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テスコ、日本撤退 [業界話]

ちょっと時間がたってしまいましたがテスコのお話。
イギリスの流通大手であるテスコが日本からの撤退を発表しました。
英語版ですが、リリースはこちら
カルフールに続いてまたしてもヨーロッパ勢が撤退し、
ある意味流通業界のガラパゴス化が進んでいます。

テスコと言えばキャッシュ&キャリーですが、
日本ではつるかめを買収して参入したで、
小型店を展開するのみであり本来の姿とは違っていました。
そんな中でも、テスコエクスプレスを展開し始め、
つるかめからテスコへの脱却をはかっていたところですが、
今年になってから撤退のうわさがくすぶっていたのも事実。
果たしてどうなることかと思っていましたが、
やはりそうなったかと思いましたね。
大抵、撤退のうわさが流れるとその流れ加速する一方ですし。

さて、そのテスコ、売り上げ8兆円規模の流通グループですが、
なぜつるかめを買収して参入したのか、
その躓きは最初のボタンの掛け違いだったと思います。
トイザラスが日本でそれなりに成功を収めたのは、
やはり得意なフォーマットを持ち込んだからではないでしょうか。
セブンイレブン、マクドナルド、それぞれローカライズはしていますが、
基本は本国と変わっていないと思うんですよね。
まぁオフィスデポやオフィスマックスは失敗しましたが。
ウォルマートは苦戦していますが、地方のそれなりの店舗面積を持つ
モール業態なんかは順調なはず。仙台長町のような化け物もありますし。
日本のマーケットを考えると人口の集中する首都圏を押さえなくてはならない、
そういうマーケットボリュームありきの考え方が失敗の根本に思えてなりません。
だから首都圏に展開し、手ごろなつるかめを手に入れ、
それをテスコに育てていけばいいと考えたが、そうは問屋がおろさなかった。
流通業界だけあって、「問屋」の重みが違いますね。

しかし、一方でカルフールは得意なフォーマットを引っさげて参入したにもかかわらず、
結局は撤退に追い込まれました。カルフールはフォーマットはよかったものの、
ローカライズをすることなく(あるいはあまりそれを考えず)
取引関係のシステムまで本国からすべてを持ち込もうとして失敗した側面が強いと思います。
自社のどの部分を守って、どの部分をローカライズするか、
そこが流通業界で現地化を図る上で大事な部分でないかと、
今回のテスコの話で思いました。
店舗フォーマットや販売手法といった、顧客に直接関係する部分のこだわりを持ちつつ、
商流や物流といった裏の部分は柔軟に対応することが大事ではないでしょうか?

日本はこれから人口も減少してマーケットも縮小する、
流通業界にとってはあまり魅力的ではない国とも言われます。
しかし、その日本に参入する企業が多いのも事実です。
特に最近目立つのはSPA系の企業ですが、
小売業も、それこそ韓国系なんかが殴りこみをかけてきてもおかしくはありません。
流通ガラパゴスがいつまで続くのかわかりませんが、
新たな参入者が同じ轍を踏まないで切磋琢磨する時代がくるのか、
まだまだ目が離せない業界であるといえるでしょう。
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