでしょうか?
言わずもがなのことなので、あえてリリースを出すようなことではない、
という意見もあるかとは思いますが、少なくとも3年は継続して行うという意思表示は初めてです。
しかも、対象は東日本の被災地にとどまらず全国で行われます。
まぁ全国といっても、セブン&アイは未進出の地域がありますので、
厳密には”ほぼ”全国かもしれません。
セブンイレブンが参加する2012年度が本当の意味でのスタートかもしれませんね。
リリースにも今後協賛メーカーを拡大していきたいと書いてありますからね。
業種がどう広がっていくかも注目していきましょう。

ただ、この取り組みに対する協賛メーカーを見ると、
なかなかメーカー集めが苦労している様子が見て取れます。
リリースにもありますが、大きく分けると地場の企業として酒造メーカー、
地場特産品(蒲鉾、味噌・醤油、麩、麺類、練製品、納豆・豆腐)などがあり、
そこに東北の企業ではないが東北に生産拠点を持つ各社が入っています。
地元資本でなくとも、3県に工場があればいいというのは、
初年度としてはアイテムをそろえるという意味でいいかもしれませんが、
2年目以降はぜひ新規の地元企業を開拓してほしいですね。

そうなると果たしてどういった業種が入ってくるのか?
できれば農水畜産物が入ってくればいいのでしょうが、
それは来年以降の放射能汚染の展開次第ということになりそうです。
今のところコメはセシウム汚染が広範囲に広がらずにすみそうですが、
それ以外の農産物はどうなるか・・・
また、農水畜産物を原料とする加工食品がどれだけアイテムとしてそろえられるか、
そこも大きなハードルになりそうです。そこはまさに日本人がどう放射能汚染と
つきあっていくかということにもつながる話になるでしょう。

今回のキャンペーンの隠れた(?)意義として、
セブン&アイグループが東北産の商品とどうつきあっていくか、
という行動指針を固めることにつながると思います。
そして、いまの東北から調達できる商品を開拓し・絞り込み・売り込んでいく、
流通業として基本となる”商品力”を鍛えることになるのではないでしょうか?
放射能汚染問題をかかえた商材に対する対応力をつけることができれば、
右往左往する他社とは違ったアドバンテージが持てるかもしれません。
もしそこまで深謀遠慮が働いていたら、恐るべしセブン&アイ!って感じです。
ちょっと穿ちすぎかもしれませんが、そんなことも思います。

唯一課題になるのは、3県以外の東北各県や茨城県、
放射能問題を抱える関東各県などからも取引を求める声が上がるかどうか、
ということもありますね。みな困っているわけですから。
また、3年間同じだけの力のいれ具合を維持できるかという問題もあります。
義援金、支援協定ときて、次にいくのは実際の販売支援が流通業界の役目ですから、
他社に先駆けてこういう長期の取り組みを表明したことで、
今度は”支援期間”の競争が始まるかも要注目ではないでしょうか。

イオンモールへ名称統一~ブランディングの次のステップへ~ [企業戦略]

イオンが、モール型SCの「イオンモール」への名称統一を発表しました。(リリースはこちら)
いずれデベロッパー部門の統一を図るという話は
首脳陣も明らかにしていましたので、まずは名称からということですね。
運営主体はこれまで通りということですから。
イオンモールが運営するからイオンモールを名乗るのではなく、
イオングループが運営するモール型SCをすべて「イオンモール」とするわけです。
消費者から見れば、運営主体は別にどうでもいいわけで(それはそれでどうかとも思いますが)
今回の名称統一は消費者サイドから見ればわかりやすくなったわけです。
でも、イオンモールに苦情とかは集まりそうですけど。
まぁ運営もいずれはイオンモールに一本化されると思いますので、
数年か数ヶ月か先のデベロッパー部門統合の日までしばしの我慢でしょう。

そして、近隣型SC(要するにNSCですね)の名称もイオンタウンに統一するとのこと。
イオンタウンはすでに各地のマックスバリュが運営するモノもありますので、
これはむしろ違和感がない感じです。
そういう意味ではイオンモールの運営会社がばらばらになるのも問題はそうなさそうですが。
イオンタウンが先例になったという側面はあるかもしれませんね。

昨今のNSCも以前のように平屋建てのオープンモールではなく、
多層階の一棟+平面駐車場といったモデルも多くなっていますので、
フォーマットを表す言葉というよりは、イオングループが運営するSCである、
ということを表す言葉になりそうです。ゆる~くいえばNSCであると。
これも、業界人ではなく消費者目線から見ればすっきりするかもしれません。
あそこのイオンタウンとココのイオンタウンはこんなに違うのに、
同じ名前を名乗るのはけしからん、なんて人はそうそういないでしょうから。
イオンタウンを各地見比べて歩くような人は、私のような一部奇特な人種のみです(笑)

こうしてみると、イオングループは大きくモール型SCとNSCの2つにブランドを絞ったともいえます。
フリースタンディングの店舗は「イオン」と「マックスバリュ」、
SCは「イオンモール」と「イオンタウン」にすっきりさせました。
そうなると次にくるのは「ビブレ」と「フォーラス」をどうするか、ですね。
ビブレも最近小型店を出すなど、フォーマットとしては分散気味。
このあたりをどうするかが次の注目ポイントになりそうです。

しかし今年はGMSのブランドをイオンへ統一するなど、
イオングループのブランド再構築が進んでいます。
今年はまだまだイオンの事業再編が続きそうです。
その成果を踏まえ、来年以降どういった展開をするのか個人的に楽しみです。

ゼビオが本社機能の一部移転へ~原発事故の影響続く~ [企業戦略]

ここ数日、ゼビオが本社機能の移転へ向けて検討に入ったと報道されています。
私が最初に気づいたのは福島民友の記事ですが、
福島県で数少ない東証一部上場企業が流出の危機にあります。
福島県にとっては税収面でも、イメージ面でも少なからず影響がありそうです。

しかし、農水産物の放射能汚染や風評被害、観光業へ風評被害、
避難区域における製造業の操業停止は予想していましたが、
流通業で本社機能の移転を迫られるというのは考えていませんでした。
報道によると、なんでも海外からの商談が滞っているということで、
買い付け部門(読売新聞)を会津若松、宇都宮と2度移転しているとのこと。
今後は仙台から東京の間で移転先を検討するそうです。
また人材確保の面でも影響があるということで先手を打って移転検討、
ということのようですね。

バイヤーが商談できなければ店頭に商品は並びませんし、
福島で勤務したくないという学生が多ければ、
新卒採用は困難になるかも知れません。
でも、福島県出身者で県内店舗は回せると思うので、
あまり人事的なことは理由にならないと思いますけどね。
逆にゼビオで働きたい大学3年生は就職のチャンスかも!と前向きに考えては?
全国展開も進んできたので、店舗運営を考えると福島はチョッと東に寄りすぎ、
かつ交通手段も限られるのでこの際移転しようか、
という議論もあったんじゃないかと思ってしまいます。

ゼビオはもともと紳士服販売業。
そのあとカジュアル部門、スポーツ用品部門へ進出、
今では祖業をAOKIに売却して業態転換を成し遂げました。
先代社長も亡くなって2代目経営、郡山という土地へのしがらみも
それほど無かったかも知れません。
もしくは、それらを振り払わなければならないほど事故の影響は深刻である、
その事実も間違いないと思いますけど。

福島県内の流通業で上場企業といえばヨークベニマルとゼビオが2枚看板でした。
しかしヨークベニマルはセブン&アイホールディングスの
完全子会社化により上場廃止、今回ゼビオが転出するとなれば、
あとはダイユーエイトくらいですか?外食で幸楽苑?
いずれにしろ小粒ですね・・・
こんな形で優良企業が福島から流出してしまうのは残念です。
ヨークベニマルは大丈夫?という声が上がりそうですね。
ヨークベニマルも宮城、山形、栃木、茨城と進出していますが、
いずれも福島の隣接県ばかりなのでそれはないと思いますけど。

でも、これをきっかけに福島を脱出する企業が流通業に限らず続くのか、
少々心配です。その税収も福島県は東電に賠償請求するんでしょうかね。
やはり原発事故の影響は非常に広範囲に、ジワジワと広がっていくようです。

イオン銀行、日本振興銀行を買収~流通と金融の融合は成功するか~ [企業戦略]

イオン銀行が日本振興銀行の最終受皿に選定されました。
(預金保険機構のリリースはこちら)

個人的にはちょっとココで名前がでるか、という感じはありますが、
規模拡大にはいいチャンスであることは間違いないですね。
日本振興銀行の法人顧客を獲得し、イオン銀行の業容拡大につなげるねらいとか。
果たしてイオン銀行の取引先として振興銀行の顧客があっているのか、
その辺の親和性が気になるところですが、むしろ流通業とは関係の薄い
企業と取引を拡大した方が、リスクマネジメントや収益基盤の拡張という面では、
いい選択といえるわけで、流通業という縛りから離れて見ないといけない案件、
なんでしょう、きっと。

イオン銀行も気がつけば2011年3月末で9000億円を超える預金を獲得していました。
ちょっとした地方銀行並ですね。県内2,3番手といったところでしょうか。
創業数年でこの金額は立派なモノです。
ココで日本振興銀行の買収に成功しうまく取り込めば、
経営不安を抱える地方銀行の買収、受け皿として名乗りを上げることもありそうです。
今のところ経営順調なようですしね。今回の案件は今後のためにも是非成功したいでしょう。

その際のポイントが、インストアブランチ以外の店舗運営と、
継承する取引先とのつきあい方になるでしょう。
預金規模も1兆円超えを果たし、取引業種が拡大することで与信能力も
研ぎ澄まされていくことが期待されますが、果たしてうまくいくか・・・
店舗はインストアブランチの展開も代理店であるイオンクレジットサービスの店舗もあり、
かなり複雑な形ではあります。
いっそのこと店舗すべてイオンクレジットに運営してもらうのもありですが。
その辺の役割分担もイオングループ内でしっかりなければならないでしょう。
振興銀行の店舗をイオン銀行の直営とし、
インストアブランチのをイオンクレジットに寄せるのが自然かな?
でもそうするとイオンクレジットの性格が変わってきてしまいそうな気もします。

イオンクレジットはWAONの展開で大成功を収めているといえるでしょう。
グループ外にも展開が進んでおり、ライバルのnanacoにも差をつけていますし、
事業戦略は優秀です。本業のクレジットもアジア展開が成功していますし、
イオンにとってはかなりの孝行息子ですから、
これがイオン銀行にいい影響を与えてくれるのは歓迎でしょう。
イオン銀行が”普通”の銀行になるために、
イオンクレジットをうまくてこにすることできれば、これは化けるかもしれません。

イオングループは銀行参入に成功しているといえるでしょう。
収益面ではまだまだ成功しているとはいえないかもしれませんが、
おそらく黒字基調に落ち着くのは時間の問題だと思います。
WAONも成功していますし、あとはこれらがどう本業の流通業に
プラスに働いているかが明確に測定できないのがくるしいところではあります。
イオンカードプラスのようにイオンクレジットサービスとイオン銀行の協業は見えます。
インストアブランチの展開もそうですし。
ただ、それが流通業の売り上げにいくら寄与しているか、
それをアピールできればイオングループがセブン&アイに差をつける
一つの切り札になると思います。
セブン銀行は決済に特化しており、黒字基調ですが頭打ちですしね。

本業ではセブン&アイに百貨店部門ではなされ、
Loftや赤ちゃん本舗といった有力企業をさらわれ、
2強といわれながらもいつしか2番手っぽい雰囲気が漂っています。
(そう感じているのは私だけかもしれませんけどね、あくまで私見ですのであしからず)
ここで金融部門が大きく羽ばたいてくれれば、
日本国内ではかなり強力な飛び道具をイオングループは手に入れられるわけで、
これからどういう相乗効果を見せてくれるか、注目しています。

「ニトリモールの衝撃」といえるか・・・ [企業戦略]

ニトリが、2011年10月5日に、ニトリモール東大阪のオープンを発表しました。
また、同日今後のニトリモール出店計画もリリースしました。
(東大阪のリリースはこちら。ニトリモールのリリースはこちら。)

ニトリといえば北海道を拠点に南下作戦を続ける北海道三羽ガラスの1社。
(私が勝手に三羽ガラスといっているだけですけどね。ホーマック、ツルハ、ニトリ)
これまでは基本的にロードサイドのフリースタンディングメインで展開してきました。
そして都市部ではSCへのテナント出店もしているほか、
地方ではオープンモールNSCへの出店も最近は多いですね。

そんなニトリが、そのままズバリ「ニトリモール」を展開し始めたわけです。
リリースによると、ニトリモール東大阪はSM抜きの箱形SCです。
テナントにAOKI、ダイソー、ユニクロ、ABCマートなど手堅く揃えた感じ。
また競合しそうなスーパービバホーム(HC)も入ってますし、
なかなか強気なラインアップといえるでしょう。
しかし、SMが内というのはどうですかねぇ。集客という面では平日心配です。
HCはなくてもSMがないと駅前のファッションビルでもない限り
SCとして成り立たないのではないか心配です。

が、一方で、SM抜きのSCが広まって欲しいという思いもあります。
そういった意味では書店や家電量販店は欲しかったです。
今後の出店計画によるとニトリモール相模原(仮称)は
東大阪とほぼ同規模のようなので、似たようなテナントミックスになるのか?
一方のニトリモール枚方(仮称)はそれらの倍の規模になるようです(敷地面積的に)。
その場合のテナントミックスが注目ですね。

しかし、このタイミングで2モールの発表を行ったというのは、
なかなか強い意志を感じます。それだけの投資を行う覚悟を示しているわけですから。
三大都市圏の出店ですので、ある程度"固い”出店なのでしょう。
個人的には弱くはないだろうけど、つよいかな、という感想があります。
あとは実際に臨店してみないとなんともいえないところですね。

モールというのは面白いもので、同じテナントが入っても運営会社によって
ガラッと雰囲気が変わって、売上も違ってくるもの。
ニトリがどのようなモールを作るのか、今後の同社の成長に大きく関わるでしょう。
以前、ニトリがホールディングス化する理由があまり見いだせないとみていました。
今もその思いは変わりません。今回のテナントミックスも、偏ってる気がしますしね。
しかしおそらく、モールデベロッパーとしての成長も視野に入っていたのでしょう。
次にデベロッパー子会社の設立というのが可能性として高そうです。
そして今後は、モールに入れるテナントを傘下に収める(育てる)方向へ行のでは?
そして次に来るのは海外展開といったところでしょうか?
しかし、それではあまりにも既存流通企業と似た感じでニトリらしくないように思います。
私の予想が是非外れることを期待しましょう!
メッセージを送る