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ヨークベニマル・ミニ研究~2011年末編・イチゴと売り切り~ [SuC・SM]

毎度恒例のヨークベニマルのミニ研究、2011年締めの記事となります。
今日もヨークベニマル西若松店に行ってきました。
臨店は2011年12月31日(土)14時頃です。


年末ということもあって、入ってすぐにはミカンの箱売りがありました。
コタツにミカン、雪国の田舎ではお馴染みの光景ですから、
当たり前すぎますがベタな売り場です。
そして、その次にイチゴのパック売り場がありました。
そこはパックの形にあわせて、障子みたいな格子状の陳列台が作られていました。
なかなか上手いものを作りましたね。マメに売り場管理をする必要がありますが、
商材に合った陳列の工夫は終わりなき戦いです。
ヨークベニマルのその工夫には感心しますね。


しかし、蕎麦は随分残ってました。ちょっと心配な物量でしたね。
その後夕方にかけて売り切れる量なのかもしれませんが、こればかりはお客様次第でしょう。
一方、蒲鉾や豆などおせち商材は上手く売り切りに入ってました。
壁面多段ケースがスカスカになってましたので、在庫に合わせて平台から移したんでしょう。
こちらはなかなか上手い感じだと思います。


年末の売り場で混乱も見られ、ヨークベニマルをもってしてもこの時期は厳しいですね。
エンドに大陳したチョコ、しかも液晶テレビビデオを流して販促する前に、
鏡餅を置くようなあり得ない光景も見られました。
まっ、一番の稼ぎ時だから大目に見ますか!
でも、だからこそ売り場はきちんとしていけたら最高ですね。


と言うことで、今年の更新は最後とさせて頂きます。
来年2012年は、震災から立ち上がる東北小売業の姿をリポートできたらと思います。
業界の皆さん、年末年始体に気をつけて売りまくって下さい!

ビデオレンタル業界の波紋 [雑誌・新聞記事・テレビ番組]

レンタルビデオ業界(というか、なんといったらいいのかわからないのでこうしました)の大手、
GEOの3店舗に対し、盗品買い取りを行った疑いで捜索を受けたことが報道されています。
つい先日も同じく大手のTSUTAYAのを展開するCCCに対し
盗品買い取り対策が甘いと指導が入ったばかり。
大手2社ともにマスコミを賑わす事態となっています。

両者ともビデオレンタルをメインとしますが、新品・中古のゲームソフトや
ビデオ等の販売を行っているほか、特にTSUTAYAは書店としても有名。
ある意味立派な小売業な訳で、そこに警察沙汰が起こったというのは気になります。

今回は両者とも盗品に対する買い取り体制が甘かったというモノ。
TSUTAYAは1店舗が問題になったのに対し、GEOは3店舗が捜索を受けたほか、
計22店舗でも盗品と認識して買い取りを行っていた疑いがあると。
悪質性としてはTSUTAYAよりGEOの方が高いので捜索が入ったわけでしょう。
業界に対するイメージが悪くなるほか、GEOに関しては経営陣のゴタゴタも
一部で報道されていますし、マネジメント面が問題含みであるといわざるを得ないでしょうね。
一方、今週のカンブリア宮殿ではCCCの増田社長が出演するようですし、
どのように言及するか注目しています。

しかしこの両者、レンタルビデオ業という枠をすでに超えていますよね。
イメージとしてはTSUTAYAは書店とレンタルビデオがメイン、
そこに新品と中古のゲームとDVD・BDソフト販売が育ってきて複合業態になった感じ。
一方のGEOは居抜き物件などの低コスト出店でレンタルを主としつつ価格破壊を敢行、
新品・中古のゲーム、DVD・BDソフト販売を行う会社といえるのではないでしょうか?
となると、CMでも「ゲームを売るならGEO」といってるくらいゲーム部門を
主力とするGEOが、良質な中古品をそろえるために盗品に対する
スタンスがゆるゆるだった可能性が高いのかな、と思ったりしてしまいます。

個人的には中古買い取りって、未成年に対して行うのはどうなの?
というのもありますし、権利者保護の観点からも、発売後一定期間は買い取りを行わないなど、
もっと関係者に配慮した取り組みが必要ではないかと思います。
だいたい、同じ商品を個人が複数売りに来るって、明らかにおかしいですし。
未成年が複数売りに来るのもおかしいですよね。
ポイントカードとか会員証とか、あるいは身分証を確認していれば、
年間買い取り金額とかで制限をかけるシステムがあってしかるべき。
オオモトは未成年の買い取りを行わなければかなり非行問題の解決につながると思いますけど。

中古買い取りと販売する業者は増えています。
SCのテナントミックスとしても有望な業種といえるでしょう。
小売業の多角化部門としてTSUTAYAなんかは書店として魅力があると思いますし、
実際福島のリオンドールなんかはTSUTAYAを展開しています。
そういった業界がこういったまさにコンプライアンスの問題を抱えたままでは、
小売業としての側面も強いことを考えると何とかしてほしいよ、と思う次第。
未成年の窃盗と中古書店への販売は長い間問題になったままです。
そろそろ抜本対策をとる時期ではないかと思います。

セブンスポットの勝算 [企業戦略]

1週間ほど経ってしまいましたが注目したニュースを取り上げます。

セブン&アイホールディングスが2011年12月1日より、
傘下のセブンイレブン、イトーヨーカドー、西武・そごう、
セブン&アイフードシステムズの店舗で順次Wi-Fi接続サービスを
開始することを発表しました。(リリースはこちら)

外食産業を中心に、ホテルなど人が集まる場所を中心に
無線LANスポットの整備が進んでいる昨今ですが、
流通業が本格的に無線LANサービスの提供を表明したのは初めてでしょう。
バックボーンはNTT東日本の光サービスのようですが、
両者の協業として提供されるサービスと位置づけていますね。
とおもってNTT東日本のサイトをのぞいてみたらやっぱりリリースがありました。
(NTT東日本のリリースはこちら)
NTT東日本としてはフレッツスポットの拡充という位置づけのようですね。
そして、セブン&アイは場所代代わりに登録ユーザーに無料でサービスを接続する、
そう言う役割分担のようで、なかなか上手い提携だと思います。

セブンスポットとしては登録ユーザーに1回60分以内、
一日3回まで接続可能という制限を設けつつ無料で提供する。
その制限が邪魔になったらフレッツスポットユーザーになって下さいね、
というのが趣旨でしょう。セブン&アイの店舗に来れば無線がただで使える、
となれば、スマホユーザーやモバイルユーザーが集まります。
しかも1日三回までアクセス可能なので、出先でチョッとした調べ物も
ちょちょっと出来てしまう訳ですからかなり便利ですね。
また、私のような田舎ものも上京したときにセブンスポットを利用すれば、
調べ物もチョチョイのチョイな訳ですからかなりお得感があります。
実家に帰省したときにかなり便利かも、と思いますのでユーザー登録してしまいそう。

60分という時間制限がありますが、
セブンの店頭で60分スマホをいじる人はいないでしょう。
デニーズ利用者を考えて長すぎず短すぎず60分になったと思います。
おそらくこの時間制限や回数制限は実際の利用状況を見て変わっていくと思いますけど。

この施策はイオンよりもセブン&アイが取り組んでいることは腑に落ちます。
セブンイレブンでの情報投資は有名な話ですからね。
店舗との回線もおそらく既に光が入っているのではないでしょうか?
そのくらいインフラ投資に重点を置いていたらから、
一気呵成に全国展開できるわけですし。
約1年で14000店舗へ拡大って、nanacoの展開を上まわるペースじゃないですかね?
(まぁイメージであって、実際のところどうだか分かりませんが)
最近の流通業は「ヨコ展開」が得意ですから、こういったところでも生かされたかな、
と思ったりもします。

あとはこれを本業にどう結びつけるかですね。
セブンイレブンは既に若者が多いので新規獲得というよりは
つなぎ止めのツールとして有効かなと思います。
イトーヨーカドーの場合はファミリーで買い物に来て、
お父さんがWi-Fiで時間を潰す、という光景が目に浮かびます。
そうなるとイトーヨーカドーのどのエリアにスポットを用意するかが重要です。
(まぁそごう・西武にも言える話でありますが)
まさか全館対応と言うことはないでしょうから。
どの辺であれば立ち止まってWi-Fiを使われても大丈夫か、
というシミュレーションが大事になるでしょう。
コンビニは店頭でやるに決まってますからね。
田舎だったら駐車場でも使えるようにして欲しいところですけど。
あとビジネスマンが集まるようになるのか?
GMSの一角にモバイルで仕事をするビジネスマンの集団が現れたら
かなり奇異な感じがしますが、カネを落としてくれれば良いわけですし、
そういった光景が見られればある意味成功を意味してるとも言えそうです。

しかし、そうなると唯一の疑問。
なぜグループのSMでは展開しないのでしょう?
nanacoの普及がイオンのWAONに後れを取ったのは、
セブンイレブンとGMSの食品売り場に限定したり、グループ外に開放しなかったこと、
サービス開始時に制限のあったこの2点につきると思います。(今は違いますけど)
そういう教訓を生かせば今回はSMにも設置してしかるべきだと思うんですけどね。
ヨークベニマルだって完全子会社になってるんだし。
ちょっとその辺が??であります。グループ一体で、というのがいいと思いますよ。

いずれにしろ、Wi-Fi導入の効果はすぐに見えないかも知れませんが、
将来的には店頭でのマーケティングツールとしてもつかえそうです。
私はむしろそれがメインではないかと思います。
イオンはイオンチャネルとしてGMSでテレビを使った販促してますが、
テレビという固定網に対し、無線網で対抗するセブン&アイ。
なかなかいい構図だと思います。マス対個人という感じで。
いづれにしろ、今後どうセブン&アイが使いこなしていくか注目しましょう。

イオンモール土浦 [SC]

さてさて、茨城ツアー最後はイオンモール土浦を取り上げます。
こちらはイオン土浦ショッピングセンターでしたが、
イオンのモール型SCは全てイオンモールへ名称変更することになったので、
イオンリテール物件ですが2011年11月21日より「イオンモール土浦」となりました。
臨店したのはその記念すべき(?)イオンモールとしての初日、
2011年11月21日(月)午前10時頃です。
(こちらも既に1週間過ぎてしまいましたが、お気になさらず・・・)
平日の朝でしたが、人ではまずまずでした。
駐車場はがらんとしていましたが、週末を基準に考えると「がらん」とであって、
店内には人が満遍なくいまして平日の朝にしてはかなりの上出来だとおもいます。
開店して2年ほどでしょうか、順調に育っているようです。

久々にデカイSCに行きましたのでチョッとテンションが上がりましたけど、
SCはおよそ80000平米、レイクタウンkazeとほぼ同じです。
これだけのサイズならやはりイオンモールを名乗らないとダメですよね。
遅まきながら名前とサイズが一致した感じです。
モールは3層でイオン土浦店と大型店(ノジマ、スポーツオーソリティ、シネマサンシャイン
をモールでつなぐ形です。そしてモールは直線ではなく弧を描く形で変化をつけています。
昔の直線から今は曲線へと変化していますが、
モール部が基本吹き抜けを持つ構造はイオンモールって感じです。

しかし思ったのはイオン直営がデカイ!ということ。
でも、イオンの直営売り場面積は約18000平米と
新名取、水戸内原、大高、高知店あたりと同規模で大して大きいわけではないんです。
が、なんとも大きく感じるんですよね。イオン鈴鹿よりもでかいとおもったんですが、
そうでもなくごく標準的なサイズ(イオンとしては)。
やはり天井高とか見渡しとか広く感じる要素があるんでしょうね。

さて、イオンモール土浦で感じたのは大型専門店のレイアウトです。
イオン土浦店と両極をなす前述の大型店は箱形でどーんと両側にありますが、
モール部分に出店している大型店は、L字型や凹型になっていました。
無印良品とか未来屋書店、ペットシティなどですね。
その分モールに面したショップスペース作って、
より多くのショップが主通路に面するかたちで出店できるようになっている訳です。
これはなかなかうまいと思いましたね。
モールを歩いていてふらっと入ったら中は結構大きくてあらびっくり、という感じです。
また、テナントのサイズのバラエティを増やすことにもつながると思います。
最近のイオンモールは巨大化が進んでいますが、
結構店舗スペースが一定で出店できるショップが限られ
モールの同質化が避けられない様子を感じていました。
こういった形で、モール主通路に面するショップを増やしていく努力は大事だと思います。

あと、サブ通路の使い方でしょうか。
1階はレストラン街、2階は医療モール(名前があったのですが忘れてしまいました)、
3階はフードコートとなっています。飲食で埋めるのとアミューズメントで埋めるのが多いですが、
こちらは医療モールと専門店街のショップを上手く配していました。
やはりアミューズメントに頼るのはまり宜しくないと思うので、
こういった作りはなかなか面白いですね。
今後のモール型SCにおいて、その差別化要因は
サブモール部分の使い方になるんじゃないかと私は思います。
レイクタウンmoriなんかはビューティーゾーン、トヨタモール(オートモール)、医療モール
といったカテゴリー毎の専門店街を構築して売り出しています。
地方のモールではマーケットの制約がありますが、
スペース上必ず生じることの多いサブモールの作り方は、
これからまだまだ発展する可能性があると思いますね。

で、その他で目についたのが「present by JT」と銘打たれた喫煙スペースです。
モールの3階にありましたが、主通路上にきちんとサインが出ていて、
主通路から入って奥まったところにトイレの手前にありました。
まぁ喫煙スペースのあるSCはありますが、ピクトサインがあるくらいで
そんな堂々とした(?)喫煙所のサインを見ることがないので、チョッと驚いた次第。
ちなみに私が一番嫌いなのは出入り口脇に喫煙スペースを設けるパターン。
SMに多いですが、アレって最悪の配置ですよね。
だって、必ず通る出入り口にタバコの煙が流れてくるわけですから。
それを思えばこういった打ち出しもアリだと思います。

おっと、肝心なショップについてかいていませんでした。
が、ごくごくオーソドックスなテナントミックスだと思います。
アースミュージック&エコロジー ナチュラルストア、レプシィムローリーズファームといった
比較的高感度ショップ的なものからタオル美術館のようなスパイスのあるショップまでいろいろ。
もちろん、ユニクロ、ダイソー、無印、MIX-O、COEN、ビレッジバンガードといった
「いつもの」面々もそろって、使い勝手のいい世代を選ばないSCだと思います。

そして、土産物を買える!というのが実はここの一番の利点かも。
今回寄ったのは実は土産物を買うため。
イーアスつくばやLALAガーデンつくばではこういった買い物はちょっと・・・
西武やイオンつくばも駐車場がね、となってイオンモール土浦へ。
つくば土産も実は限られてしまい選ぶのが大変ですが。
まぁいろいろ使い勝手が良いということです。

今のところ順調なようです。つくば・土浦地区は大型店の出店が相次ぎ
競争環境はかなり厳しいところです。さらにイオンのモール計画があるようですし。
人口を考えるとどうなのか?という競合状態ですが、
今のところ順調に育っているSCといえるでしょう。
このところまちづくり三法の影響で大型店の出店も止まっていますし、
イオンの最新型を見たいという人にはお勧めのSCだと思います。

LALAガーデンつくば [SC]

前の記事で阿見プレミアムアウトレットを取り上げましたが、
今度はその帰りに寄った三井ショッピングパーク、
LALAガーデンつくばについて取り上げます。
もう1週間経ってしまいましたが臨店は2011年11月20日午後6時頃です。
天気はあいにくの小雨模様でしたが、よく人が入っていました。

で、最初に思ったのがLALAガーデン。
「らら」とつけば三井不動産というくらい私のようなものにはピンときます。
が、「LALAガーデン」と「ララガーデン」の違いって何?とか
LaLaテラス」「ララスクエア」など業態の成り立ちによる微妙な名称の違い、
かと思えば、ラブラ万代やHAT神戸といった全く違うSCも抱えるなど、
一時のダイエーイオンのようにブランドが乱立しています。
アウトレットは三井アウトレットパークになりましたし、
ららぽーとはまとまった数があるので良いんですが
(とはいってもららぽーとの名称を使う使わないの基準イマイチ分かりませんけど)、
もうちょっと整理したらいいのではないかと思います。
もしくは「らら」というのをもっと前面に押し出すか、ですね。
イオンが基本的にイオン○○としているみたいに。

と、いつものように話が脱線しましたが、このLALAガーデンつくばは、
全体としてはL字型の2層モールに全面駐車場を構えるごくオーソドックスなSCです。
売り場面積も約22000平米とそれほど大きくもなく、
90年代の巨大化したGMSと同じくらいですね。
(確かイオンの四日市尾平が同じくらいだと思います)
ただ、駐車場が約1200台というのはこのご時世には少なすぎです。
やはり2000台ははほしいところではないでしょうか?
また、駐車場もメインの道路が斜めに走っていて、
なかなか走りにくいというかわかりにくいというか・・・
あと、イーアスつくばもそうでしたが、駐車場が基本一方通行なんですね。
通路を狭くして台数を増やす作戦かもしれませんが、
だったら立駐を設置すべきだったと思います。

建物内の店舗画面する通路は直線ではなく曲線を基調とし、
大きく4つのエリアに分かれています。一応外通路でつながっているんですが、
私的には全体としての一体感が感じられないSCでした。
SCとしてはむしろそれを意識したものであるとおもいますけど。
イオンも、最初は直線のモールでしたが、次に途中でモールの角度をつけるブーメラン型、
そして今は主通路が弧を描く形で展開しています。
イオンモール土浦なんかはまさにその例ですね。(こちらも記事を書くつもりです)
現状ではイオンがちょうどよいのではないかと思いますね。
作り手としては、ゾーンごとにテーマを持たせて
お客様に違いを感じてもらうのがいいんでしょうが、
利用者としてはオープンモールのNSCならともかく、
一応モール型SCなのであまり複雑なのもわかりにくさを感じます。
まぁあと10年したらララガーデンつくばがフィットするのかもしれませんけど。

店舗はユニクロ、カスミ、スギ薬局、赤ちゃん本舗、くまざわ書店といった大型店に、
グロ-バルワーク、タケオキクチ、3can4on、anysis、フィールドドリームといった
郊外型SCによく見られるショップをいれて、ごくごくオーソドックスな構成だと思います。
珍しいところとしては好日山荘というアウトドア専門店が入っているところですね。
あとイオン系のローラアッシュレイとセブン&アイ系の赤ちゃん本舗の同居ですか。
三井が独立系かというのは置いておいて、地方のSCで2強のグループ店舗が
同居するという状況は消費者の選択を増やすという意味でいいことだと思います。
ララガーデンはライフスタイルSCを標榜していますし、
アメリカで最近はやりのライフスタイルSCがそういう系列を超えるものとして存在する、
それは大いに意義があるとお思います。日本のSCはどうしても2強系列化が進むでしょうし。

あと、わくわく市場が入っていました。
地元農産品を販売するところですね。顔の見える農産物を販売すると。
イーアスつくばにも同じようなのが入ってましたし、
つくばにはこういった需要が大きいのかもしれません。
研究者は食品に対する興味が高いとか。
ちょっとした違いですが、なかなか見られないショップが入っていました。
だいたい、農産物直売って田舎だと道の駅の定番ですから。

ということで、なかなかおもしろいSCでした。
つくば市の商業集積は急速に発展しています。
つくば市はしばらくは流通業ウォッチャーにとって目が離せない地域だと思います。

阿見プレミアムアウトレット [SC]

ちょいとお出かけし茨城県へ行ってきまっした。
そこで今回は阿見プレミアムアウトレットへいってきました。
臨店したのは2011年11月20日(日)午後4時頃です。

実は阿見プレミアムアウトレットは12月8日に増床オープンを予定しています。
いってから知ったのですが、増床部分はすでにできあがっており、
フェンス越しに一部店舗のロゴが見える状態でした。
まぁ20日もしないでオープンを控えているわけですから、
逆にもう従業員トレーニングをしてないとまずいですし当然といえば当然。
そういう意味ではあまりいいタイミングではありませんでしたね。
でも、逆に地の集客力が見れるかな、そう思って見て歩きました。

立地は圏央道阿見東インターすぐそば、というか、ほぼ直結ですね。
駐車場からは牛久大仏がみえるというなかなかのロケーションです。
つくば市から行きましたが、ルートにもおるのでしょうが私は50分ほどでつきました。
土浦からも同じような時間で着くでしょうから市街地からは程よい距離感です。

しかし、SCの作りとしては、まぁチェルシーだね、という感じ。
2層の店舗が通路沿いに並んで建つ、としかいいようがないです。
コンビニ以上にフォーマット化されているといってもいいんじゃないの?
というくらい無難な作り。こうなるともう立地とテナントミックスに話が尽きてしまいます。

そのテナントミックスですが、特に高級ブランドがあるわけでもなく、
かといってとんがったショップがあるわけでもなく、
ある意味「デイリーユース」なアウトレットだと思いました。
わざわざ遠方から行くSCというよりは、地元の人が普段使いするSCですね。
なので現在のラインナップも
Beams、Moussy、Michel Klein、Levi's、Lowrys Farm、Hawkins、Gap、
といったよく見る面々といったところ。可もなく不可もなしってところですよね。
シチズン、セイコー、フォッシルという時計ブランドが3ショップあったのは
ちょっと珍しいなと思ったくらいですかね。
あとアンダーアーマーとミレーというちょっと変わったところもありましたか・・
そういったきらりというところもありましたが、やはり私は基本普段使いのSCだとおもいます。

逆に、普段使いだったためか、増床オープンを控えていてもなかなかの集客を見せていました。
駐車場はずいぶん空いていましたが、時間も時間ですので、
むしろ駐車場の空き具合にだまされると見誤る位の人出を感じました。
オープンして2年ちょっとですが、なかなかいい感じで地元に受け入れられていると感じました。

そうなると今度は増床した後がどうなるか注目です。
増床後は150店舗3万平米のアウトレットに変わります。現行の約1.5倍ですね。
ショップも公開されていますが、ポロ・ラルフローレン、バナナ・リパブリック、
セオリー、アースミュージック&エコロジー、メルローズ、プーマなどなかなか強力です。
唯一かけているとすれば、アウトドアカジュアルが弱いことでしょうか?
エディーバウアーやLLビーンあたりがあったらもうちょい幅が広がると思うんですけど。
あとコールマンやモンベルといった山系アイテムですね。
まぁ第3期増床に期待しましょう。

ということで、増床後また見に行きたいと思います。
近くに行く機会があれば、そうですね、筑波のJAXAに行ったついでにでもどうぞ!

震災によるエスカレーター落下事故2~波紋は全国へ広がるか~ [雑誌・新聞記事・テレビ番組]

東日本大震災でエスカレーターが落下した事件の続報です。
本日(2011.11.2)NHKニュース郡山の落下事故は施工ミスが一因と報道。
製造メーカーの三菱電機が全国で点検に乗り出すそうです。
(特にリリースは見つけられませんでした)

今回は建物に固定する部分が施工ミスあって、
落下防止用の板の長さがかなり短かったため、
落下を防げなかったのではないか、ということのようです。
あくまで一因に過ぎないかもしれませんが、
全国のエスカレーターを自主点検するという三菱電機の姿勢は
このご時世では当然といえば当然ですが好感が持てるかと思います。
あくまで施工業者の問題と片付けることもできるわけですが、
製造メーカーとしては製品の欠陥と受け取られるリスクを防ぐためには
それくらいの対応をしなければならない時代になったんですね。

ただ、その分のコストが製品価格に響いてくるということも含めて
本来はメーカーの取り組みを評価すべきことかもしれませんが、
今の日本には安全のためにはコストを考えない風潮もあると思います。
安心・安全のコストとそれを享受するための負担をどうするか、
震災以降に問われていることであると思います。

エスカレーターの場合は建物の躯体に穴を空けて調べるというような
大がかりなことは不要でしょうから、利用者が多い機器でもあるので、
全国で自主点検を行うというのはコストベネフィットを考えても妥当な判断だと思います。
あとは全国でどれくらいの施工不良が明らかになるか、ですね。
もしかしたら全国で危ない例がいろいろ見つかるかもしれません。
それがないことを(あるいは少ないことを)祈るばかりです。
震災で建物倒壊が少なく信頼を高めた建築業界が、
一方ではいい加減な工事をしていた、ということになっては目も当てられません。

自主点検の結果にもよりますが、デベロッパーの工事管理を
見直すことにもつながる可能性があります。
商業施設は専業デベロッパー(イオンモールやチェルシーなど)が開発する場合と、
再開発として専門ではない業者が開発する場合があります。
企画の段階からキーテナントなどが関わったり、PMに入っていたりすれば安心ですが、
工場の再開発や地権者が事務組合を作って開発する場合などは、
デベロッパーの能力がとわれる事態に発展するのではないかと思います。
マンションにブランドがあるように、商業施設にもブランドが必要になって、
大手による系列化や市場の寡占につながったりしないですよね?
と、ちょっと飛躍した心配をした私でした。

タイ洪水の影響~じわじわ押し寄せるのか?~ [業界話]

このところ怒濤のように(?)記事を更新していますが、
たまたま時間とネタがそろったモノで書きまくっています。
来月また一気にペースが落ちないようにがんばります。

さて、最近ニュースを賑わしているのがタイの洪水のニュースです。
自動車業界は各社生産停止に追い込まれ、
それがタイのみならず世界各国に広がっているとか、
HDD工場が生産停止してPCのみならずHDDレコーダーにも
影響が広がる恐れがあるなど、想定外の(?)影響も続々です。
どうしても製造業が目立ちますのでそちらの報道が多いですが、
食品業界にも影響が出ています。ちょっと古いですが13日時点で
味の素や日本ハム、ヤクルトに永享がでたという報道もありました。
じわじわと影響がでそうな予感がしています。

工業製品だけでなく、食品も国際分業体制が気づかれています。
イメージはエビが大丈夫かなぁ・・・と思ったりもしますが、
冷凍食品や加工食品は世界中から調達されていますので、
何らかの影響がこれから店頭に商品が並ばなく成るという形で現れるはず。
3月の東日本大震災ほどの影響はないかもしれませんが、
意外とじわじわくるんじゃないかと思っています。
3月のように一気にどーんとなくなるとわかりやすいですが、
今回は気がつくと商品がフェードアウトする可能性があります。
商品改廃のふりをしたりしてさりげなく。

そうすると前回の震災の教訓をどう生かしたのか、
というのが各社の取り組みで見えてくるのではないかと予想します。
正直に棚を空けて欠品中です(不二家や雪印の事件の時はそうでした)と
表示を出して商品が戻るのを待つか、
あるいは商品入れ替えのふりをしてそのまま新しい売り場を作るのか。
入れ替えるにしても代替品か新規商材を発掘してくるかにもよるでしょう。

さらに個人的にはPBがどうなるかも注目しています。
各社の在庫が震災の時はクローズアップされましたが、
今回はしばらくたってから欠品が明らかになる、
それが年末年始のかき入れ時にかかったら・・・・
果たしてどうなるんでしょうか?かなり影響が出ると思います。
売り場面ではなく利益面において。

というように、今回は意外な商品が意外なところとサプライチェーンで
つながっていることがわかるのではないかと思います。
しばらくはSMの売り場で商品が供給されているか
観察してみると新たな発見があるのではないでしょうか?

東北かけはしプロジェクト~セブン&アイの長期戦~ [企業戦略]

セブン&アイホールディングスが2011.10.27に、
東北かけはしプロジェクト」を発表しました。(リリースはこちら)

内容としては、セブン&アイホールディングス傘下で食品部門を持つ、
セブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂、ヨークベニマル、ヨークマート、シェルガーデン
東日本大震災で被害の大きかった岩手、宮城福島の食品メーカーと協力して
販促をかけていくというもので、注目はその期間が3年ということ。
1週間とかの短期キャンペーン(要するにチラシの期間)は各社取り組んでいますが、
ここまで本腰を入れて行うのは初めてではないでしょうか?
言わずもがなのことなので、あえてリリースを出すようなことではない、
という意見もあるかとは思いますが、少なくとも3年は継続して行うという意思表示は初めてです。
しかも、対象は東日本の被災地にとどまらず全国で行われます。
まぁ全国といっても、セブン&アイは未進出の地域がありますので、
厳密には”ほぼ”全国かもしれません。
セブンイレブンが参加する2012年度が本当の意味でのスタートかもしれませんね。
リリースにも今後協賛メーカーを拡大していきたいと書いてありますからね。
業種がどう広がっていくかも注目していきましょう。

ただ、この取り組みに対する協賛メーカーを見ると、
なかなかメーカー集めが苦労している様子が見て取れます。
リリースにもありますが、大きく分けると地場の企業として酒造メーカー、
地場特産品(蒲鉾、味噌・醤油、麩、麺類、練製品、納豆・豆腐)などがあり、
そこに東北の企業ではないが東北に生産拠点を持つ各社が入っています。
地元資本でなくとも、3県に工場があればいいというのは、
初年度としてはアイテムをそろえるという意味でいいかもしれませんが、
2年目以降はぜひ新規の地元企業を開拓してほしいですね。

そうなると果たしてどういった業種が入ってくるのか?
できれば農水畜産物が入ってくればいいのでしょうが、
それは来年以降の放射能汚染の展開次第ということになりそうです。
今のところコメはセシウム汚染が広範囲に広がらずにすみそうですが、
それ以外の農産物はどうなるか・・・
また、農水畜産物を原料とする加工食品がどれだけアイテムとしてそろえられるか、
そこも大きなハードルになりそうです。そこはまさに日本人がどう放射能汚染と
つきあっていくかということにもつながる話になるでしょう。

今回のキャンペーンの隠れた(?)意義として、
セブン&アイグループが東北産の商品とどうつきあっていくか、
という行動指針を固めることにつながると思います。
そして、いまの東北から調達できる商品を開拓し・絞り込み・売り込んでいく、
流通業として基本となる”商品力”を鍛えることになるのではないでしょうか?
放射能汚染問題をかかえた商材に対する対応力をつけることができれば、
右往左往する他社とは違ったアドバンテージが持てるかもしれません。
もしそこまで深謀遠慮が働いていたら、恐るべしセブン&アイ!って感じです。
ちょっと穿ちすぎかもしれませんが、そんなことも思います。

唯一課題になるのは、3県以外の東北各県や茨城県、
放射能問題を抱える関東各県などからも取引を求める声が上がるかどうか、
ということもありますね。みな困っているわけですから。
また、3年間同じだけの力のいれ具合を維持できるかという問題もあります。
義援金、支援協定ときて、次にいくのは実際の販売支援が流通業界の役目ですから、
他社に先駆けてこういう長期の取り組みを表明したことで、
今度は”支援期間”の競争が始まるかも要注目ではないでしょうか。

さらば、パワーシティ四日市!~イオンタウンで生き残れるか~ [NSC]

イオンがNSCのブランドをイオンタウンに統一することになりました。
ちょっと感傷に浸る記事を1本書きたいと思います。

今回のブランド統一に伴って、四日市にあるパワーシティ四日市も
イオンタウン四日市へ名称変更することになりました。
(SCの大店法届出名称は「四日市南ショッピングセンター」ですが。)
私にとっても初めていったNSCでもあり、
鈴鹿から初めて見に行ったときは感動したものです。
鈴鹿からも国道1号線でスイスイッといける立地でしたのでよく行ったものでした。
一応国道1号線に面していますが、少々わかりにくいSCでもありますが、
行きなれれば別にどうと言うことはなく、SC内のマックスバリュもかなりの売上を
たたき出していた優秀なSCでありました。
また、オープンモールでおよそ2.2万平米と当時としてはかなり大規模で、
そういった意味でも今まで生き残って来れた素養はあったのかと思います。

形も変わっていて、敷地を分断するかのような土地の切れ込みがあり、
実質的には2つのゾーンに分かれています。いわば、パワーシティは、
北側と南側の2つのSCの総称とも言える作りであるわけです。
メインはマックスバリュ、トイザらス、スポーツオーソリティが並ぶ北側、
もう片方が今はダイソー、goodwill、布団のたなかのある南側です。
北側はテナントも安定していますが、
南側はもともとメガマートがあり、そのあとがオフィスマックスになって、
さらにそのあとがディスカウントになった記憶があります。
そのあたりはあやふやですが、今はダイソーが入っていますね。
南ゾーンで10年前と変わらないのはgoodwillくらいでしょうか?
その当時はPC関係でお世話になった店舗です。
老舗には頑張ってもらいたいものですが。

パワーセンターという概念があってパワーシティを名乗ったわけですので、
パワーシティ四日市はイオングループのカテゴリーキラーを中心に開発された物件です。
また、もう閉店してしまいましたがオフィスマックスの1号店の出店場所としてもつかわれ、
スポーツオーソリティなどの子会社が出店するNSCの実験場のようなSCでした。
パワーセンターやカテゴリーキラーといった言葉はめっきり存在感を失い、
その後イオングループもパワーシティを名乗るSCを開発することもなく、
存在意義が薄れつつあったのは確かです。

イオンも、一時のような専門店を子会社化する手法から、
(タルボット、スポーツオーソリティ、ボディショップなどなど)
自社の業態切り出し(イオンバイク、R.O.U.などなど)へ手法を変化しています。
専門店を作り出す能力がついたのか、カテゴリーキラーという価格を強調するものから、
サービスを含めたバリューを提供する業態へ、
グループの舵を切った結果かも知れません。
そういった意味で、カテゴリーキラーを集めるというパワーシティの役割は、
今回の名称変更で名実共に終わってしまったんだな、
と、一人感傷に浸っていたのでした。

でもね、これからもパワーシティ四日市は相変わらずイオングループの
実験店舗が揃うSCという正確は失わないと思います。
四日市市内も、尾平と四日市北という巨艦店をイオンは展開していますが、
パワーシティもがっちり根を下ろしていますからね。
これからもイオングループの中での立ち位置は
あくまでパワーシティ的なNSCをキープして行く、行って欲しいと思います。

しかし、時は巡りイオンはマルナカを子会社化しました。
そのマルナカがNSC業態にパワーシティという名称を用いていたのは何かの縁でしょうか?
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