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堤清二逝く~最後のインキューベーター~ [業界話]

1ヶ月ほどたってしまいましたが、2013年11月、
セゾングループ「総帥」堤清二氏が亡くなられました。
総帥と書きましたが、そういうイメージがぴったりだと思います。
「オヤジ」といえばダイエー創業者中内功氏(漢字がでなかったので今回はこの功で)、
「番頭」といえばセブン&アイの鈴木敏文氏、
「ジュニア」といえばイオンの岡田元也氏、といった感じ。
グループを統率したという点で総帥って私は思うんですよね。
じゃぁイトーヨーカドーの伊藤雅俊氏は?といわれると影が薄いですが、
やっぱり「親父さん」ですかね。イオンの岡田卓也氏は「タクボン」ってなります。
まぁどうでもいい話ですが・・・

さて、その堤清二氏。
最終的にはセゾングループが解体されてしまいましたが、
その経営手腕、特に業態開発力はすばらしいと思います。
それは解体されたセゾングループの企業が、
ほとんど残って現在も有力企業として残っていること。
訳あって安い「無印良品」、生活雑貨で東急ハンズと双璧をなす「LOFT」、
イオンとJフロントリテイリングが取り合ったファッションビルの「パルコ」、
しっかり業界で存在感を放つ「ファミリーマート」、
そごうと統合して業界再編をリードした(せざるを得なかった?)「西武百貨店」、
ウォルマート傘下となってさまよいつつも生き残る「西友」、
流通系クレジットカードの先駆けでアメックスとの提携カードも出す「クレディセゾン」、
なかなかの面々ではないですか!
まさに業態のインキュベーターというべき存在です。

西洋環境開発という不動産デベロッパー事業での失敗がなければ、
セゾングループとして生き残りをはたし、
今頃はイオンVSセブン&アイVSセゾンと流通三国志の時代となっていたのでは?
そう思えてなりません。もっと新しい業態も生まれていたかもしれませんしね。
ザ・モールがイオンモールと真っ向勝負を繰り広げていたのでは?
なんて思うとなおさら残念です。
どちらかというとセブン&アイにそごう西武、ロフトと入ったので、
ヨーカドー・セゾン連合という感じがしますけど。

ダイエーグループも一時は日本最大の流通グループを形成しました。
しかし、そのグループ企業はどうなってしまったのか?
いまや生き残っているのは三菱商事傘下のローソンくらいでしょうかね。
いまや見るも無惨な状況です。
肝心要のダイエー本体もイオンに吸収されるのは時間の問題でしょうし。
マイカルグループも同様。すっかりイオンに吸収されてしまいました。
そう言ったライバルの行く末から見ても、セゾングループの企業は優秀です。

しかし、なぜこうも有力企業を生み出せたのか、そこはやはり「感性」なんでしょう。
文化人としても評価が高い氏の業績が、西武の祖業である不動産でコケたというのが
何ともいえない運命の皮肉にしか見えません。
また、吉野屋など傾いた外食業を引き受けて立て直したりもしています。
流通、広い意味での「食」は感性の部分が大きいのかな、と感じました。

そういう意味では、最近の流通業のリーダーで感性を感じる人は誰でしょう。
といって思い浮かばないところをみると、やはり傑出した人物出会ったと思います。
海外から輸入した業態でないオリジナルの業態を残した、
氏の流通業界における功績をもっとたたえて欲しいな、そんな感慨を持っています。
ということで、旧セゾングループの今後の活躍を応援したいものです。
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