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コンビニ三国志・その2~王者・セブンイレブン~ [企業戦略]

このシリーズ2回目はセブンイレブンを取り上げます。
今年は誰が見てもセブンイレブンのターニングポイントでしょう。
そう、総帥・鈴木敏文氏の引退と新社長の就任です。

いまの流通業界において、鈴木氏につけるなら「総帥」がふさわしいかと思います。
もう引退したのでふさわしかった、が的確でしょうか。
セブンイレブンにおける絶対的な指導力と貫徹力は、
「総帥」の力が隅々まで行き届いている感じをもっていました。

さて、そのセブンイレブンは経営を巡るドタバタをものともせず、
コンビニ業界のトップに君臨しています。
客商売でありながら客足が離れなかった珍しい例だったと思います。
まぁ混乱も1ヶ月2ヶ月という話ではなく、
また鈴木氏がスパッと身をひいたのが大きな要因だと思いますが。

形は違いますが、以前ジャスコ(当時)の社長が前職銀行員時代の不祥事で
逮捕され他事件がありますが、あのときもジャスコには特段影響がなかったはず。
経営の混乱はイメージ悪化につながるのですが、
ジャスコの社長としておこした不祥事はなかったのよかったのかと思います。
今回はセブンイレブンの社長人事の話であって、
セブン&アイ・ホールディングスの経営権を巡る争いではなかったんですが、
そちらに話が向いてしまいセブンイレブンに当事者感が余りありませんでした。
なんか不思議な感じでしたね。
FCシステムが普及していて、店舗は直接関係ない問題だと思われたかも知れませんけど。

まぁ一番の要因は、そんなイメージをものともしない商品力とブランドを確立していた、
というのが正直なところかと思います。
最近でもセブンプレミアムやセブン銀行ATMの成功があり、
遡るとFF商材というコンビニの稼ぎ頭を生み出したその慧眼はさすがです。
そして、会長になっても社長以下がルーチン業務をそつなく回し、
2位に圧倒的な差を付ける業界首位を独走していました。
FCのようにシステムを確立した本社だったのではないでしょうか。
経営陣が変わりましたが、業績に変動が見られないのがその証左でしょう。

商品開発もぬかりなく、SVとジーとの関係も良好、
本業はシステマチックに回る組織になっていると思います。
そういうところは強いですよね。
そこにカリスマがいた訳ですから王者たる由縁です。

しかし、なんでその経営陣を引っ張る社長を替えようとしましたかねぇ。
と書くとまた脱線しますので話をセブンイレブンへ。

あと、セブンイレブンといえば情報化投資。
POSレジシステムは先端を走っているのですが、
次のシステムが正念場だと思います。
レジシステムは1回入れたら数年使う代物ですからね。
この激変期に入れるシステムは設計が肝心。
そして、その足を引っ張るか飛び道具となるか、
それがオムニ7への対応なのではないかと個人的に感じています。

新経営陣がこれまでのオムに7が失敗だったと認め、
ネットショッピングからの脱皮を謳っています。
それにどう対応するのか、設計担当は責任重大です。
PCのようにしょっちゅうアップデートやらパッチやらで
継ぎ接ぎしていくものではないのがコンビの情報システム。
決済手段も現金からクレジットカード、電子マネー、POSAカードと様々。
これからだってどんなものが現れるか・・・
オムニ7がリニューアルするようですが、
それを含めて今後どんなサービスを提供するのか、
それによって必要なシステムも変わってきます。
変化対応が大事という商売ですが、
一番変化対応出来ないのが情報システム。
モジュール化のようなシステムが作れれば御の字ですが・・・

セブンイレブンが強みにしていたものだからこそ弱みになり得る。
特にこの過渡期においては、商品面で弱みが見えない分、
そちらが気になりますね。
まぁ商品面での強みも数年は大丈夫でしょうから、
そこを過ぎたあとが本当の正念場になるかも知れません。
そう、スティーブ・ジョブス亡き後のアップルのようですね、
セブンイレブンは。
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