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Jフロント、ピーコックストアを手放す~見事なるポートフォリオ再構築~ [提携・M&A]

もう1ヶ月たってしましましたが敢えて取り上げたいと思います。
Jフロントリテイリングが子会社であるピーコックストアを
イオンへ売却することが発表になりました。(リリースはこちら)
世間ではイオンがピーコックストアを買収!となりますが、
むしろJフロントがいいタイミングでピーコックストアを手放した、そう感じます。

鉄道系百貨店ターミナル駅に百貨店を構え、
沿線の駅沿いにSMを展開して利用客をごっそり抱え込むビジネスモデルです。
が、鉄道系ではないJフロントにとってSMを抱え続けるメリットは少ないですよね。
しかも、大丸と松坂屋の合併に伴いSM子会社をまとめたため、
全82店舗(+百貨店内6事業部)ですが、首都圏・中部・関西に分かれていて
非常に効率が悪いと言わざるを得ないでしょう。
価格競争に巻き込まれ業績も厳しい、資金はパルコや百貨店につぎ込みたい、
となればパルコ争奪戦で一戦交えたイオンにピーコックを譲ってやれば
両社の”手打ちの品”としてなかなか魅力的にみせられて、
お荷物も一つ片付くなかなかいいアイデアだと思います。
感情論で言えば、敵とM&Aの話をするのは普通の会社は出来ないですが、
奥田氏の薫陶よろしくJフロントはそういった感情論とは無縁だったんでしょうかねぇ。

しかし、Jフロントはやはりなかなか商売上手だと思います。
パルコを手に入れたことでSMを手放す事業ポートフォリオの再構築は見事ですね。
鉄道系でない百貨店は今後同じような決断をしやすくなるかもしれません。
首都圏の競争激化が緒に就いたばかりですから、売り時は”今でしょう!”

ただ、ベストシナリオを追求するならパルコ株とトレードしたかったはず。
ピーコックストアにプラザの持ち株会社であるスタイリングライフ・ホールディングスの株を
つけてやるというのはどうでしたかね?
まぁTBSが過半数持ってるので思い通りにはならないでしょうが、
これならイオンも若干動いたかも、とはいえませんかねぇ。
イオンから見れば、ベストシナリオはJフロントリテイリングもろとも吸収してしまうことでしょうが。
マスコミはそういったイオンの”野望”をかき立てていますし。

ただ、このあとさらにイオンはダイエーのTOBも発表しました。
資金はいくらあっても困らない状況です。
パルコ株を中途半端に持っているくらいなら、現金化する機運は生まれました。
世間の見方とは逆にイオンがパルコ株を手放す(Jフロントリテイリングが引き取る)可能性も・・・
というのは穿ちすぎ?まぁいずれはっきりするでしょう。

イオン、遂にダイエーを飲み込む~GMS再編の最終章~ [提携・M&A]

すっかりご無沙汰のブログ更新になってしまいました。
新年度も始まったことですし、タイムラグがあっても書きたかったネタを
遅ればせながら書いていこうと思います。
ということで、今回はイオンのダイエー子会社化のニュースを取り上げます。

イオンがダイエー株のTOBを2013年3月27日に発表しました。(リリースはこちら)
丸紅(およびその子会社)が持つダイエー株20%あまりをTOBにより取得、
その他一般株主からも買い取るというもの。
ただ、事前に観測報道がガンガン流れたのでダイエー株が上昇、
結果的に発表当日の株価から見るとディスカウントTOBになりました。

一時は連結売り上げ3兆円を越える流通業界のリーディング企業だったダイエーが、
当時は業界3位だったイオンに買収される結果になったわけです。
さらに、一時はイオンに追いつけ追い越せだったマイカルも傾いてイオンが買収、
20年前の業界1,3,4位がイオンの元に集結したことになります。
GMSだけで見れば圧倒的ガリバーが誕生しました。
GMS斜陽論とでも言うべき見解が多い昨今ですが、私はまだまだ有望だと思います。
だって、マーケットが兆円単位の業界ってそうそうないですよね。
百貨店だってそうですし。これから売り上げがシュリンクしていくという見方はありますが、
しぼんでもまだまだなくなることはない業界だと思っています。

さて、ダイエーが「漂流」しているうちにいつの間にか売り上げは1兆円を割り込んでしまいました。
地方の店舗はどんどん閉めてしまい都市部の店舗がメインになっています。
まちづくり3法以降の流れで首都圏シフトの流通業界の流れが、
ダイエーにとっては最後の売り時がやってきてようやく漂流が終わった、そんな感じかと思います。
この漂流は結果的に良かったのか悪かったのか・・・

丸紅とイオンの連携が悪く、PBも中途半端なトップバリュの導入とダイエーのPB残存、
店舗の高齢化、などなどダイエーが浮上できなかった理由はいろいろあると思います。
が、結果的にココまで落ちなければ再建の目は出なかったともいえると思います。
マイカルも法的整理によって再建にスイッチが入りました。
ダイエーもイオンに飲み込まれることによって目覚める最後のチャンスを掴んだ、
そう前向きに考えてほしいですね。

イオンにとっては首都圏の店舗と人材の確保がメインのようです。
しかし昔のイメージだとダイエーって自社物件でやってますよね。
すでに業績悪化により資金調達のためにめぼしいところは証券化してしまったかな?
その辺の処理も気になります。証券化してたら赤字店の閉鎖はコストかかりますよね。
自社物件なら証券化するなり、売却するなり、使い道はありますし。
まぁあまり期待できないでしょうけど。
あるいは駅前多層階店舗ならフォーラス、ビブレへの転換という手もありますか。
その場合1階はマックスバリュかまいばすけっとあたりのSMになるでしょうけど。

いずれ100億単位の資金を投入するんですから、
イオンのお手並み拝見と決め込みましょう。

コープみらいの誕生~巨大生協の目指すものとは? [提携・M&A]

2012年11月16日(金)、首都圏で展開するコープとうきょう(本部・中野区)と、
ちばコープ(同・千葉市)、さいたまコープ(同・さいたま市)が臨時総代会を開き合併を議決、
来年3月に「コープみらい」を発足させることになりました。
(リリースはないのでコープとうきょうのwebサイトにある
重要なお知らせをこちらからご覧ください。)

この合併が実現すれば、売上高に相当する2011年度の供給高は
単純合算で約3500億円で全国の生協で最大の規模になるそうです。
区域(営業エリアですね)は東京都、埼玉県、千葉県の3都県。
日本一肥沃なマーケットを押さえる「メガ生協」が誕生するわけです。
しかし思うのですが、なぜ「コープみらい」なんでしょうかねぇ。
どう見たって「コープ関東」ですよね。農協もそうですが、なぜ地名をすてるんでしょうか?
地元密着なら真っ先に地名を掲げてしかるべきだと思いますよ。
みらい、なにを目指しているんでしょう・・・

と、のっけからけちをつけてしまいました。
報道によると、これら3コープはこれまでも、いばらきコープ、とちぎコープ、
コープぐんま、コープながの、コープにいがたの計8コープで
「コープネット事業連合」をつくって仕入れや宅配システムを共同化、
コスト削減を進めてきたそうです。2012年6月段階でその組合員400万人、
そして2011年度の総供給高約4900億円の巨大グループです。
約5000億円の売り上げと言えばSMでいうとイズミ、ライフコーポレーションくらい。
上にはGMS企業しかいませんからかなり巨大組織です。
その中核となる3コープが合併したとなると、外野はさらなる合併を騒ぎ立てるでしょうね。

で、脱線続きでなかなか本題に入れませんが、いよいよ本題。
この3生協、合併の目指す先には何があるのでしょうか?
宅配はネットスーパーやネット通販に浸食され、
店舗はSMとの競合が激化しているうえにCVSなど異業種との競合も発生、
「安心」を掲げるPBも、民間各社がPBを強化する中で埋没気味・・・
そうなると規模の経済を求めて合併を指向せざるを得ないという、
SMなど流通各社と戦略が全く同じくなっているわけです。
株式会社と協同組合という資本の違いがあるだけ、といってもいいでしょう。
そんな状態で規模の経済を求め、黒字化した先に何を描こうとしているんでしょうか?

例えば、食品の放射能汚染問題。
これまでだったら生協が最も食品の安全性アピールをする場面だったと思います。
が、マスコミで取り上げられるのは流通各社で違う残留放射線量の扱い
(何Bq以上ならアウトとか、ゼロBqをめざすとか)ばかりで生協の存在感は限りなく薄かった。
被災地の復興支援だってそうです。
生協なんかが先頭に立って被災地の商材を発掘し、
全国へ向けて売り出して風評被害を払拭する先頭に立てたはず。
ところが最近生協の存在感は薄れるばかりな訳です。

よく言われるのは店舗事業の赤字問題。
SMの店舗大型化と合従連衡の進行により生協の店舗事業はどこも苦しいといわれます。
かつて最強といわれたコープ神戸も店舗事業が震災で大ダメージを受け、
すっかりい元気をなくしてしまっています。いま店舗事業で元気があるのは、
イオン、アークスと北海道を三分する激戦を繰り広げているコープさっぽろくらいでしょう。
特に首都圏は各社が小型店を強化したり、生鮮コンビニが続々出店したり、
競合は激化する一方です。規模の経済よりも、
マネジメントの問題の方が大きいかもしれませんね。
そういった中で規模を拡大して果たして体力を強化できるのか?
地域密着の営業活動を出来るのか?疑問が生まれるわけです。

店舗数が多くなれば当然チェーンストア理論で言えばある程度統一された
オペレーションをしなければ運営がうまくいきません。
しかも区域は拡大している訳ですから地域性もよりバラエティーに富んでいきます。
センター投資も必要となるでしょう。大きくなったからといって、いいことばかりではありません。

しかし3生協は合併を選択したわけですから、規模の経済を生かした施策を行い、
組合員に安心を届けなくてはなりません。
果たしてそれはどんなものなのか、役員はそれを示す責任があると思います。
それが出来ないのであれば、生協が存在する理由はないでしょうから。
2強は規模を生かして次から次へと様々な取り組みを打ち出しています。
日本最大の生協が、どんな「みらい」を描くのか注目しましょう。

J.フロントがパルコを子会社化~鳶は百貨店からやってきた~ [提携・M&A]

J.フロント リテイリングが、パルコのTOB結果を発表、
約65%の株式を保有し連結子会社化することが明らかになりました。
パルコもリリースを発表していますが、そこにはJフロントのリリースが
一緒につけれられており、子会社化したんだな~という感じです。(リリースはこちら)
以前、私もパルコの行方は取り上げてますが、鳶はJフロントでした(笑)

しかしリリースをみて思いましたが、買う方と買われる方の違いですよね。
パルコは株主の異動がありました、というのがメインの内容。
Jフロントは株式をこうやって公平に買いました、というお知らせ。
やはりM&Aというのは手間がかかるもんだと再認識しました。
そして、買われる方は結果を知らされるだけという悲哀ですかね。
ただ、パルコの場合はイオンという強敵から守ってくれた”ホワイトナイト”の発表ですから
ようやく胸をなで下ろした瞬間でもありましょう。
イオンが主要株主でなくなったというリリースも事前に別途出してるくらいですし。
なんかうれしさがこぼれだしそうな感じを受けるのは私だけでしょうか?

さて、今回のTOBに話を戻すと、森トラストと政策投資銀行は
パルコ株のイグジットが確保出来て(売り抜けが成功して)よかったよかった、
パルコもイオンに振り回されて田んぼの中に駆り出されるような心配もなくなってよかった、
イオンだけがパルコ株に投じた資金を塩漬けにすることになってオイオイ、といったところ。
ただ今回、イオンはTOBに応募しなくて正解でしょう。
TOBでの取得株数に上限がありましたから、中途半端に残されたらむしろ面倒ですから。
主要株主の座からは転落しても第2位株主の座を維持出来れば、
次の打つ手に重みが加わるというモノです。

さて、パルコの行方ですが・・・Jフロントは数店をパルコへ業態転換するでしょうね。
もしかしたら、百貨店業態は大丸の札幌東京梅田、心斎橋、松坂屋の名古屋
くらいに縮小してあとは一気にパルコ化ということもあり得るんじゃないでしょうか。
百貨店が床貸し業になって久しい以上、そういった打ち出しはあり得るかも知れません。
現に、百貨店には似つかわしくないといわれるファストファッションや
SPAを導入してきたのがJフロントですから、タブーなき施策がとられるかも。
パルコとしては、イオンに買われてフォーラスとビブレを任されるよりは、
いい立地で商売が出来ますので悪い話ではないですし、
むしろJフロントの方が主導権を奪われることだってあり得るでしょう。
まぁ、どこが主導権を握るとか、ゴーイングコンサーンを考えるとどうでもいい話ですが。

さて、そうなると残る疑問はイオンの出方です。
果たして水面下でJフロントと何らかの手打ちを考えているのか?
フォーラスとビブレについてどうにかしたいというのはあるでしょうし、
これからを考えると都市部でのファッションビルは強化したい分野だと思います。
最近イオンはJR東日本とも組んでる例もあるので、ルミネとの提携に走る?
そんなどんでん返し(?)があるかもしれないのがこのところの流通業界。
SMの再編劇なんかまさにそうですしね。
まぁ、しばらくはイオンがパルコ株で動くことはないと思います。
静かなる次の一手を、Jフロントのパルコの取り込み具合を見ながら待ちましょう。

イオンとローソンの協業~まさかのロッピー投入~ [提携・M&A]

イオンとローソンが、エンターテイメント分野での協業を発表しました。(リリースはこちら)
内容としてはロッピーをミニストップ全店に導入し、
年に3回程度キャラクターを使った共同販促を行うとのこと。
さらには将来的にアジアへの展開も考えていると。

以前、WAONが始まった頃、ローソンが導入するという話がありましたが、
やっぱり音沙汰がないのでなくなったかなと思っていたら、
全く畑違いの分野での「協業」が出てきました。
あくまで「協業」であって「提携」ではないわけです。
提携となるとどうしても「資本提携」をイメージする、というのもあったでしょうね。
しかし、どちらかという「販促」に近いものがあると思いますが、
ロッピーを導入するというのは立派な「業務提携」だと思いますけど。
どちらかというとローソン側のメンツを立てて「協業」に落ち着いたんでしょう、きっと。

しかしイオンはミニストップにロッピー導入とは思いきったものです。
これで外野は次はミニストップとローソンの合併か?と色めき立つでしょう。
そしてローソンがイオングループ入りすると。
ローソンの親会社は三菱商事だし、しかもイオンの大株主でもあるわけで。
まぁ当分そういった話はないと思いますけど。
まぁ両者が経営統合してローソンの新浪社長がイオンの社長になる、
なんて話が出たらますます外野は喜んでかき立てるでしょうがね。

で、話を協業に戻しましょう。
今回はミニストップにだけロッピーが導入されるようですが、
どうせならイオン全店に導入しても良いと思いますよね。
あと、さらに一歩踏み込んでマックスバリュとかGMS以外の業態にも。
イオングループ全店にロッピー導入したら結構面白いと思います。
一気に取扱高も増えそうですし、セブン&アイに対する大きなアドバンテージになるかと。
そうすればその昔ダイエー資本だった頃、ロッピーでイオンカードが使えなかった時代は
もはや伝説になるんですが(笑)

しかし今回の話はローソンにメリットが多く見られると思います。
車の情報サービスが、トヨタのgazoo、日産のカーウイングス、ホンダのインターナビに
集約されたように、コンビニのエンターテイメントサービスも集約されるかも知れません。
ATMサービスがそうですよね。やはり情報システムへの投資は大変ですから、
レジシステムだけでも莫大な投資をしている以上、
その他のシステムを他から導入するというコンビニチェーンが続きそうです。
経営的にも収入アップにつながりそうですし、
コンテンツ集めにもその普及度合いがプラスになるでしょう。
それを将来の経営統合含みか?なんて囃し立てずに、
温かく見守っていきたいと思います。

ライフとヤオコーの提携話 [提携・M&A]

2012年5月15日、ライフコーポレーションとヤオコーが業務提携検討に関する覚書を
締結したことを発表しました。
リリースは両者同じ内容なのでライフのをこちらから参照下さい。

いや~ライフはラルズの怒濤の追い上げに触発されましたかね?
SM業界トップの売上を誇るとは言え首都圏関西圏に展開し、
店舗網から言えば弱い首都圏を確固たるものとする提携といえるでしょう。
内容としては、商品の共同調達・開発、資材の共同調達、災害時の相互応援、
プロセスセンターの相互活用、人事交流・共同教育その他となっています。

ここで注目はPCの相互活用でしょうね。
業務提携でPCが入るって言うのはかなり珍しいと思います。
業務提携といえばすぐに将来的には統合か?
となるわけですが、PCの相互活用となればそこで加工された商材が
お互いの店頭に並ぶわけで、業務の統一化という目に見える変化がおこります。
そういう意味ではかなり踏み込んだ話であると思えますし、
将来的に世間が喜びそうな発表があるのではないかな、と予想されるわけです。
そこまで話が行かなくても、かなり本気の提携であることは窺えます。

となると、一方のヤオコーにとってはどうなのか?
そこがこの提携の今後を左右するといえるのではないでしょうか。
東京都、神奈川県での物流はかなりメリットが見えますので、まずはその辺でしょうかねぇ。
北関東をヤオコーが、南関東をライフが展開するという暗黙の棲み分けがなされるかも。
ただ、関東の競争も厳しくなってきているので、
将来へ向けた保険的な意味合いが意外と大きいのかもしれないですし。

いずれにしろ、あとは提携の実現度を見ていくしかありませんね。
関東地方ではSMの再編が今後も進むことだけは間違いありません。
そこにアークスが一気に飛び込んでくるか?イオンが得意の空中戦をかますのか?
西友が牙城を死守せんと新たな仕掛けをしてくるか?
そして伏兵セブン&アイがおいしいところをさらっていくか?
2,3年後が流通業界ウォッチャーは楽しみです。

アークスとジョイスの経営統合~アークスの南下はつづく~ [提携・M&A]

昨年、青森のユニバースと経営統合したアークスが、
今度は岩手のジョイスの子会社化による経営統合を発表しました。(リリースはこちら)
(ユニバースとアークスの経営統合の件はこちらも参照ください。)

岩手はこれでアークスグループの確固とした地盤化が完了しましたね。
北から岩手に南下したユニバース(ユニバース自身岩手のファルを吸収してますが)と
ジョイスがアークスグループに入り、残るはと沿岸と県南似展開するマイヤ、
盛岡市内で展開するマルイチ、岩手県南と宮城県北のベルプラスあたりでしょうか?
アークスお得意の空中戦で着々とグループ化が進展してちょっとビックリです。
今までの例を見ますと、つながりのあるCGCの加盟社がグループ入りする例が多いです。
東北のCGC加盟社はみな候補である、
と当事者の思惑を越えて話が入り乱れることになるでしょう。

で、そのジョイスですが、本来であればユニバースと一緒にするのが一番良いですが、
現時点で建前としてそういうつもりはないようです。
が、いずれ一緒になるときが来るでしょう。
そうしないと経営統合した意味が無いわけですから。
それがどのタイミングなのか?次の注目点はそのときですね。

イオンはマイカルとジャスコの統合に10年かけました。
そのくらいかけるのか?そんな時間は無いでしょうね。
もう1,2社東北でアークスグループ入りする企業が現れれば、
東北地区の持ち株会社を立ち上げ、「アークス東北」として
一気にブランド統一をはかるといったパターンが有力でしょうか?
イオンがブランド統一を進めていますがそれはやはり消費者にとって分かりやすい取り組みです。
同じアークスグループで看板が違う意味があるとは思えません。
そういう意味では、流通業界の経営統合って消費者を全く向いていませんよね。
お互いのメンツと取引先のしがらみが優先している気がしてなりません。

さて、そうなると次はどこに行くのかアークスは?となるわけです。
秋田はマックスバリュ東北とユナイト(伊徳・タカヤナギ連合)で決まりです。
宮城は県北にウジエスーパーが構えそれ以外はヨークベニマルががっちり、
そして古株のCOOP宮城ですか。山形にはヤマザワがどっしりと構えています。
これからの東北は激戦が期待されてサービス向上につながることを期待したいですね。

らでぃっしゅぼーやとドコモとローソン [提携・M&A]

2012年の1月を通り越して2月からのブログスタートになってしまいました。
今年もよろしくお願いします。

さて、といいながら1月のネタですが、
月末にらでぃっしゅぼーやとNTTドコモとローソンの三社提携が発表されました。
ドコモがらでぃっしゅぼーやのTOBを実施し、
その後ドコモがローソンにらでぃっしゅぼーや株の最大20%をTOBを実施価格で譲渡、
3社間での資本・業務提携を行うというものです。
(3社のリリースはこちら。NTTドコモらでぃっしゅぼーやローソン)
らいでぃしゅぼーやは会員制で有機・低農薬・無添加食材の宅配をおこなう会社。
ローソンは言わずと知れたコンビニチェーン2位大手企業、
ドコモは畑違いの携帯電話業界のガリバー。
らでぃしゅぼーやとローソンは昨年合弁を立ち上げていますから分かりますが、
なぜドコモがらでぃっしゅぼーやのTOBを実施するのか?
はっきり言って何を意図しているのか伝わってこないですね。。
ドコモのモバイルITノウハウと、らでぃっしゅぼーやとローソンの物流面でのシナジー追求、
というのが主なものになりそうです。とはいわれても、やっぱりよく分かりません。

らでぃっしゅぼーやでドコモが推進するiDを導入するとかにしても、
わざわざ買収する必要はないですよね。
モバイル通信を生かすと言っても、ジャガイモ1個とかに発信器つけて
流通管理するわけでもないだろうし・・・・
「食の安心・安全」をどう提供するというのか、
しばらくは様子を見るしかないかな、というのが感想です。
まさか、万が一ドコモが撤退するときに備えてローソンも巻き込んでいる、
ということはないでしょうから。どちらかというと、昨年先に提携してたローソンとの関係を
切ってしまうならむしろ一緒にやりましょうというのがドコモのスタンスだと思います。

このところSMの都市部回帰、ネットスーパーの拡大という流れがあります。
ローソンとらでぃっしゅぼーやの合弁もその流れの一環ですよね。
ネットスーパーはまだまだ事業モデルが確立されたとは言えません。
そこに全くの異業種であるドコモがどんな発想を持ち込んでくるのか?
私もある意味業界に使っていた人間ですので、
予想もしないビジネスモデルを持ち込んでくれることを期待しましょう!
これからもネットスーパーや食材宅配といったこれから伸びるであろう業界に、
異業種からの参入は続くかも知れません。
そういった参入予備軍もきっとこの提携の行方をじっと見つめているでしょうね。

イオン、マルナカ買収へ~全国SMチェーン完成 [提携・M&A]

イオンが提携していたマルナカと山陽マルナカの買収を発表しました。
イオンのリリースはこちら。(マルナカのサイトにはリリースなし)
2010年8月に三菱商事と3社提携を発表してから1年あまりでの買収となりました。

昨年提携を発表したときも、一部でコンプライアンスに問題を抱えるとされるマルナカと、
なぜイオンは提携するのか?疑問を呈する向きもありました。
実際、その後マルナカは公正取引委員会より排除措置命令をうけましたので、
信用補完という意味合いが強いのかと思っていました。
しかし、今考えると、処分を見越して処分を受けてから買収する
二段構えのM&Aだったのかとも思います。
「空中戦」を得意とするイオンですから、そのくらいの芸当は十分できるでしょう。
買収したとたんに公取委の処分受けたら、買収価格の適切性や、
そういった企業を買収する意義を問われた可能性があります。
しかし、提携発表で信用補完を行い、処分を受けた後で買収するのであれば、
いわばみそぎが済んだ会社といえるわけで、
提携中にデューデリもしっかりやれていいことずくめ。
イオンもダメージを受けることがないでしょう。むしろ救済色が付くくらい?

そして何より、SM子会社を持たない四国地方に2000億円規模の子会社を持てるわけで、
この意義は非常に大きいです。昨年度も40億円あまりの利益を出していますし、
子会社である山陽マルナカも含めて約450億円という買い物はかなりお買い得。
山陽マルナカはいずれマックスバリュ西日本と一緒にすれば中国地方もがっちり押さえられます。
山陰地方は薄いですが、マックスバリュ西日本が埋めていけばいいわけですし。
北海道はマックスバリュ北海道、東北はマックスバリュ東北、関東はカスミといなげや、マルエツ、
東海はマックスバリュ東海と中部、近畿に光洋、中国地方にマックスバリュ西日本、
四国にマルナカ、九州にマックスバリュ九州と全国チェーンがついに完成です。
ちょっと北陸と関西が薄いですが、まぁ時間の問題でしょう。
空中戦でいくのか、あるいは地道に出店攻勢をかけていくのか・・・

この全国SM網をどう生かしていくか、イオングループは次のステージに進むことになります。
ただ子会社化してマックスバリュの看板を揚げるだけでは意味がないですからね。
「GMSの次はSM」という明確な目標を持って
マックスバリュを育て上げたイオンはきちんと実現したのは大いなる成果です。
(最初のFood&Dragという形とは違っていますが)
モール型SCの展開といい、90年代から進めてきたイオンの戦略ですが、
次は都市部の攻略にどう本腰を入れていくのか、次の大いなる戦略が成功するか注目です。

アークスとユニバースの経営統合~勝ち組ゆえの決断~ [提携・M&A]

2011年6月29日(水)、北日本のSM業界で大きな動きがありました。
北海道でコープさっぽろ、イオングループと市場を3分するアークスと、
青森のガリバーSMのユニバースが経営統合を発表しました。
ユニバースのリリースはこちら。アークスのリリースはこちら

アークスはビックハウス業態を主力に成長し、
さらに北海道各地の地場SMを次々参加に収め、
「八ヶ岳経営」を標榜し北海道3強の一角をなす3000億円企業。
かたやユニバースは青森県内をがっちり固め、
さらに経営破綻した岩手のファルを傘下に収め、
岩手への進出を強化している1000億円企業。
自らを勝ち組企業と名乗るだけのことはあり、
共に業績順調な両者の経営統合は意外でありました。

しかしアークスは北海道での成長がとまり、
いわば北海道SM三国志状態な訳で、消耗戦に陥りつつあります。
一方のユニバースは青森で大手だった亀屋南チェーンの破綻のあとは
飛ぶ鳥を落とす勢いで成長し遂に1000億円チェーンとなりました。
岩手を順調に南下し、次は隣接する秋田宮城への進出が時間の問題。
そうなったときにユニバースがこのまま勝ち続けられるかというと、
実は微妙であるように思えます。

青森は亀屋南チェーンが大きかったですが郊外型SCなどへの過大投資
店舗のスクラップアンドビルドが進まず店舗大型化の流れに乗れず破綻。
そのころ他のSMといえば本業の百貨店事業が低迷して
SMへ切り替えつつあったマエダと、DSとして成長しつつあった紅屋商事あたりしか
競合企業が無かったために亀屋のあとを埋めるように一気に青森を押さえました。
そして岩手のファルを傘下に納め、ファル店舗のスクラップアンドビルドにより、
岩手県中北部を押さえることに成功しているわけです。
この両県に言えるのは、県域をカバーするSMがなかったと言うこと。
しかし今後進出するであろう東北を見れば、秋田にはマックスバリュ東北、
岩手にはヤマザワ、福島には最強のヨークベニマルが控えています。
宮城は比較的小粒SM企業がありますがヨークベニマルががっちり食い込んでいます。
こうなると、これからはそういった実力派と本格的に闘うわけで、
いままでと勝手が違うわけです。

そしてユニバースのかかえる一番の問題は、
人材面につきるといえるでしょう。
ユニバースの取締役を見ると一目瞭然ですが、
生え抜き社員が少ないです。かなり中途組になります。
ユニバースがここまで成長してきたのはそこがキモであるとも私は思っています。
つまり、成長軌道に乗ったのが遅かったので、
バブルの頃の過大投資がなかった、というか出来なかったのがまず一点。
また大店立地法により出店が容易になったときには、
ようやく大卒定期採用が可能になった頃で人材が揃わず出店が出来なかった。
しかしバブルが弾けてデフレ時代になってようやく店舗運営
人材が揃えることが出来、店舗フォーマットを固めて成長軌道に乗ったわけです。
そしてそれが無理に成長を求めること(いわば「膨張」)しなかったので、
財務が痛まずSMとして成長できたのだと私は思います。

しかし、店舗は運営できても会社をマネジメントする人材を
内部で育てることが出来ていないが故に、
取締役に外部人材が並んでいる状況が見えるわけです。
見方を変えれば適材適所でしがらみ無い経営かも知れません。
が、社長としては一番大事な後継者を育てるということには失敗していた、
それがアークスとの経営統合という決断にいたった背景ではないでしょうか?
しがらみ無い社長だったのでそういう決断も出来たわけで、
社長は一般的なオーナー経営者とはちがったタイプなのでしょう。
実力のない社長に経営されて会社が傾くよりは、
従業員にとってよい決断だったかとおもいます。

ユニバースもビックハウスを一応展開しています。
そういった意味ではつながりがあると言えばありますが、
どちらかというとアークスとは毛並みが違う感じが否めません。
アークスもビックハウスからアークス、ラルズ業態を展開していますから、
そちらには好影響を与えるのがユニバースかも。
ユニバース社長がアークス会長になるそうですから、
アークス、ユニバースの変化がどうなるか注目です。


今回、アークスは北海道で消耗戦を続けるのではなく、
さらなる成長を求め本州へ進出したわけで、
石黒ホーマがメイクと合併してホーマックとなり
本州を南下していった姿とダブります。
ニトリ、ツルハ、ホーマックにつぐ北海道第4のナショナルチェーンをめざす、
そういったストーリー(というか願望?)が見えますね。
北海道だと「八ヶ岳」出はなく「大雪山」経営ですね、なんて冗談はさておき、
本州に進出し八ヶ岳の麓まで南下して本当の八ヶ岳経営になったら面白い、
などという語呂合わせで結んでみました。
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